2008年9月 1日

9・27〜28 全国でワーカーズアクションに立とう 新自由主義攻撃と総対決し青年労働者の怒りの反乱を 4者4団体路線粉砕・解雇撤回へ

週刊『前進』08頁(2357号1面1)(2008/09/01)

9・27〜28 全国でワーカーズアクションに立とう
 新自由主義攻撃と総対決し青年労働者の怒りの反乱を
 4者4団体路線粉砕・解雇撤回へ

 11月労働者集会を1万人の大集会として何としても成功させよう! この集会は、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部、全国金属機械労働組合港合同、国鉄千葉動力車労働組合の3労組が呼びかけている。「生きさせろ! 大幅賃上げ 非正規職撤廃 怒りのストライキを」「国鉄1047名の解雇撤回」「万国の労働者団結せよ」——この三つのスローガンで闘われる11・2全国労働者総決起集会こそ、闘う労働運動を復権させ、青年労働者の未来を切り開くことのできる唯一の方針だ。

 第1章 歴史動かす労働者の団結

 この11月集会派と他の潮流が違う点はただ一つ。「労働者の団結した力だけが、歴史を動かし、社会を変革する唯一の力である」——この原則を貫いているかどうかだ。しかし、この原則の実践をめぐって労働運動内部に激しい分岐と激突が始まっている。しかもそれは日々の職場実践の中で問われているのだ。このインフレが吹き荒れる経済危機の中、低賃金でがまんするのか、一律大幅賃上げか。情勢が厳しいから和解するのか、解雇撤回を貫くのか。国際競争が労働者の利益なのか、国境を越えた労働者の団結なのか。
 「賃上げ」や「解雇撤回」という当たり前のことが当たり前でなくなっている。一見厳しく見える情勢だからこそ、労働者の団結に一切をかけて闘うことが本当に問われている。
 連合、全労連指導部はもとより、これまで一緒に闘ってきた身近な勢力とも分岐と激突が始まっている。世界中で首切りや賃下げ、民営化攻撃が吹き荒れている。だからこそ、「この時代に労働者はいかに闘うべきか」「労働組合はいかにして勝利するのか」——すなわち労働運動の路線をめぐって激突し、激突し、その中から絶対に崩されない労働者の団結がつくり出される。それが11月1万人決戦だ。
 その核心は、私たち労働者の資本に対する怒り、資本の手先となって労働者を弾圧する体制内労働運動執行部への怒りだ。そして”職場を労働者の手に取り戻してやる””腐った労組幹部を絶対に倒して自分がやってやる”という強い思いだ。ここが揺るがなければ11月1万人結集は絶対にやれる。
 青年労働者は職場から反乱を開始した。労働者の団結を組織して闘う一人の存在が決定的だ。
 「正社員にしろ」と会社に訴えたら即解雇——ふざけるな! だったら毎日職場の門前に立って闘ってやる! この非正規労働者の仲間は、毎日の職場闘争で新たな組合員を獲得した。「職場の全労働者の一律大幅賃上げ・非正規職員を全員正規雇用に!」——看護師と医者がストライキに決起。この決起は、資本家と一体となって労働者を弾圧する日本共産党の労組執行部と闘う一人の決起から始まった。全国の郵政職場からも反乱を開始した。要員不足・労働強化という民営化の破綻——この民営郵政を支えているのがJP労組執行部だ。「闘わない執行部を打倒する」と11月集会派が名乗りをあげた。「一人の怒りは、職場全体の怒りだ」と言って彼らは闘っている。
 まだまだ少数だが、この団結が資本・御用組合執行部を震え上がらせている。私たち青年労働者は、資本と、その手先となって闘いを放棄する体制内労働運動執行部と闘うことで、自分たちの持つ力に目覚めた。一人で闘ってはダメだ。団結! 団結! 団結を組織しよう! 私たちがつくる団結は、既成の労働組合が使ってきた「団結」ではない。彼らの言う「団結」は、労働者の決起を押さえつけるための「団結」であり、自分たちの地位や利益を守るために「団結」しろと言っているのだ。労働者の真の団結とは、資本と非和解であることを現場で貫くことだ。「職場やこの社会は、労働者が動かしているんだ」という思想を実践で貫き、労働者としての誇りを取り戻すことだ。最後まであきらめず、徹底的に団結をつくりだして闘おう! そうすれば労働者は必ず勝利する!

 第2章 あらゆる反動を打ち破り

 11月集会をめぐる最大の焦点が1047名解雇撤回闘争だ。「解雇撤回」を引きおろし、動労千葉を排除して進められている「4者・4団体」路線による「政治解決」に絶対反対しよう。
 1987年に強行された国鉄分割・民営化に対する反対闘争は、民営化・規制緩和と労働組合破壊の新自由主義攻撃との最先端の闘いだ。国鉄分割・民営化の最大の破綻点は、動労千葉を先頭とした1047名闘争の存在と闘いにある。1047名闘争は、新自由主義攻撃の破綻をついて闘う階級決戦であり、すべての青年労働者の未来をかけた決戦なのだ。
 この決戦を回避して動労千葉と11月集会を破壊しようとするすべての反動と徹底的に闘おう。とりわけ、革共同から脱落・逃亡し、転向を深める塩川一派は絶対に許さない! 塩川一派にとって労働組合とは、労働者の改良的諸要求実現のために資本と交渉する組織でしかなく、あくまで体制の枠内にとどまるべき存在でしかない。彼らはそうした自己を合理化するために、動労千葉と11月集会に敵対する。
 動労千葉の闘いの中に、新自由主義攻撃を粉砕し、労働運動が勝利する展望がある。動労千葉は、国鉄分割・民営化に対し2波のストライキを闘い、1990年4月1日の「清算事業団からの2度目の首切り」を前に、3波のストライキでこれを迎え撃った。当時、動労千葉の中野洋委員長は「労働組合の委員長が整理解雇で勝利だというのはおかしい。にもかかわらず1047名が解雇されて本格的闘争に入ると決断したとき、これで勝ちだと思った」と言っている。動労千葉の闘いがあらゆる政治解決=屈服路線を打ち破って、1047名闘争の出発点をつくり出したのだ。だから、国労の指導部は「理由なき組合差別で清算事業団に送られた」と言うが、動労千葉争議団は「闘った結果の処分だ」と胸を張っている。動労千葉の解雇撤回闘争は、政府への「お願い」ではなく、JR資本と真っ向から闘い抜いて追い詰める闘いとして貫かれている。闘いの基軸は職場にこそあるのだ。
 今こそ国鉄分割・民営化絶対反対の原点に立ちきり、動労千葉のように闘おう。JR本体の労働者と被解雇者が一つに団結して、1047名解雇撤回闘争勝利の展望をこじ開けよう。
 そして、もうひとつ決定的なのが国労5・27臨大闘争弾圧粉砕の闘いだ。2002年5月27日の国労臨時大会で国労本部は、「JRに解雇の法的責任はない」と認めろと迫る「4党合意」に反対して闘う闘争団を、査問委員会に送り、権利停止の処分を強行した。これに対してビラをまき、組合員への説得活動を行ったのが5・27被告団の行動だ。動労千葉のような闘いを職場に、国労内につくりだすために闘おうという主体的決起だった。こうした当たり前の決起に対して、国労本部が組合員を警察に売り渡したのだ。この弾圧を契機に、国労本部はさらに屈服を深め、政治和解路線・裁判依存にのめりこんだ。
 この5・27闘争は、「解雇撤回」を投げ捨てた1047名闘争の政治解決を粉砕し、闘う国労を職場からつくり出し、平成採の青年労働者を獲得する闘いであり、被告団を中心に新たな指導部を生み出す闘いだ。これに対して5・27旧弁護団と一部事務局員は、被告の闘いを権力・資本に頭(こうべ)を垂れる裁判にねじ曲げ、被告の闘う主体を真っ向から否定した。このことに怒りを爆発させ、7被告が旧弁護団9人全員の解任を決断したことは百パーセント正義だ。
 1047名解雇撤回闘争と5・27闘争は、国鉄分割・民営化絶対反対を貫き、JR体制を打倒する闘いだ。連合支配を打ち破り、闘う労働組合の全国ネットワークをつくりだす最先端の闘いなのだ。ここに11月1万人結集の展望がある。絶対に勝利しよう!

 第3章 「生きさせろ」ゼネストを

 この国鉄1047名闘争をめぐる攻防に勝ち抜き、動労千葉が呼びかける「生きさせろ!」の賃上げゼネストを実現しよう。「生きさせろ!」の叫びと一律大幅賃上げ要求は、本質的に革命の要求である。11月1万人結集を目指し、「生きさせろ!」の賃上げゼネストを掲げて闘われる9・27〜28ワーカーズアクション(実行委員会呼びかけ)を、全国の青年労働者の団結で圧倒的に成功させよう!
 「生きさせろ!」のゼネストは、新自由主義攻撃に対する青年労働者の総反乱の闘いだ。アメリカのサブプライムローンの破綻を引き金とする世界金融大恐慌が爆発し、行き場を失った投機資金が原油や穀物価格をつり上げている。全世界で激しいインフレと大不況が進行し、同時に、グルジアや中東を発火点とする新たな世界戦争の危機が深まっている。こうした中で倒壊寸前の福田政権は、社会保障費2200億円の削減、徹底した民営化と200万人公務員労働者の首切りを強行し、侵略戦争への道を突き進む以外にない。一切の矛盾を青年労働者に集中し、生き延びようとしている。
 しかし、破綻しているのは敵の方だ。動労千葉を先頭とした国鉄1047名闘争は、この20年間、新自由主義攻撃の最先頭で闘って陣地を守ってきた。こういう情勢が来るときのために闘ってきたのだ。1047名解雇撤回闘争が、私たち2000万青年労働者の怒りと結合し、決定的に威力を発揮する情勢が来た。この結合を押しとどめているのが「4者・4団体」路線であり、それを支持する塩川一派だ。絶対に打倒する以外にない!
 「生きていけるだけの賃金をよこせ!」——これは青年労働者の革命の叫びだ。この社会をつくっているのは労働者だ。しかし資本主義社会では、労働者は自らの労働力、すなわち自分たちの存在そのものを他の商品と同じように売ってしか生きていくことができない。そして、明日また資本家のもとで働くための最低限の生活費を賃金として受け取り、労働によって生み出した残りの圧倒的大部分は資本家によって搾取される。資本主義は賃労働と資本が非和解的に対立する社会だ。
 新自由主義の破綻は、青年労働者に働きたくても働けない、働いたって食っていけない状況を生みだした。私たち青年労働者が人間として生きるためには、職場で資本と非和解で闘い、この賃労働と資本の関係を根本から覆し、資本主義社会を全面的に転覆して、団結した労働者の手にすべてを奪いかえす以外にない。動労千葉とともに賃上げゼネストが実現できる労働組合をつくり出そう! マルクス主義青年労働者同盟はその先頭に立とう!