2008年9月15日

核空母G・ワシントン配備阻止! 9・25横須賀現地闘争へ

週刊『前進』06頁(2359号5面3)(2008/09/15)

核空母G・ワシントン配備阻止!
 9・25横須賀現地闘争へ

 核空母ジョージ・ワシントンの横須賀配備が9月25日に強行されようとしている。これは、米帝が米軍再編を決定的に推し進め、米日帝の世界戦争体制を構築する重大な攻撃である。また、日本の労働者の闘いの圧殺を狙うものだ。労働者階級が先頭で決起し、核空母G・ワシントンの横須賀配備を絶対に阻止しよう。9・25横須賀現地闘争(早朝行動・全国集会=要項1面)に全力で決起しよう。
 核空母ジョージ・ワシントンの横須賀配備は、何よりもロシア、中国、北朝鮮に対する戦争体制と軍事重圧の圧倒的な強化を狙った攻撃であり、アジアにおける米軍再編攻撃の大きな柱である。
 米帝は、帝国主義世界経済が歴史的な行きづまりにぶち当たる中で、帝国主義間争闘戦に勝ち抜くために、米帝が持つ圧倒的な軍事力を武器に戦争発動による世界再編を推し進めてきた。とりわけイラク侵略戦争によって中東石油資源を米帝の軍事的制圧下に置いた。
 その一方で、米帝に次ぐ核軍事力を保有するロシアに対して、ワルシャワ条約機構解体後、NATO拡大を推し進めてきた。旧東欧スターリン主義諸国やバルト海諸国がNATOに加盟したばかりか、今年4月、ウクライナとグルジアの将来加盟を認めた。その上で今年7、8月、東欧ミサイル防衛(MD)配備計画を強行、チェコ・ポーランドとレーダー・迎撃ミサイル基地設置協定を結んだ。東欧MD配備はロシアをにらんだものだ。
 この米帝の重圧に対抗してロシアは、グルジアの軍事行動を挑発しつつ南オセチア、アブハジアを越えたグルジア領内にも軍事侵攻すると同時に、南オセチアとアブハジアのグルジアからの独立を承認するという行動に出た。これに対し米帝は、地中海やアラビア海に四つの空母打撃群を配備する動きに出たばかりか、人道的救援物資輸送の名でグルジアの黒海沿岸2港にも米艦船を派遣した。
 米帝は戦争政策を世界中でエスカレートさせる一環として核空母G・ワシントンの横須賀配備を強行しようとしているのだ。空母航空団は一国の航空戦力を上回る戦力を持っている。さらに艦船や潜水艦からの巡航ミサイルや航空機からの対地攻撃力もあり、それ自身が巨大な軍事重圧だ。
 核空母G・ワシントンの横須賀配備と一体で辺野古への新基地建設の攻撃が進められており、MDのための自衛隊のパトリオットPACⅢミサイルの配備が進められている。日帝は米帝の戦争政策と一体となって侵略戦争政策を決定的に強化している。
 日本経団連・御手洗は、福田辞任で補給支援特措法が期限切れの危機を迎えていることについて「延長を断固として支持する」と発言し、帝国主義の利益を守るために派兵を続けろと要求している。日帝は、自衛隊のイラク派兵・インド洋派兵でイラク・アフガニスタン侵略戦争の重大な一翼を担っているのだ。
 そうした中で、日帝は核武装に向かって核開発政策を進めている。G・ワシントンの横須賀配備は、日帝の派兵恒久法制定と改憲攻撃と一体なのである。

 第1章 労働者こそ戦争と闘う先頭に

 G・ワシントンの横須賀配備は日本の労働者の団結と闘いを圧殺する反革命的な攻撃でもある。横須賀配備を阻止し、米日帝の戦争政策を粉砕し、日帝の派兵恒久法の制定、憲法改悪策動を打ち破るために、今こそ労働者階級が闘いの先頭に立とう。職場生産点を握る労働者階級にこそ戦争を止め、帝国主義を打倒する根本的な力がある。資本に屈服しその手先に転落している体制内労働運動を職場の闘いで打倒し、闘う労働運動が闘いの中軸に躍り出よう。
 すでにその闘いは力強く開始されている。6・29サミット粉砕闘争は、職場の闘いを基礎にした労働者の団結した力で機動隊の壁を突き破る戦闘的デモでサミット治安弾圧体制を打ち破り、日本の労働者階級の存在を世界にとどろかせた。
 世界金融大恐慌がますます深刻化する中で、全世界で労働者人民のストライキやデモ、食糧暴動が巻き起こっている。帝国主義は歴史的な危機に突入しており、労働者人民を犠牲にしてしか生きられなくなっている。そうした帝国主義の戦争政策に対して、今こそ労働者階級が根底から決起することが求められているのだ。
 動労千葉、全国金属機械港合同、全日建運輸連帯労組関生支部の3労組が呼びかけ、日韓米3国の労働者が集う11月労働者集会は、闘う労働者国際連帯の力強い発展を切り開いてきた。
 今夏8・6広島—8・9長崎反戦反核闘争、8・15闘争は、校内での米軍募兵活動と闘う教育労働者のアーリーン・イノウエさん、韓国民主労総ソウル本部のイジェヨン本部長を迎えて労働者国際連帯闘争の大きな前進を切り開いた。その成果の上に立ち、11・2全国労働者集会で労働者階級の巨大な決起へと押し広げよう。
 9・25核空母G・ワシントン配備阻止横須賀現地闘争は、11・2労働者集会へ向けた重大な闘いだ。7・19横須賀闘争を倍する闘いで、日米帝の戦争政策を打ち砕こう。11・2労働者集会の1万人結集を絶対に実現しよう。