2008年8月25日

11月1万人大結集で時代を変えよう! 「生きさせろ」のゼネストを 4者4団体路線をぶっ飛ばし1047名闘争に勝利しよう 橋下打倒! 自治労大会決戦へ

週刊『前進』06頁(2356号1面1)(2008/08/25)

11月1万人大結集で時代を変えよう! 「生きさせろ」のゼネストを
 4者4団体路線をぶっ飛ばし1047名闘争に勝利しよう
 橋下打倒! 自治労大会決戦へ

 第1章 世界で爆発する賃上げスト

 「おれたちはこんなすごい力を持っているんだ!」——6・29サミット粉砕決戦の圧倒的な勝利感は、7〜8月の激闘をもってさらに大きな確信となり、いよいよ11月1万人大結集への総決起が始まっている。
 「労働者は闘うことなしに生きられない。生きさせろ!」と、日本と世界のいたる所で、毎日のように労働者の集会とストライキ、農民・漁民のデモや休漁ストが闘われている。さらに食糧暴動が爆発している。
 労働者がこれだけ働いても、なお生きていけない低賃金。青年労働者を首切り自由の「モノ」として使い捨てる非正規雇用。生活保護水準を下回る最低賃金。しかもその上に日本の労働者の税負担率は、今や収入の4割を超えている。これで「おとなしく」していられようか! いま世界のストライキの7割以上が「賃上げ要求スト」だ。そうだ! 自分が、家族が、仲間が食べていける賃金のために闘うことほど、堂々たる人生がほかにあるか! 「生きさせろ!」の叫びこそ、人間として、階級として最高の誇り高い要求でありスローガンだ。
 11月労働者集会は、「生きさせろ!」の賃上げゼネストへの司令塔だ。ここから09春闘の爆発も、世界革命も始まる。11月に向け青年・学生を先頭として9・27ワーカーズアクションに全国で立とう! 11月1万人大結集の力で時代を変え、プロレタリア世界革命の火柱を吹き上げよう! 職場とキャンパスと街頭から、11月総決起の大運動を巻き起こそう。

 第2章 感動的勝利開いた8月闘争

 「被爆63周年8・6ヒロシマ大行動」では、ウイークデーにもかかわらず広島県立総合体育館に1900人が大結集して反戦反核集会がかちとられ、広島市内での戦闘的大デモが闘いとられた。
 この日の朝には、福田首相の祈念式典出席を直撃する500人の弾劾デモがたたきつけられた。前日5日には、「オキナワとヒロシマを結ぶ全国青年労働者交流集会」が500人で成功し、さらに全国学生集会と、8つの産別でそれぞれ開催された交流会も、団結を強め拡大するものとして闘いとられた。
 また8月9日午前11時2分、長崎に原爆が投下された時間に、怒りのデモ隊は福田首相に肉薄し、式典出席を激しく弾劾した。前日8日には、被爆63周年長崎反戦反核集会が115人の結集をもって大成功した。 
 これらの全行動をともに闘いぬいたアメリカのUTLA(ロサンゼルス統一教組・4万8000人)・CAMS(校内の軍国主義に反対する連合)代表のアーリーン・イノウエさんは、ヒロシマ・ナガサキ行動にUTLA委員長のメッセージを組織してきた。さらに法大弾圧反対決議・署名運動と11月集会参加を、UTLAで組織すると発言した。アーリーンさんはこうして、自分の実践で私たちのなすべき方針をすべて示してくれた。
 8・15闘争もまた歴史的な闘いとなった。この日朝8時過ぎ、法政大学前に集まった労働者と学生は、前日に3人の学生が法大弾圧で不当にも起訴されたことへの怒りも激しく、靖国参拝弾劾の180人のデモを闘いとった。午後には、なかのZEROホールでの8・15集会に580人が結集。『蟹工船』をテーマに、今こそ資本と闘い労働者の団結に生きよう、団結してこの社会を変えようと真っ向から宣言する集会となった。
 朝からの靖国行動をともに闘いぬき、午後の集会の特別報告に立った韓国・民主労総ソウル地域本部(15万人)イジェヨン本部長は、「韓国と日本の労働者が、それぞれの国のバラバラな組織ではなく、一つの組織に新たに生まれ変わって闘っていけるように頑張ろう」と訴えた。これを受けて動労千葉の田中委員長は、「私たちの本当の声を、大きな声で、包み隠さず、一歩もひかず訴えて、11月1万人結集を絶対に実現しよう」と、11月1万人決起の核心課題を熱烈に提起した。
 ある交運労働者は、これへの感激から会合に『前進』を数十部持ち込み、オルグに決起し、1日で20部を販売。そのうちの4部が定期購読となった。とりわけ今、青年労働者と学生が続々とマル青労同、マル学同への結集を開始している。労働者は今、本当に怒っているのだ。そして本物の革命路線を求めている。
 6・29で動労千葉・田中委員長が、「もう社会の隅々まで(労働者の怒りという)燃料は山積みになっている。これに火をつけ、団結を作り上げることが我々の仕事だ」と、声を限りにアピールした。そのとおりだ。階級の根底からの怒りに、今こそ団結と革命の火をつけようではないか。

 第3章 〈労農連帯〉−10・5三里塚へ

 この間の闘いを切り開いたのは、「権力奪取、共産主義への道は、はるか彼方の不確定の未来の問題ではなくて、日々の階級的実践の中で準備されていく」という、マルクス『共産党宣言』の精神であり、階級的労働運動路線の実践、青年労働者・学生を先頭とした闘う同志たちの自己解放性あふれる活き活きとした決起だ。その最も根源的な扉をこじ開けたものこそ、〈7月テーゼ>=マルクス主義による武装であり、それと同時に労働者の本質的な革命性をとことん信頼して闘う、動労千葉労働運動の実践であった。
 動労千葉が切り開いた国際連帯、国境を越えた労働者の団結は、今やすさまじい威力を発揮して発展している。5・1メーデーでの米・イラク労働者の国際連帯、イラクやイランにおける労働者階級の闘いの発展、韓国・民主労総の闘いと「8・15」の地平、それと連動した在日・滞日外国人の決起の開始。ここに抑圧民族と被抑圧民族の分断を根底から打ち破る、労働者階級の国際的な団結回復への巨大な突破口が切り開かれつつある。
 さらに全世界的な革命情勢の急速な成熟は、プロレタリア革命勝利に向けた労農同盟の新たな発展を切実に求めている。
 階級闘争の歴史の中で農業と食糧のもっている位置は大きい。フランス革命やロシア革命も、日本の戦後革命も、「食べ物」と戦争への怒りだ。今年に入り、食料品が急激に値上がりして、多くの労働者人民がオカズを減らし、食事の回数まで減らされている。一方では、農民・漁民の怒りが爆発している。この怒りと労働者階級の怒りとの合流こそ、われわれの責務だ。11月労働者集会で労農連帯・労農同盟の新たな段階を切り開こう。
 かつて市東東市さんは、「自分が第二の大木よねになる」と言い切った。大木よねさんの戦闘宣言、「おらの身はおらの身であっておらの身でねえだから」に示される反対同盟の「農地死守」は、労農連帯とプロレタリア革命に農民の未来を展望して闘う、革命的な路線であり闘いだ。10・5三里塚現地闘争に、全国から総結集し、市東孝雄さんに対する農地強奪を粉砕しよう。

 第4章 青年はマル青労同に入ろう

 日帝経済の4〜6月期のGDP速報値は年率2・4%減とマイナス成長に転落し、輸出も設備投資も個人消費も総崩れだ。福田改造内閣は「骨太方針Ⅵ」も先送りせざるをえないほどガタガタで、絶望的危機である。
 その上、7月末に『ニューズウィーク』誌で「最後の砦のファニーメイとフレディマック危機で米住宅市場は崩壊、世界の金融危機に激震」「5兆2000億ドル(570兆円!)の債務を納税者に負担させる」と報道されたことが、いよいよ現実化してくる。
 こうした世界金融大恐慌の爆発の中で米帝は、グルジアのNATO加盟やチェコとポーランドへのMD(ミサイル防衛)配備の策動でロシアに攻勢をかけている。さらにグルジアと南オセチアをめぐる米欧とロシアの激突情勢が、新たな世界戦争危機を激成している。新自由主義の破産は帝国主義間(大国間)の争闘戦と資源・領土の略奪戦を、軍事衝突を含めていよいよ激化させているのだ。
 侵略戦争・世界戦争で労働者の団結を破壊して生き延びようとする最末期帝国主義を、今こそ労働者国際連帯とプロレタリア革命で打倒するために闘う時代が来た。
 このような「戦争か革命か」の時代、第1次大戦の勃発に対して第2インター指導部が一夜にして転向し、ドイツ革命を血の海に沈めた。それが「プロレタリア革命の背教者」=カウツキーだった。21世紀革命のもっとも悪質な体制内派=「現代のカウツキー」として革命の破壊、動労千葉と11月集会の破壊にのみうごめく塩川一派を打倒しよう。
 国鉄1047名闘争解体の攻撃が全面的に激化している。この策動の本質は、日本における新自由主義攻撃を動労千葉がストで粉砕し、今も国鉄闘争に決着をつけられないどころか、JR体制打倒の第2次国鉄決戦が爆発しつつあることへの、敵の危機感と焦りだ。この日帝の4者・4団体路線の攻撃は、大阪府知事・橋下を先兵にした自治労解体・200万人首切りの大攻撃と完全に一体だ。
 だが攻撃は逆にチャンスでもある。第2次国鉄決戦と6大産別決戦の発展をかちとろう。橋下府政打倒を真っ向から掲げて、8・28〜29自治労大会決戦に総決起しよう。 
 11月労働者集会への結集を、自分の怒り、肉声をもって、職場ビラで訴えよう。腐った体制内の組合幹部と激突し、大衆的な分岐をつくり出そう。職場でまず、ともに闘う一人の仲間をつくり、さらに集団的な決起の展望を開き闘おう。
 そのためにも労働者の革命的な新聞『前進』を読み、拡大しよう。すべての闘う青年労働者・学生は、マル青労同・マル学同にどんどん結集しよう。そしてマルクス主義と職場の団結を武器に、ともに革命をやろう! 
 歴史は激しく動いている。11月労働者集会を、獄中で闘う星野文昭同志、20人の学生同志たちとともに、あくまで「大胆に広く、広く大胆に」、職場とキャンパスと街頭に思い切って飛び出し、闘いぬこう。