2008年8月18日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2355号6面1)(2008/08/18)

団結ひろば 投稿コーナー

 第1章 "新人だって人間だ" 広島でつかんだ☆ 医療労働者 渡辺理恵

 広島で、つかんだものがたくさんあります☆
 仕事では新人とゆーことで、毎日まだあれもこれもできないの!?と言われ続け、すいませんすいませんと萎縮する毎日。どーして毎日、こんなに惨めな気持ちでいなきゃいけないんだろう!! どんどん自分が小さな存在に思えてきて、自分なんかいない方が患者さんのためにも先輩の労働者のためにもいいんじゃないかって思えてくる。"看護"だなんて感じられないくらい余裕ない"業務"の中で、仕事にやりがいなんて感じられない。
 実はもう何人も患者さんを殺しかけてる。自分がもっとちゃんと見れていれば、まひや脳梗塞にならなくて済んだんじゃないかとゆー患者さんがたくさんいる。その負い目があるから患者さんの家族の顔をまともに見られない。まだ知識も技術も未熟なのに一人前の仕事を任され、自分の手で患者さんを危険にさらしている恐怖。こんな生活がずっと続くのか、自分の人生をこんな労働に費やすことになるかと思うと絶望しかない。仕事やめたいと思ってました。職場の窓から飛び降りたいと衝動的に思うこともあります。
 でも実はどこの職場もおんなじだし、"こんなに惨めな気持ちになるのもホントは資本の攻撃なんだ!"と思い、反撃を開始しようと決意しました☆ それはさしあたっては資本の論理で働かされている現場で、上から押し付けられている「仕事に対する責任」とゆーさもさもらしいイデオロギーとの闘いになるので、初めは無責任、甘えてると思われ、バッシングの対象になると思います。目の前の患者さんのためにがんばろうとゆー聖職論との闘いでもあるし、自分なんかダメダメだって思ってしまう自分との闘いでもあります。
 広島で全国の労働者や学生と交流して、同期や先輩労働者を信じよう!人間らしく扱ってほしい! 新人だって人間だ!ってゆー自分の怒りに正直に立ち上がろう!!と本気で思いました☆ もうやるしかない☆ 失うものはなにもないんです! ともに闘いましょう。

 第2章 原爆ドーム前 22カ国の人が法大弾圧署名 東京・西部 TM

 全国の仲間のみなさん、なにより法大闘争を獄中で闘う同志に、国際連帯の報告を送ります。
 被爆63周年の8・6ヒロシマ大行動に参加し、8月5、6日の午前、短い時間でしたが、原爆ドーム前で外国人に呼びかける法大弾圧救援署名を集めました。
 世界中からヒロシマを訪れるので、法大闘争を宣伝し、団結を拡大する絶好のチャンスです。
 私は英語は全くダメで不安はありましたが、逮捕覚悟で闘った学生同志の闘いは必ず通じると確信して挑戦しました。
 英語の呼びかけ文と署名用紙を使って、片言の英語で「学生を支援してください」「署名とカンパをお願いします」と呼びかけると、関心をもった外国人が次々と立ち止まり、署名・カンパに応じてくれます。「G8サミットに反対して逮捕されました」と身振りを交えて話すと直ちに弾圧の性格をつかみ、賛同してくれます。
 日本語が通じるアメリカの教育労働者には、「軍のリクルーターと闘っているアメリカの教育労働者と連帯して、労働者の団結で戦争を止めようと国際連帯の闘いをすすめています」と話すと、「素晴らしい」と共鳴を得ました。
 全世界の方々から署名が寄せられました。米、英、独、仏を始め、スペイン、イタリア、北朝鮮、ニュージーランド、ベトナム、ナイジェリア、スウェーデンなどと多岐にわたります。2日間で22カ国、87筆と大成功です。ほぼ全員が、以下のような支援メッセージを書いてくれました。
 「私も学生としてあなたたちの行動を理解し、賞賛します。あなたがたは勇敢で信念を持った人たちです」(アメリカ・学生)「勇気と希望を持って」(フランス)「力の限り頑張って」(北朝鮮)「釈放せよ」「がんばれ」(多数)。
 同じ場所で星野救援署名も展開され、原爆ドーム前は労働者階級の団結の場となりました。

 第3章 「最低裁」を圧倒して 生きる星野さんと面会 岡山 氷室金時

 岡山星野さんを救う会を代表して、徳島刑務所に面会に行ってきました。その報告とあわせて、この間の救う会の活動報告をします。
 岡山の救う会では7月9日から19日まで絵画展を行い、7月12日には、徳島から加藤明夫さん・河野和代さんを迎えてコンサート形式で集会を行いました。27日には街頭に登場し、再審棄却弾劾行動をやりました。
 7月29日、いよいよ初めての星野さんとの面会。岡山の救う会としても初めての面会です。
 当日までどんな顔をして会ったらいいのだろうかと緊張していました。しかし星野さんに温かく迎えてもらい、彼の人間性の大きさにあらためてひきつけられました。
 星野さんに「岡山は早くから会を立ち上げ、絵画展をやってくれた。それで全国に絵画展が広がった。岡山は心強い存在。ヒロシマと岡山はきょうだいのようなもの。岡山には日本原があるし、ともに頑張って欲しい」と励まされました。
 星野さんは、私が以前に送った絵本のことを覚えていてくれて「絵本がよかった。暁子の見舞いにその絵本を贈った」と言われたときは、本当にうれしかった。8・3革共同集会、8・6ヒロシマ大行動にはこれまでより踏み込んだメッセージを送るとのことでした。
 星野さんの生きる姿勢の中に、自分たちの生きる確信・姿勢があるように感じました。
 面会の後、徳島刑務所に対して暑さ対策の申し入れを行いました。今回は徳島の人、若者と一緒に面会・申し入れ行動をやり、送迎などでもお世話になりました。岡山に戻って、在日の人に面会の話をしました。すると除勝さんの話をされ、激励されました。
 徳島刑務所・「最低裁」を圧倒する迫力で生きている星野文昭さんがいます。全国から星野さんに手紙を出そう。

 第4章 石川さんは無実だ! 狭山現地調査に参加 東京・杉並 飯野依子

 7月20日、部落解放東日本共闘会議が主催する狭山現地調査に参加した。家族連れで参加した動労千葉や動労水戸の組合員、首都圏の労働者など総勢10人。全国連杉並支部の青年の案内で、石川一雄さんの怒りを共有しつつ、炎天下9㌔の道のりを歩いた。
 まずは石川さんの事件当日の行動(真実のコース)を歩き、次は自白=デッチあげのコース。警察の描き出した「犯行ストーリー」がいかに荒唐無稽で、デタラメかを確認した。
 これまでの現地調査では、あまり行くことのなかった石田養豚場から薬研坂にも足をのばした。「自白」では、19時半に中田家に脅迫状を届け、石田養豚場でスコップを盗み、薬研坂を通り、深さ86㎝の穴を掘って、死体を埋め、家に帰ったのが22時。たった2時間半で? アリエナイ! 絶対に無理! 1回歩いただけでこれがウソだとわかるのに、裁判官は現地には一度も足を踏み入れたことがないそうだ。国家の威信を守るためなら、人の生活や命なんてどうなってもかまわないということだ。
 狭山事件から45年、権力の差別裁判を徹底糾弾して闘っている石川一雄さん。5・23メッセージで「権力打倒に燃え、完全勝利を手中に収めるべく全力で闘い抜く」と述べ、労働者に団結して闘おうと手を差しのべている。狭山闘争は労働者としての団結を取り戻す闘いだ。敵はひとつ! 国家権力がいかに差別で闘いを分断しようとも、私はその手を決して離さない。狭山闘争の勝利も、それぞれの持ち場で、6・29サミット粉砕のスクラムデモを10倍、20倍するような労働者の団結をつくることの中にあると確信! 頑張るぞ!

 第5章 8人を不当逮捕して「民主主義」とは! 千葉 蓑田敏明

 6・29、国家権力がサミット粉砕闘争を断行せんとするわれわれ学生・労働者階級にかけてきた重圧は、並々ならぬものがあった。渋谷において正当なデモを貫徹しようとしたわれわれデモ隊を横から押しつぶすかのように幾度も挑発し、少しでも手足が機動隊の身体に触れようものなら、公務執行妨害で捕まえるという、そこには極めて周到な罠(わな)が用意されていた。
 8人の同志を不当逮捕しておきながら、民主主義とは実に便利な言葉ではないか!
 環境問題を語るG8とは、実に偽善的であり滑稽(こっけい)である。G8サミットは労働者階級の実力によって粉砕すべき対象である。これに何らかの期待や幻想を抱くものは、G8が積極的に推進してきた労働者殺しのネオリベラリズムの非道に目を背けるものと言わざるをえない。
 新自由主義政策のもとで、帝国主義とスターリン主義による侵略戦争と民族抑圧に対して急速に反発と批判が強まり、これらの大国を打倒し民族の独立を支援する動きが全世界に拡大している。労働者の国境を越えた連帯で、これら大国を打倒せんとの意識が根付きつつある。
 世界はまさに革命情勢である。大衆の支持を得て、今後の闘争をともに闘っていこう!