2008年7月14日

広島・長崎反戦反核闘争へ 8・6ヒロシマ大行動の訴え

週刊『前進』06頁(2351号4面1)(2008/07/14)

広島・長崎反戦反核闘争へ
 全世界の労働者・民衆の団結で核と戦争なくそう
 8・6ヒロシマ大行動の訴え

 今夏の広島・長崎反戦反核闘争は独自の核武装策動をエスカレートさせている日帝との重大な決戦となった。6・29サミット粉砕渋谷デモ—7・6札幌闘争の高揚を引きつぎ、侵略と戦争・核戦争の道に突き進む帝国主義の打倒へ向けて、階級的団結を強化・拡大する闘いとして、今夏8月広島・長崎反戦反核闘争を闘おう。8・6ヒロシマ大行動の呼びかけと、8・6広島—8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会からの行動の呼びかけを紹介します。(編集局)
 全国、全世界の皆さん! 8月6日、ヒロシマに集まりましょう!
 今年のメインスローガンは「世界の労働者・民衆の団結で核と戦争をなくそう!」です。核と戦争、失業と貧困をうち破り、平和な世界を作るために、ヒロシマから闘いの声をあげましょう! 
 「日米新安保ガイドライン反対、『日の丸・君が代』強制反対」のたたかう「8・6ヒロシマ大行動」を開始して10年目を迎えます。私たちは、アジア侵略の加害の歴史を踏まえ、原爆・戦争を二度とくり返さない決意で闘いを進めてきました。多くの皆さんの力でここまで続けることができました。本当にありがとうございます! 今年は世界の闘いに呼応し、勝利の展望を作りだす「8・6ヒロシマ大行動」にしたいと思いますので、ご賛同・ご参加を心よりお願いいたします。
 全世界でストライキやデモ、食料暴動など「生きさせろ!」という反乱が嵐のようにまきおこっています。新自由主義に殺されるか、闘って生き残るのかが問われる時代です。今ほど、人間の存在・命が「ゼニ・カネ」として扱われ、そして労働者民衆が一斉に反乱を開始した時代があったでしょうか。しかし、住宅や医療、食料までも投機の対象としつつ、出口の見えない金融恐慌におびえているのは支配者の側なのです。
 それは同時に核戦争の時代でもあります。米・ブッシュ政権はグローバル・ストライク戦略の下、実際に戦場で使う核兵器を開発し、通常兵器と核兵器を一体化して運用、先制攻撃さえ公言しています。福田政権は「海外派兵恒久法」を制定し、自衛隊を恒常的に他国に派兵して戦闘に参加させる事を狙っています。また、宇宙基本法の制定、沖縄をはじめとする米軍基地強化、ミサイル防衛推進で、日本も核武装することを追求しています。私たちは、世界戦争—アジア侵略、ヒロシマ・ナガサキ、オキナワへの道を許しません。
 6月青森での「エネルギー大臣会合」は、まさに「原発・核サミット」です。9月には広島で「平和と軍縮」をテーマにG8(下院議長会議)を行うといいます。原爆ドームをも厳重警備対象とするなどの警備訓練が始まっています。被爆者や広島市民、反戦・反核運動を排除し、平和公園の会議場で一体何を議論するというのでしょうか。現にイラク、アフガニスタンへの侵略戦争を継続し、劣化ウラン弾を撃ち込み、虐殺を続ける世界の支配者が会合して平和がもたらされるとは思えません。核を必要とする資本家たちと、被爆者の怒り、労働者・民衆は共存できないのです。
 7月洞爺湖サミットでは「環境問題」「アフリカ問題」「戦争問題」などがテーマとされています。その実態は、世界中の環境を破壊し、飢餓をもたらしている人たちが集まって、いかに自国の大企業が金儲けできるかを競い合うのです。労働者の反撃をいかに圧殺するかを相談するというのは許せません。資本主義の論理では、飢餓や貧困、戦争を止めることはできません。私たち労働者・民衆の団結した力だけが未来を切り開くことができます。
 皆さん、韓国、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ……全世界で労働者・民衆は立ち上がっています。この力が核も戦争もなくす力になります!
 原爆製造を担わされたのは労働者です。「赤紙」を配ったのは自治体労働者であり、教え子を戦場に送ったのは教育労働者でした。しかし今、世界の労働者・民衆は戦争と労働問題の根っこは一つ、「この資本主義体制こそが原因」と怒りに燃えているのです。日本でも、私たち労働者・民衆の思いと力が、自公政権の9条改悪を立ち往生させています。私たちは団結すれば勝てます!
 8月6日、職場、地域、学園から闘いの輪を広げヒロシマに集まりましょう。「8・6ヒロシマ大行動」で勝利に向けた団結を固めましょう! 
 2008年6月12日 

 第1章 ■呼びかけ人

 北西允(広島大学名誉教授)/内海隆男(広島の強制連行を調査する会)/宇野昌樹(広島市立大学教員)/大江厚子(セイブ・ザ・イラクチルドレン広島代表)/太田弘(広島県沖縄県人会会員)/岡本三夫(岡本非暴力平和研究所所長)/小武正教(僧侶)/倉沢憲司(広島県教職員組合青年部)/栗原君子(元参議院議員)/下田礼子(反戦被爆者の会)/鄭伊佐(被爆3世)/中島敦史(広島大学生)/中山崇志(広島連帯ユニオン草津病院支部執行委員長)/原田豊己(カトリック広島司教区司祭)/平岡誠(三次市議、8・6ヒロシマ大行動事務局長)/森末一義(高陽第一診療所労働組合執行委員長)/吉村慎太郎(広島大学教員)/李実根(広島県朝鮮人被爆者協議会会長)/吉田良順(医師)/ 大石又七(ビキニ被爆者・元第五福竜丸乗組員)/鎌仲ひとみ(映画「ヒバクシャ」監督)/桑江テル子(うないネット・コザ主宰)/佐久川政一(沖縄大学名誉教授)/知花昌一(反戦地主)/西川重則(平和遺族会全国連絡会代表)/野田隆三郎(元岡山大学教員)/吉田義久(元相模女子大学教授)
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 日程 8・6広島—8・9反戦反核闘争
世界の労働者・民衆の団結で、核と戦争をなくそう! 被爆63周年

 第1章 8・6ヒロシマ大行動

とき 8月6日(水)12時半/集会 午後3時/デモ行進
ところ 広島県立総合体育館小アリーナ(広島市中区基町4−1)
関連行事 8月5日(火)
午後/産別労働者交流集会
夕方/青年労働者交流集会(広島市 東区民文化センター)
●アジア侵略、ヒロシマ・ナガサキ・オキナワをくり返すな!
●憲法改悪阻止—ヒロシマの力で!
主催/被爆63周年 8・6ヒロシマ大行動実行委員会

 第2章 8・6-8・9反戦反核闘争日程

 主催/8・6広島—8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会
●広島行動
★8月5日(火)ヒロシマ大行動関連行事参加
★8月6日(水)
◎福田打倒・祈念式典糾弾デモ
午前7時/東千田公園
(広島市中区千田町 広電「日赤病院前」)
※昼から8・6ヒロシマ大行動へ参加
●長崎行動
★8月8日(金)
◎長崎市内大情宣行動
午後1時半/市内アーケード中心部
◎8・8反戦反核労働者集会
午後6時/長崎県勤労福祉会館4階中会議室
(長崎市桜町9—6、長崎電軌「公会堂前」) 
★8月9日(土)
◎長崎原爆朝鮮人犠牲者追悼早朝集会へ参加
(主催/長崎朝鮮人の人権を守る会)
午前7時半/松山公園
(長崎市松山町、長崎電軌「松山町」)
◎祈念式典糾弾・福田来崎弾劾デモ
午前10時/城栄公園
(長崎市城栄町、長崎電軌「松山町」)