2008年9月22日

9・17法政大 倉岡さんへの処分を阻止

週刊『前進』06頁(2360号5面4)(2008/09/22)

9・17法政大 倉岡さんへの処分を阻止
 後半決戦へ火ぶた切る

  法大闘争後半戦の火ぶたが切られた。
法政大生・倉岡雅美さん(人間環境学部)への処分を阻止するために9月17日、法政大学文化連盟(以下、文連)と全学連は法大正門前にかけつけ怒りの抗議行動に立ち上がり、処分を阻止した!
 この日、法大当局は倉岡さんへの処分を検討するために人間環境学部教授会を開催。5・28法大弾圧の現場で、倉岡さんが「公務執行妨害」でデッチあげ逮捕されたことなどを理由にこじつけ、処分を下そうというのだ。10・17法大1千人集会の爆発に恐怖した法大当局の弾圧だ。 
 午後0時半。封鎖された正門には、「本日、臨時で正門を閉めます」と理由すら告げぬ一片の紙切れが張られている。夏休み期間中の法大キャンパスは、弾圧部隊=ジャージ軍団も暴力ガードマンもいない。だが、正門前の外堀公園には、30人を超える公安刑事どもが弾圧の機会をうかがっている。
 キャンパス内では、「処分阻止!」「不当処分許さない」と大書された正門半分を覆うメッセージボードが立てかけられた。倉岡さんら文連メンバーが次々にマイクを握り、処分絶対阻止の訴えを法大当局にたたきつけた。
 「サークル規制に反対したら逮捕。逮捕自体がまず不法・不当だ! だからそれを理由に処分することは、まったくおかしい」。文連O君は、06年3・14以来の弾圧を弾劾し、大学に異を唱える学生に処分を重ねる法大当局に対して積年の怒りを爆発させた。
 文連委員長S君が続く。「今日は大事な日だ。文連のスローガンは『一人の仲間も見捨てない』。倉岡さんへの処分は見過ごしておいてはいけない。もし処分があれば、これぐらいの行動ではすまない」。
 倉岡さんは、「私が不当逮捕されている現場で教授たちは『法大辞めろ』『公安だって法大でメシ食っているんだ』と平気で言い放っていた。本当に許せない! 出ていくべきはお前たちだ!
文連の仲間たちは、自分の処分も辞さず仲間のためにいっしょに立ち上がってくれる。この仲間とともに勝利する」と決意を述べた。
 途中、近藤ら学生部職員が妨害に来るが、学生の追及の前に、力なく逃げ帰ってしまった。キャンパスでは7〜8人の学生の一団が「がんばれ〜」と手を振り、笑顔で声をかけていく場面もあった。全学連は門前でビラをまき、ともに闘いぬいた。
 文連は、その後、抗議声明を教授会に提出。夕方には、飯田橋駅西口で文連・全学連が大街宣を展開した。
 この日、教授会は倉岡さんへの処分を発動できなかった。文連と全学連の怒りと団結の力で阻止したのだ! 処分策動を粉砕し、10・17法大集会の成功をかちとろう!
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 キャンパス全体の力で反撃へ
 倉岡さんのコメント
 団結すれば勝てると実感した。同じ日、同じ時間に、文連委員長が所属する法学部が、文連と話し合いの場を設定しようとしてきた。文連はこれを拒否した。当局は、同じ日に文連を呼び出して倉岡を孤立させたいという狙いがあったのだろうが、当局の攻撃を打ち砕いた一日だった。私の法大生の友人もかけつけ、職員につめよった。闘う仲間と個別につながれた前期。後期は、10・17法大集会を頂点に、文連を軸としてキャンパス全体の力で反撃していくような闘いをしたい。