2008年6月16日

労働者は法政大のように闘いサミット粉砕 怒りの大デモへ ワーカーズアクション “世界の労働者とひとつに” 実行委を開催 6・29へ職場から総決起を

週刊『前進』06頁(2347号2面1)(2008/06/16)

労働者は法政大のように闘いサミット粉砕 怒りの大デモへ
 ワーカーズアクション “世界の労働者とひとつに”
 実行委を開催 6・29へ職場から総決起を

 動労千葉が呼びかけるサミット粉砕!6・29全国労働者総決起集会へむけて6月7日、ワーカーズアクション実行委員会が都内で開かれた(写真)。職場からの決起をどう実現していくのか…。白熱的討議を経て6・29総決起への道筋が鮮明になった。
 「5・28〜29法政大学の闘いは、帝国主義の暴力支配を突き破り、全世界の労働者と根底から団結する闘いだ。獄中の仲間に続いて職場で決起しよう」。冒頭、事務局の仲間が目前に迫ったサミット決戦への檄(げき)を発し基調を提起した。
 「支配階級は最後の延命策として世界戦争を、労働者階級はプロレタリア世界革命を問題にしている。全世界的な階級的団結で資本主義体制の最後の延命を断ち切る闘いだ」とサミット粉砕闘争の意義を明確にし、「体制内労働運動との徹底した党派闘争をやろう」と提起した。そして、その理由を「どんなに帝国主義がボロボロになっても倒れないのは、体制内指導部が資本と一体となって職場を支配しているからだ」とし、「『資本に逆らったら労働者は生きていけない』という体制内指導部の”神話”を打ち破った動労千葉と法政大学のような闘いをやろう。一切を労働者の団結にかけきる。資本・国家権力の暴力支配をぶち破って労働者の支配を打ち立てる実力闘争をやろう」と呼びかけた。
 さらに「問われていることは、日本共産党のように『ルールある資本主義を』と資本家階級に提言することではない。G8=資本家が社会を成り立たせているのか、労働者が社会を動かしているのか」と参加者に問いかけ、「職場支配権を打ち立てよう。職場から6・29渋谷大デモへ。権力と闘い抜き、労働者の団結を世界にとどろかせる大デモを実現しよう」と締めくくった。
 これに続いて法大生が発言した。「法大ではハンスト100時間、残った全国の1、2年生の学生も初めてビラを作り、集会をやっている。5・29決起に続く新たな決起が始まっている。韓国の大学生のようにストライキで闘う。6・29大デモで反撃する」と勝利感あふれる決意を述べた。
 「職場で6・29をどう訴えていけばいいか」——青年労働者の問題提起で討論が始まった。「自分も迷っていたが、資本への怒りをストレートに仲間に語っていけばいい」と交通労働者。福祉労働者は「6・29に行けば全世界の労働者とひとつになれると職場で訴える」。医療労働者は、ILWU(国際港湾倉庫労働組合)のストについて職場の仲間に話したと報告。「労働者が自分たちの力で社会を動かす団結を固めているんだという話をしたら、世界の労働者は自分たちと同じ闘いをしているんだと仲間がすごい感動した」という。サミット粉砕闘争は「世界とつながり職場闘争をでかいものにするチャンス」である。
 全逓労働者は、「郵便局を廃局にし、長時間労働を強制している元凶がG8。やつらへの怒りを爆発させるのがサミット決戦。革命家になろうと仲間をオルグする」と決意を語った。自治体労働者のサミット行事動員拒否の闘いも始まっている。6・29へむけて、職場で組織し抜こう。

 第1章 資本への怒りを語ろう

 6・29へむけて隣の仲間に何を語るのか——。資本・当局への怒りをストレートに爆発させることだ。
 要員不足で職場が回らない福祉現場。資本のもうけのために安全を切り捨てる交通現場。人事評価制度で労働者の分断をはかる自治体現場…。こうやって労働者から搾取した金で、原油や穀物の価格をつり上げている資本家連中。これを体現しているのがG8の強盗どもだ。職場の怒りは、そのまま帝国主義への怒りそのものだ。それはストライキで闘う全世界の労働者と同じ怒りだ。「街頭宣伝や職場で何を語ろうか迷っていた。でも自分は資本がどういうものかっていうのが一番言いやすい」(交通労働者)。そうだ! 資本への怒りをとことん爆発させて闘い抜くことだ。
 資本・体制内派と非和解で闘えば闘うほど、労働者階級は職場をこえ、国境を越えて団結を求めてつながろうと欲する。そして、その労働者の闘いを一つにするものこそ動労千葉労働運動だ。
 「労働者の団結した闘いこそ社会を変革する力だ」と訴え、新自由主義攻撃と闘い勝利してきた動労千葉の闘いは、民主労総、ILWUとつながり、イラク石油労働者ともつながり、全世界の労働者のストライキ情勢を生み出している。そして5・29法大決起だ。その団結をさらに拡大していくのがサミット粉砕決戦。だから「団結で世界をとりもどす労働者の闘いが始まっている」(医療労働者)ことを訴えていこう。