2008年5月26日

沖縄−本土の労働者の生きた団結つくる 5・15沖縄闘争の意義

週刊『前進』06頁(2344号1面3)(2008/05/26)

沖縄−本土の労働者の生きた団結つくる
 5・15沖縄闘争の意義

 5月18日、宜野湾海浜公園野外劇場で「5・15平和とくらしを守る県民大会」が開かれた。自治労、日教組、私鉄など労組員ら約4千人が結集した。青年労働者の顔が多い。平和行進には本土から2千人、沖縄から5千人が参加した。
 72年のペテン的「返還」から36年、日本全体の米軍専用施設の4分の3が沖縄に集中する現実は変わらない。米軍は沖縄基地を拠点にイラク・アフガニスタン侵略戦争を続ける。侵略軍隊による許しがたい事件・事故……。辺野古では、新基地建設をめぐり海上阻止行動や座り込みが続く。
 この現実に対して、沖縄で階級闘争の大激突が始まっている。昨年9・29県民大会で12万人の大結集を実現したのは、教組や自治労、マスコミ労働者だ。基地労働者の労働組合である全駐労は16年ぶりに2波の全国ストを貫いた。沖縄の労働者階級は、仲井真知事や自・公、連合から日共スターリン主義に至る、あらゆる反動と対決して前進している。
 こうした中で3月16日に那覇で、青年労働者が中心に立ち、動労千葉のストや全国各地のワーカーズアクションとともに集会とデモを闘った。
 9・29—3・23県民大会の地平を発展させ、沖縄労働者階級の自己解放闘争に真に責任を取る闘いは、動労千葉のような階級的労働運動だけだ。勝利を求める沖縄労働者の巨大なエネルギーと葛藤が渦巻く中で、動労千葉派の労働運動がついに沖縄に登場したのだ。
 そして5・15沖縄闘争で、あらゆる分断をぶち壊して沖縄—本土の労働者の生きた団結をつくり出す闘いが始まった。資本と非和解で闘い、労働者の階級性にのみ依拠した労働運動をつくり出す——これこそ本土と沖縄の労働者が本物の団結をつくり出す原動力であり、5・15体制を粉砕し、沖縄を革命の火薬庫たらしめる。
 かつて全軍労闘争で1人の労働者がビラに書いた「死すべきは基地であり労働者は死んではならない」という言葉は、多くの基地労働者—沖縄労働者の心を一気に捉え、全軍労闘争の象徴的なスローガンとなった。これを再び革命の標語として復権する時が来た。
 辺野古の新基地建設をめぐり、「基地なしでどうやって生きていくのか」という労働者の問いに対して、「労働組合をつくって闘い、基地がなければ生きられない社会そのものをひっくり返そう」という闘いが始まっている。基地が死ぬ時、それは団結した労働者が社会の真の主人公として革命を勝利させる時だ。
 5月1日のメーデーで米国とイラクの港湾労働者が連帯して港湾を封鎖した。交戦国同士の労働者が戦略的生産点を停止させる——これが労働者の力だ。団結した労働者の力を職場・生産点で行使すること、ここに唯一の革命の展望がある。
 激動する沖縄階級闘争は革命を欲している。「労働運動の力で革命やろう」を職場で実践してきた沖縄と本土の青年労働者の団結をつくり出した今年の5・15沖縄闘争の意義は大きい。