2008年9月29日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2361号6面1)(2008/09/29)

団結ひろば 投稿コーナー

 第1章 労災隠し狙った雇い止めを撤回させたぞ 埼玉・ゆうメイト 下吉田あきら

 8月に私に発令された雇い止めを、今月19日についに撤回させ、契約更新をかちとりました。
 雇い止めの表向きの理由は「突発(欠勤)が多い」というものでしたが、実は当局のねらいは“労災隠し”でした。今年1月に局内のスロープで、配達車の乗員が後方確認なしに扉を開け、私の乗ったバイクにぶつかり、私は全治3カ月の骨折を負ったのです。
 ところが当局は事故の届けも出さず「自爆」として処理しました。法的な義務である労災申請の手続きも放棄しました。申請用紙を労基署から取り寄せて欲しいという私の要請にも、難癖をつけてなかなか応じようとしなかったのです。
 労災は二重、三重にゆうメイトから隠されています。労災申請の手続きの仕方などは一切知らされていません。働いてけがをしても死んでも、会社は知ったことではないとの姿勢です。私は今回、会社に抗議して用紙を送らせることに成功しましたが、会社は「ゆうメイトにも労災が適用される」という前例を闇の中に葬りたかったのです。それが私への雇い止めの本質でした。
 しかし今回の雇い止めを知った職場の仲間は許しませんでした。「当てた当人がのさばって被害者が追い出されるなんておかしい」と怒りを共有してくれました。広島、岡山、仙台などで雇い止めと闘う仲間が私を支えてくれました。そして「ゆうメイトの雇用を守る権限は組合にはない」と言った御用組合執行部の許し難い対応に、私は「ゆうメイトの組合加入は本部方針ですよね? ゆうメイトは組合を去れということですか?」と、正論で怒りをぶつけることもできたのです。
 これが決め手となって、組合も巻き込んだ当局との交渉が実現し、見事雇い止めの撤回と雇用継続をかちとることができました。労災申請の手順の局内掲示も約束させました。雇い止めと闘う全国のゆうメイトと仲間の団結の勝利です!
 「労働者は救済の対象ではなく革命の主体だ」という言葉がありますが、団結して闘えば勝てると確信しました。1人の決起が仲間を動かし、会社を動かし、そして社会を変える一歩につながるのです。
 労災は命の問題です。私の職場から「JR尼崎事故」を起こさないよう、これからも闘い続けます。郵政民営化で最も苦しみ怒っているのはゆうメイトなどの非常勤職員です。全国のゆうメイトの皆さん! 団結して闘いましょう!

 第2章 11月へ怒り組織する東部ユニオンが街宣 東京東部 松永有紀

 9月19日、東部ユニオン結成から1年の特別企画。勢ぞろいの大街頭宣伝・駅前大集会だ! 当日、なんと台風! どうなっちゃうのか!? いやいや、東部の仲間たちは強かった。仕事を終え台風をけちらし続々とかけつけ、小岩駅前に大集合。マイクを回すと次々と勢いよい発言が続く。
 「労働者は力がない、と思い込まされている。だけどそんなことないんだよね。おれらが職場を動かしているんだから」「リーマンがあかんようになっても労働者のおかげでちゃんと社会動いとる。福田とか、あんなやつらは何ひとつ社会の生産に関係ないんや」
 「我慢して我慢して、労働者はもみくちゃになって生きてる。もう我慢なんてやめよう。ストライキやりましょう!!」の呼びかけに、高校生の集団がオーッと一斉に拳をあげる一幕も。
 青年労働者が「職場で動労千葉の物販買ってます。集会ですか、面白そうですね」と11月集会のチケットを買ってくれた。いつも携帯で『日刊動労千葉』を読んでるという。「一度動労千葉に行ってみたい」という話にも! ほかにも「年金から天引き。ほんと許せない」などなど。
 2時間の間に賛同署名が31筆。温かい支持を受け、ますます元気に秋の闘いに突入です。

 第3章 獄中も獄外も一つだ法政大の闘いに続く 国労秋田闘争団家族 小玉由利子

 大阪市立大学の山本さんへ
 「『団結ひろば』を活用し星野のさんへの手紙を」を拝見しました。
 星野さんは青天白日、無実です。星野さんは階級の責任を一手に引き受けているのです。
 全学連の代表と星野さんが徳島刑務所で歴史的合流をした。いよいよ、新しい時代にに突入したということです。獄中も獄外も同じです。必ず近いうちに奪還します。 
 私たちも4者・4団体路線を粉砕し10・24集会に反対し、動労千葉とともに11・2集会1万人の大成功をかちとります。星野さん、もう少し待ってください。暁子さん、もう少し待ってください。必ず合流できます。 
 世界は革命情勢です。私たちも法政大学の闘いに続きます。私も必死で闘います。

 第4章 孫のような子たちに差し入れてきました 東京・杉並 星野昌代(70歳)

 人もすなる差し入れというものを己もしてみんとて行って来た。法政大弾圧ぶっ飛ばせ集会の報告書に「差し入れに行って下さい」とあった。行きたい気持ちはあっても一体どうやって、と思っていたら、友人が行こうと言ってくれた。その前日に救援会の方からアドバイスもあった。
 刑務所って悪いことをした人が入るところと多くの人は思っているが、今だって昔だってそうではない。本当に悪いことをした人だけ入れて教育—更正させていたら世の中どんなに平和なことか。法政大弾圧でつかまった子たちだってデッチあげだ。私から見れば孫のようなかわいい子たちが身内にも会えずに独房にいるなんて信じられない。
 そういう所にいると普段何とも思っていない花を喜ぶとか、そんならかわいい紙に手紙を書いて、と6色のサインペンやいろいろ持って行ったのに、手紙どころか名前と年だけ、品物もその店にある物の中から選ばなけくてはならない、というのにろくな物がない。それもこっちから一方的に「入れる」だけ。あちらが必要か好みなど一切おかまいなし。
 行ったのが金曜日。土日が入るからとどくのは月曜日とか、網走に送ってくれなんて言ってない、目の前だよ。カタツムリだって3日はかかるまい、なんて店の人に言ったって仕方ない。頼んできたがシステムがいろいろおかしい。
 そんなことボヤいていてもはじまらない。一日も早く出て来ることを祈っている。本当に体に気をつけていてほしい。このくらいのことにへこたれるような子たちでないことは承知しているが。近いうちにまた行こう。
 獄中から

 第5章 尼崎事故・高見運転士の送検を許さない 大阪市立大学 山本 進

 9月8日、JR尼崎事故で死亡した高見隆二郎運転士が、JR西日本の山崎社長ら資本家どもと同列で「加害者」として書類送検されたことを絶対に許さない!!
 この送検は当初、高見運転士だけが対象だったが、被害者・遺族、そして闘う国労組合員や動労千葉の闘いがJRを追いつめ、幹部の責任も問われるということになった。ではこれをわれわれは良しとできるのか? 絶対「否」だ!
 この送検の階級意志はどこまでも労働者の分断だ! 被害者・遺族と高見運転士とを分断し、あろうことかJR資本と同列に「加害者」に仕立て上げ、労働者を死んでまでも資本と「運命共同体」だと鎖につなぐものだ!! 資本に殺された労働者が、その資本と同列にされて、それで「解決」などということが許せるわけがない!
 このデッチあげを許しているのは、高見運転士を被害者から外し、「106人の犠牲者」などとぬかしてきた体制内労働運動だ。どこまで労働者を裏切り、おとしめれば気がすむのか! しかもJR西日本の山崎社長は「脱線するような猛スピードで運転士がカーブに突入するとは予測していなかった」と、どこまでも責任を労働者に押しつけ、なおかつ「辞任しない」と居直っている。ふざけるな!!
 JR資本、体制内派、国家権力、こいつらの共犯関係が高見運転士を加害者にデッチあげ、すべての労働者を奴隷の鎖につないでいる。11月集会1万人結集から国鉄決戦の勝利でこの鎖を引きちぎろう。
 われわれ5・29被告団も9・29から公判闘争に突入する。労働者を加害者に仕立て上げるブルジョア法を法大当局丸ごと串刺しにして、労働者の手で国家権力を断罪しよう!
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 訂正
 2359号本欄に掲載した「◎獄中からの投稿をお待ちしています!」で「獄中33年目に突入した無実の星野文昭同志!」と記したのは「獄中34年目」の誤りです。おわびし、訂正します。星野同志は、1975年8月6日に不当逮捕されて以来、すでに34年に及ぶ長期にわたる獄中闘争を闘いぬいています。無実を晴らそうと再審を求めて闘う獄中での1年、1年がどれほどの苦痛を強いるものであるかをあらためて心に刻み、星野同志を一日も早く奪還するために、全力で闘うことを誓います。(編集局)