2008年10月13日

11月1万人結集をかちとろう③ 査定給反対!現場が動く 自治体労働者 真柴圭太

週刊『前進』06頁(2363号2面2)(2008/10/13)

11月1万人結集をかちとろう③
 マル青労同に入ろう
 査定給反対!現場が動く
 自治体労働者 真柴圭太

 査定昇給に絶対反対で青年部の選挙に立候補したんです。組合本部は査定昇給に賛成で現場はあきらめムード。でも、3分の1の青年部員が僕らに投票してくれました。
 今は一人の決起が現場に火を付けることを実感しています。団結の力に本当に感動した。単に一つの職場の小さな闘いではなく、〈民営化と道州制〉絶対反対の路線をかけた問題だったと思います。
 査定昇給が提案された時、青年部の中でも「闘っても誰もついてこない」「働かない職員もいる」という声もありました。査定昇給に賛成する青年部ではやれない、と悩みました。それでマル青労同の仲間と相談し、〈査定給絶対反対〉で立候補することを決めたんです。それまでは、4〜5年は経験を積んでから、と思っていた。仕事もまだまだでしたしね。

 第1章 経験なんか関係ない

 「組織破壊者」と非難もされた。でも僕が腹を決めたら職場全体が変わりました。予想外のすごい応援だった。経験は現場の労働者には関係ないんです。経験不足を批判してきたのは査定給賛成の役員だけです。
 決意して立つことが現場を変えるんです。「組織、組織」と言ってエスカレーター式で組合で出世する連中は、上しか見てない。現場の組合員は嫌気がさしている。労働法や当局との交渉のプロではなく、本気で職場と組合を変える人を求めている。
 怒りを思い切り訴えて社会を変えたい——もんもんと悩んでました。それを一緒に実際の闘いに転化させたのがマル青労同の仲間です。この思いを実際に貫くのは重圧もあります。でも真っすぐ行動するのがマル青労同です。みんな職場も年齢も違います。でも労働者は一つというのがマルクス主義です。

 第2章 分断破り団結したい

 選挙で労働者は一つだと訴えました。民間も公務員も同じ。一緒に団結できる存在です。今の現場は「あいつは仕事ができない」「あの人は仕事しないのにおれより給料が高い」という分断攻撃に屈している。組合員と非組の分断もあります。
 職場の要員は減るのに仕事量は同じ。忙しくなるほど分断が起きる。病気で休むだけで労働者同士で非難する関係になってしまう。体制そのものへの怒りに変えずに分断は打破できない。今の組合は「よりよい査定給」論。こういう民営化や人事評価制度に屈服する組合こそが職場の労働者の分断を生み出している。これを打ち破りたかった。
 これまで一緒に闘ってきた青年が弾圧の先頭に立った。組合で決まったことだと。僕も最初は日和った。だけど名前入りのビラを全職場に配ったらメールがどんどんきた。ワクワクする闘いになった。青年部の仲間のメールにうれしくて泣きました。現場には仲間がいる。本当の団結を学びました。
 ビラをたまたまみつけて電話してきた青年部員もいる。ある仲間は「こっちが面白い。組合は腐っている。もうやめようと思っていた。真柴君と出会えてよかった」と言ってくれた。

 第3章 体制内労組幹部を倒す

 今、労働者が犠牲になる社会を根本から変える絶好のチャンスが到来しています。資本主義はもうボロボロ。麻生政権は、道州制と自治体民営化以外に体制の延命策をもっていない。公務員労働組合の絶滅にすべてをかけている。中山発言は麻生の本音。けれども、現場労働者は怒りでいっぱいだ。この怒りを解き放てば、麻生なんか一発でぶっとばせる。これが11月集会なんです。そして、それを切り開いたのが今回の青年部選挙だったと思います。
 連合や自治労といった体制内労組の幹部が現場の怒りを抑えつけている。組合本部は当局の規定を盾にしてビラを回収した。当局と完全に一体です。それをのりこえて決起した時に現場が動き出した。この中から本当の団結が生まれる。確かにすごい緊張関係に入ります。だから党派闘争を徹底的にやる。体制内労組幹部をひきずり降ろし、闘う労働組合をつくる——これがマル青労同の闘いです。