2008年5月26日

団結ひろば投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2344号6面1)(2008/05/26)

団結ひろば投稿コーナー

 第1章 あたり前の労働組合動労千葉の実践学び 自治労公務サービス民間労組 松村健

 自分は自治体業務に携わる民間委託の労働者だ。委託労働者は、自治体の入札制度により、基本的には競争入札と単年度契約のもとにおかれている。雇われている会社が業務を受注できなければ雇用を失うし、たとえ落札したとしても受注額の低下のしわ寄せは労働者側に賃金削減となって現れる。
 雇用不安と賃金・労働条件の劣悪化は生活破壊をもたらす。生活設計、人生設計が成り立たないし、何よりも働きがいの喪失である。
 また、委託の大部分は中小零細企業によって担われている。現場の規模も小さいものが多いし、労働者も数人で高齢者というところも少なくない。そこへ不安定雇用がもたらす人の出入りの激しさが加わるため、横のつながりがほとんどない。委託労働運動における組織化をいかに進めるか、悩むところである。
 動労千葉の『俺たちは鉄路に生きる3』では、組合員のそれぞれの職場での経験が赤裸々に語られている。動労千葉はなんら特別な組合ではない。動労千葉は、直面する課題にあたりまえに原則的に対応してきただけではあるまいか。しかし、組合員は、自らの問題として直接に緊急性を帯びなければ、理屈の正論だけでは動かない。
 ここを突破するため、動労千葉は組合員にすべてをなげかけ、徹底して討論し、団結をつくり、闘いに臨むのだ。これをやりぬくための動労千葉執行部の苦闘は想像に難くない。何かにつけて闘争回避の合理化だけに血道をあげてきた大手労組や企業内第二組合にはまさに驚異、過激派に映るのであろう。
 動労千葉の闘いの総括と途中経過報告とも言うべき本書からつくづく感じることは、理論や御題目では人は動かないし、一般論では運動はつくれない、しかし理論なしでは運動は成り立たない、ということだ。
 動労千葉の実践を参考にして、今後の運動に生かしていきたい。

 第2章 北海道の階級的団結強めた第5回総行動 北海道 J・S

 5月17日、「国鉄労働者の解雇撤回」などを掲げ、前回を上回る延べ70数名の参加で5回目の札幌総行動が行われました。晴天に恵まれ、デモでは大通公園からシュプレヒコールに応じる人が何人もいました。
 国労闘争団は稚内、音威子府や美幌、紋別などの遠方を含めて30名以上が参加し、4月29日に24時間ストを打ち抜いたタクシー労働者は職場から20名以上が合流。北教組や自治労の組合員、「障がい者」と作業所の労働者、裁判員制度と闘う弁護士、星野文昭さんの兄・治男さんら救う会の参加もありました。 
 今回は北海道労組交流センターが旗を立てて初参加し、タクシー労働者のストライキと連帯して職場闘争を闘う決意を込め、「労働運動の力で革命を」「国際連帯の力でサミット粉砕を」と訴えたことが決定的だったと思います。
 私は動労千葉を支援する会会員として個人参加しましたが、交流会ではライフサイクル阻止の動労千葉ストライキが国鉄闘争の新たな展望を切り開こうとしていることを紹介できました。行動の過程で、ライフサイクル問題について闘争団ではあまり知られていないことが分かりましたが、闘争団員から「国鉄闘争は、やっぱりJR資本との闘いが重要」「北海道本社に対して抗議行動をしたい」との声を聞きました。
 札幌総行動は、北海道の労働者の階級的団結を強化していく上で重要な水路です。今回はサミット粉砕決戦を、労働者の国際連帯と階級的労働運動を推進する立場から呼びかけていく上でもひとつの契機になったと思います。4大産別決戦、青年労働者の決起の発展をかちとり、サミット決戦へがんばります。(写真は北海道交運本社前の総決起集会)
 5・15沖縄闘争に参加して

 第3章 一歩踏み出し職場で団結を 関東・医療労働者 小山 透

 まず思ったことは、沖縄に基地はいらないということだ。基地を撤去するために俺たち労働者がしなくちゃいけないことは、みんなで団結をつくり、基地なんて必要ないもの・資本家にすがっているような社会を、絶対ぶっつぶす。
 2日目の青年交流集会で、職場のことを話していた人が涙を流していた。それだけつらい思いをうちやぶって闘ってきたことに心を打たれた。俺なんかはあまい。流されていることもあるし、みんな俺についてきてくれるのかと不安になる。でもやんなくちゃだめだ。思うことも大切だけど、やっぱりもう一歩ふみ出すことだ。資本家や上のやつらに命令され、屈服していることを打破して、みんなで職場で団結して、違うことは違うとみんなでぶつけていく、組合としてどんどん活性化していくことが大切だと思いました。
 辺野古で一番心に残ったことも、金城祐治さんたちが闘っても相手の方が多くて、どうにもなんなくて、でも海人の方が助けにきた。自分を信じて闘っていれば周りの人はついてくるんだと、思いが通じて、それが団結につながっていく。それを職場でやっていくことが大事だと思う。
 V字型基地は何があっても阻止。基地なんて必要ない。なんのために基地をつくるんだ。戦争だよ。戦争をやって人々を殺しているような政治、資本家は俺たちがつぶす。強く思った。
 6・29闘争には必ず行く。G8は強盗のG、搾取するために悪いやつらが集まって戦争をやって、石油のために俺たちを殺していくのは言語道断。絶対に許されない。6・29で示していく。

 第4章 一人の悩みはみんなの悩み 民間労働者 I

 普段見られない、教科書で習ったこととは違う、さらに深い内容で学ぶことができた。辺野古は鉄条網以外はさえぎるものは何もない砂浜。銃殺されるのではないかと感じた。あんまりいていい気分はしなかった。テレビではよく見るが、実際見ると、いたくない、人間がいる場所ではないなと。
 私は今、不当解雇撤回を闘っているが、青年集会では、同じような仲間がたくさんいるということが分かった。印象に残ったことは、団結すれば勝てるということ。ひとりのことはみんなのこと。みんなのことはひとりのこと。一人で悩まないで相談できる仲間、一人の悩みはみんなの悩み。情の厚さを強く感じた。今、解雇撤回を闘っているが、仲間を増やして団結していきたい。

 第5章 沖縄は「展望の島」だった! 東京・学生 寺門竜平

 「軍命による強制死」「捨て石」「米軍による少女暴行事件」「辺野古への基地『移設』」……自分の沖縄観はすべてが「悲劇」だった。
 しかし実際の沖縄はどうだったか。闘いがある、団結がある、何よりも革命の現実性がある! 舞台で繰り広げられるのは「悲劇」ではなく「革命」であり、沖縄は「絶望の島」ではなく「展望の島」だった。
 これからの沖縄闘争をつくりだすのは、沖縄の労働者階級だけではない。紛れもなく自らの職場・キャンパスで闘う労働者・学生だ。青年労働者と学生、どちらの集会でもそのことが断固として確認された。
 俺たちの沖縄闘争はやっと始まった。沖縄に対する哀れみや絶望を、帝国主義への怒りに、共産主義への展望に、すべて転化しよう! 沖縄を、全世界を、俺たちの手に取り戻そう!