2008年7月21日

全国被爆者青年同盟アピール 祈念式典糾弾・福田政権打倒!8・6-8・9へ

週刊『前進』06頁(2352号5面5)(2008/07/21)

全国被爆者青年同盟アピール
 祈念式典糾弾・福田政権打倒!8・6広島-8・9長崎大闘争へ

 全国被爆者青年同盟は闘うすべての労働者と団結し、6・29サミット粉砕デモを闘いぬいた。この勝利と団結のもと、被爆63周年8・6広島—8・9長崎に総結集しよう。被爆者、被爆2世、3世を先頭に福田政権打倒! 被爆者英霊化・祈念式典糾弾の怒りのデモをたたきつけよう。

 第1章 くりかえすな!今度こそ革命を

 「ヒロシマ・ナガサキ」の無差別大量殺戮(さつりく)は、世界戦争・核戦争で延命する「死滅しつつある資本主義」と労働者階級が絶対非和解であることを世界史に刻印した。戦後革命期以来、被爆労働者は帝国主義への根底的な怒りを体現し闘い抜いてきた。帝国主義とそれに屈服した体制内労働運動—反核運動は、被爆者の闘いを労働者階級と分断し「同情と救済の対象」へ落とし込めてきた。「核廃絶は人類の悲願」だと? ふざけるな! 核を必要とする帝国主義の打倒=世界革命こそが問題なのだ。
 世界中で労働者がストや暴動に立ち、革命情勢をこじ開けている。被爆者は「くりかえすな」の血叫びをあげて立ち上がっている。被爆者とすべての闘う仲間が労働者階級として団結し、今度こそプロレタリア世界革命を実現しよう。
 福田首相の祈念式典出席は、被爆者の怒りを抑えつけ、「国家のための尊い犠牲」として被爆者を英霊化し、労働者の闘いと被爆者を分断するものだ。福田は02年の官房長官当時、「憲法改正の時代だから、非核三原則だって、国際緊張が高まれば核を持つべき、となる」と発言した改憲・核武装論者だ。福田の式典出席を被爆者・被爆2世は絶対許さない。

 第2章 日帝の核武装と世界核戦争阻止

 日帝は日米開戦前夜から原爆開発を開始し、敗戦後も「平和利用」を口実に一貫して核武装を追求してきた。94年のイギリス国防省秘密報告では「日本は核兵器製造に必要なすべての部品を保有している。濃縮プルトニウムを組み込むだけで完成する爆弾を製造した可能性がある」としている。95年に重大事故を起こした高速増殖炉もんじゅの08年運転再開と六ケ所村再処理工場の本格稼動を狙っている。
 06年の北朝鮮核実験を口実に、日帝は核武装の準備を加速した。07年の日米首脳会談で「日米核エネルギー共同計画」を締結、米帝は新型核弾頭用に高純度プルトニウムを必要とするため、「共同計画」で日本の核燃サイクル・高純度プルトニウム保有を黙認する方針に転換した。
 日帝は「唯一の被爆国」を逆手に取り、「今度は核戦争で勝つために核武装する権利」を主張している。政府は「国民保護計画」に基づき、広島市に「核兵器で攻撃された場合を想定した」避難計画作成を指示した。日帝自ら核戦争を準備し、被爆者に「再度被爆して『生き延びる』準備をせよ」と言っているのだ。
 これに対し、体制内原水禁運動は、闘うどころか「北朝鮮の核無能力化」を掲げ、「ヒロシマ・ナガサキをくりかえすな」を日帝の軍事外交—侵略戦争推進のスローガンにしている。断じて許すことはできない。
 全国被爆者青年同盟は、6月青森での核サミット粉砕闘争の先頭で決起した。日帝の核武装阻止! 世界核戦争を阻止するために、被爆者・被爆2世は闘おう!

 第3章 敵対の与田残党・塩川一派粉砕

 「広島差別事件」をデッチあげて党と革命から逃亡した与田残党・石嶺らは、帝国主義を免罪し、労働者階級と被爆者の分断をはかる「8・6ヒロシマ集会」なるものを開催しようとしている。塩川一派はこれと野合を目指し「今年の8・6ヒロシマ行動はなくなった」とのデマでもぐりこもうとしている。
 与田残党らの呼びかけ文は「労働者」の文字が抹殺されている。彼らの言う「ヒロシマの原点」には、アジア侵略とヒロシマ・ナガサキを引き起こした帝国主義への弾劾のかけらもない。「日本が15年戦争で侵略した加害責任を反省……その結果がヒロシマ・ナガサキ・オキナワ」と帝国主義・資本家階級と労働者階級を一緒くたに「日本」とし、階級対立を否定している。打倒対象は何か、誰がどう打倒するのかを徹頭徹尾あいまいにし、唯一の革命的階級としての労働者階級への不信をあおり、被爆者を分断と絶望に追い込むものだ。
 完全黙秘・非転向をめぐる討論を「差別」とデッチあげた彼らは、権力・資本と絶対非和解で闘う思想や実践を投げ捨てた。「血債主義」「糾弾主義」の行き着いた先であり、被爆者解放闘争への敵対そのものだ。被青同は、彼らの粉砕・打倒を宣言する。

 第4章 団結こそ勝利だ

 法大の闘いを見よ! 6・29デモを見よ! ここに被爆者解放の道筋が示されている。闘いを牽引(けんいん)し、逮捕・起訴攻撃を一身に受けて闘う青年労働者・学生、広大生や被爆3世の闘いを、被爆者・被爆2世は心の底から誇りに思う。同志よ! 獄壁を越えて団結しよう。
 イラク石油労働者とアメリカILWUの連帯、アメリカ教育労働者の闘い、韓国民主労総の決起と結合し、被爆者と青年労働者は団結しよう。「ヒロシマ・ナガサキをくりかえすな!」は世界革命、世界の労働者のスローガンだ。8・6広島—8・9長崎反戦闘争をかちとろう!