2008年7月 7日

渋谷デモの大爆発へ労働者の怒り解き放つ熱気の集会 “労働者と団結強め闘う”

週刊『前進』08頁(2350号3面1)(2008/07/07)

渋谷デモの大爆発へ労働者の怒り解き放つ熱気の集会
 “労働者と団結強め闘う”

 第1章 連帯のあいさつ

 第1節 労働者農民の未来のために 三里塚芝山連合空港反対同盟・事務局長 北原鉱治さん

 洞爺湖サミットは戦争への足がかりとして行われるわけです。
 1966年6月の突然の空港設置閣議決定という暴挙に対して、私たち反対同盟は絶対反対を掲げ立ち上がりました。以来、43年間、政府・権力の暴政と闘い、多くの犠牲を出しました。逮捕者は4000人を超え、命を落とした人たちは20人にも及んでおります。
 そしていま、労働者が働いても食えない時代となり、農民が農地を取り上げられ、空港が戦争の基地になろうかという状況で、三里塚は再び決戦の時を迎えています。流血を恐れず闘う以外に自分たちの生きる道はありません。
 いまも、多くの心ある人びとが「三里塚の闘いを見てみよう」と現地を訪れます。そして、自分が動かなければ世の中は変わらない、労働者や幼子たちの未来のために、私たちは何ができるかと考えます。その行動が今日の集会とデモだと思います。資本家だけが肥え太るいまの政治に真実はありません。
 60年前の第2次大戦でこの国は何をやったか。いざとなったら国民の命はゴミのように捨てられた。再びそういう時代に戻ろうとしている。三里塚闘争は全国の住民闘争の先頭でみなさんとともに闘います。

 第2節 裁判員制度と弾圧の粉砕へ 憲法と人権の日弁連をめざす会・事務局長 武内更一弁護士

 今日は弾圧監視と集会防衛に参加しています。弁護士会のボルシェビキである私たち「めざす会」は、日弁連会長選挙に高山俊吉弁護士を立て改憲阻止、弁護士激増反対、裁判員制度反対、戦時司法制度への強権的改悪反対を訴えました。得票率43%で7千人の支持を得ることができました。さらに支持を広げるために闘う決意です。
 裁判員制度とは何か。人民を裁く側と裁かれる側に分断し、人民をして裁かせ、社会の治安を守ろうとする策謀です。これは改憲と戦争国家化への国民動員であり、絶対に阻止しなければならないと訴えてきました。
 私たちの闘いは労働者・学生・人民の闘いと一体です。法政大学当局が、国家権力に頼んで40人もの学生逮捕を強行したことに心から怒りを覚えます。ただちに合計30人の弁護士が約250回の接見活動を行い、22人の奪還に成功しました。さらに起訴された15人を奪還するために全力をあげたいと思います。
 改憲と戦争国家化への動きが急です。労働者・学生・人民と団結してこの攻撃をぶっ飛ばそう。この社会の本当の主人公である労働者・学生・人民の社会を作るレボリューションを起こそうではありませんか。

 第3節 敵は誰なのかはっきりした 部落解放同盟全国連西郡支部・副支部長 岡邨洋さん

 私はこの時代に生きてきて本当に良かった。西郡の闘いで敵は誰なのかはっきりしました。資本家たちが利益を得るために国と結託し、差別をあおり、住民と労働者を分断している。市は結託して応能応益家賃制度を認め、差別と闘って皆で建てた住宅を民間に売り渡し、ローンを組ませ、コーポラ住宅を買わせようとしていることが議会で分かりました。絶対に許せない。
 解放同盟本部派の幹部は、自分たちが利権を得るために西郡支部をつぶそうとしています。こんなやつらに部落解放をまかせられない。西郡からたたき出します。
 6月15日、第3回全国連西郡支部大会に対し、全国連本部や西郡支部の元の青年部長が西郡に敵対し、分断を持ち込もうとしました。私たちは真っ向から闘い、応能応益反対を貫き、世界の労働者と連帯する解放運動の方針を打ち出す歴史的な大会をかちとりました。
 私たちは多くの労働者の闘いと結び、民営化をぶっ飛ばし、サミット粉砕をかちとります。勝利への道は団結です。
●預金を差し押さえられた住民
 腹がたって体は震え、夜も寝られず、大変苦しみました。この団地は皆で国を動かして低家賃で造った私たちの団地です。10年前に応能応益家賃をかけられ、私たちは400万円近い借金を背負いました。700万円にもなっている人もいます。ほとんどの人は安い年金生活。絶対に許せません。八尾市役所を裁判にかけています。体が続く限り闘います。
●八尾北医療センター労働組合
 全世界で労働者がデモやストライキに立ち上がっています。八尾北医療センターには建物の民営化攻撃がかけられています。私たちは絶対反対し、ゼネストを闘うチェコの労働者のように世界の労働者とつながり、世界革命に向かう闘いとして激突を開始します。

 第2章 連帯メッセージ

 第1節 不当勾留38人の怒りを共有 ロサンゼルス統一教員組合・校内の軍国主義に反対する連合・代表/アーリーン・イノウエさん

 兄弟姉妹の皆さん。皆さんが日本政府の抑圧と沈黙強要の中で、権力に対して真実を突きつけて闘っている時、私たちの心は常に皆さんとともにあります。皆さんが国際的正義、人民の権利と尊厳、民主的な労働者代表制の普遍的な実現を要求して闘い続けておられることを承知しています。
 私たちは皆さんとともに、巨大多国籍企業の野放図に拡大した政治的権力や、格差、貧困、地球温暖化、健康問題など生死にかかわる問題を助長する自由貿易協定へと行き着くグローバリゼーションに反対して闘っていきます。G8諸国の人口は世界の14%に過ぎないのに、全世界の経済生産を独占し、核と軍事力の72%をもてあそんでいるのは、本当に許しがたいことです。
 アメリカの大多数の人民は、政府の政策とG8サミットへの参与に反対しています。私たちは皆さんとともに闘います。そして、G8サミットとそれが表象するすべてに対し、皆さんが明確に反対の意思表示をされていることに感謝します。
     *
 追伸。38人の学生の不当勾留に対し、彼らの怒りを共有し闘う旨を付け加えてください。
連帯を込めて。

 第2節 労働者は世界を動かせる! 米運輸労働者連帯委員会広報部長/スティーブ・ゼルツァーさん

 兄弟姉妹の皆さん。運輸労働者連帯委員会(TWSC)を代表してG8サミットに反対する皆さんの抗議行動に、連帯のあいさつを送ります。
 G8サミットが、G8の諸国や世界の労働者人民の困難を解決するためのものでないことは、今やまったく明らかです。
 企業が統制するG8政府の諸政策こそが、世界経済を崩壊させています。これはまぎれもない事実です。彼らによる世界金融制度の規制緩和は、投機的バブルを激化させました。
 億万長者どもは、今や石油などの生活必需品の価格で数千億円のギャンブルを至るところで仕掛け、世界経済の解体を準備しています。投機は、商品の需要増大によってではなく、莫大な利益を貪るために引き起こされています。G8による世界経済の規制緩和と民営化の推進こそが、全世界に飢餓と大失業を引き起こしているのです。
 彼らは世界の富を盗み取ることで、労働者の健康と安全を阻害し、食料、輸送、住居、農業などにかかわる状況を破壊し続けています。運輸労働者にも賃金カット、労働災害など犯罪的な結果をもたらしています。
 私たちはまた、企業に買収されたメディアが企業犯罪を隠蔽していることを、白日のもとにさらす皆さんの行動を断固支持します。企業統制下のメディアは、世界が直面している危機が、このG8政府によって今まさに目の前で引き起こされている事実をささやくことすらできません。
 世界的規模での労働者の行動のみが、G8が強要している民営化、規制緩和と戦争の政策と対峙し、阻止することができます。私たち労働者は、資本家どもが自らの体制を維持できないなら、労働者が取って代わるのが唯一の道であることを認識するべきです。危機の増大とともに、世界の労働者は、自らの要求をこのままの社会システムで実現することはできないという事実と向き合うことになります。
 G8の強盗どもは、労働者に未来はないと言い放っている。私たちの回答は、G8政府を経営している強盗どもはこの世に必要ないということ、世界を所有し私的利益のためにもてあそぶ「0・5%」の代わりに、実際に労働者が世界の人民の利益のために、世界を動かすことができるということです。
 イラク・アフガニスタン戦争に抗議して港湾を封鎖した西海岸ILWU港湾労働者の行動は、世界的レベルでG8に対抗して私たちが起こしていくべき行動の規範です。
 TWSCは、これらの政策で引き起こされる犯罪に抗議をして、兄弟姉妹の皆さんとともに闘い抜いていく所存です。
 連帯を込めて。