2008年7月 7日

世界に届いた「6・29」 海外のメディア 渋谷デモの衝撃伝える

週刊『前進』08頁(2350号3面3)(2008/07/07)

世界に届いた「6・29」
 海外のメディア 渋谷デモの衝撃伝える

 渋谷デモについてAPやAFPなどが配信した記事は、米「ワシントン・ポスト」などの大手紙はもちろん、地方の小新聞も写真つきで報道した。掲載した新聞、ウェブサイトの数は膨大だ。例えば、非常に保守的な米南部サウスカロライナ州の小都市フォートミルなどでも報道された。
 シンガポールの「ストレートタイムズ」、パキスタンの「ドーン」など各国を代表する新聞はほとんど渋谷デモを掲載している。
 ロイターは「環境破壊もアフリカの貧困も全部G8の政府がつくったもの。彼らが問題の解決を語ることはがまんならない」という関西の自治体労働者の声を伝えた。
 特に扱いが大きいのは韓国のハンギョレ新聞。いま韓国は100万人デモからゼネストに向かう闘いの渦中にあり、それと比べて日本の闘いは「おとなしい」という印象をもって取材にきた。
 だが、「日本のデモ隊はこの日『予想外』の戦闘力を示した。激しい肉弾戦を辞さなかった」「動労千葉国際連帯委員会が『何より日本の労働者が力強い姿を示したことが成果だ』と語った」と報じている。
 ドイツの大手経済紙「ハンデルスブラット」は「サミット前の日本——アタックなしのATTAC」という見出しで、新宿・柏木公園でATTAC主導の集会デモが、ATTACの本拠地フランス、欧州と比べて攻撃性がなく低調だと報じた。他方、渋谷デモへの機動隊の激しい弾圧に対して「腕を組んで鎖を作り密集したブロックを作って」ぶつかった闘いを伝えている。
 記事の締めくくりは、法大弾圧の被告学生へのインタビューだ。「内田晶理は『朝から晩までの取り調べ、親を心配させるなという脅し』に屈せず、完全黙秘を貫いた。真剣かつ明快に彼は語った。『日本でもうすぐ革命をやります』」