2008年10月27日

10・20国会 給油新法延長阻止を 麻生に反撃

週刊『前進』06頁(2365号1面2)(2008/10/27)

10・20国会 給油新法延長阻止を
 麻生の戦争・改憲に反撃

 10月21日、麻生政権は、対テロ新特措法(給油新法)の延長法案の衆院通過を強行した。民主党が早々と参院での採決に応じる方針のため、参院で否決されても衆院で3分の2以上の多数で再可決−成立が強行されようとしている。絶対に許してはならない。
 衆院テロ対策特別委員会で採決が強行された20日昼、反戦共同行動委員会、婦人民主クラブ全国協、百万人署名運動など闘う諸団体は国会前にかけつけ、怒りをたたきつけた。国会向かい側の歩道に「給油新法NO!」「派兵恒久法を制定するな!」と書いたボードを掲げて立ち、国会に向かって怒りのシュプレヒコールをあげた。「アフガン戦争への加担をやめろ」「麻生政権を倒すぞ」「銀行を救済するな」「資本家のために俺たちの税金を使うな!」。怒りの声が翼賛国会に浴びせられた。
 参加者が代わる代わるマイクを握って発言した。ある労働者は「金融大恐慌の嵐の中で、改憲と侵略戦争の道を許すのか、それとも貧困と戦争を強制する資本主義をひっくり返すのか、今こそ闘いの時だ」と決意を語り、11・2労働者集会への大結集を訴えた。
 近くで社共・民主支持派が「国会を解散して選挙で民意を問え」とコールすることに対して、「こんな国会なんか粉砕だ!」と批判の声があがった。
 国会前では、11・2労働者集会の賛同署名集めとチケット売りが同時に行われた。"労働者の団結の力こそが社会を変える。11・2集会へ"という訴えに、他団体の国会前集会にかけつけた労組の青年が共感し、集会の賛同署名を行い、チケットを購入した。
 給油新法は海上自衛隊をインド洋に派兵し、帝国主義のアフガニスタン、イラク侵略戦争に自衛隊が参戦するものだ。こんな憲法違反の侵略派兵法案が、まともな議論も行われず、野党の総屈服の中で成立させられようとしている。
 とりわけ民主党は、「反対」のポーズをとって、実際には法案の成立に全面協力している。法案成立の遅れがもたらす日米争闘戦の激化に震え上がり、法案の成立に手を貸そうとしているのだ。そればかりか民主党はアフリカ東部ソマリア沖に「海賊対策」と称して海上自衛隊の派遣を提案し、麻生がこれについて「新法を検討する」と表明したのだ。自公と民主党は侵略戦争賛成の政党だ。
 この民主党を支持する連合は絶対に許せない。侵略戦争に協力する体制内労働運動を打倒し、闘う労働運動をつくろう。11・2労働者集会を戦争・改憲阻止、麻生政権打倒の一大闘争として爆発させよう。