2008年10月27日

10・17法大 “監獄大学”打ち破ったぞ! 文連を先頭に当局と激突

週刊『前進』06頁(2365号3面2)(2008/10/27)

10・17法大 “監獄大学”打ち破ったぞ!
 法大解放へ巨大な火柱
 “増田総長出てこい”
 文連を先頭に当局と激突

 10・17法大解放集会は、文化連盟を先頭に“監獄大学”に対する全法大生の怒りを解き放つ実力闘争として圧倒的に打ち抜かれた(前号既報)。当日のキャンパス全面封鎖をうち破り、外濠校舎前で当局と激突し、250人のデモをかちとった。ジャージ軍団打倒・一掃の地平の上に、法大生がキャンパスの主人公に躍り出る時だ。11・2労働者集会から法大ストへ進撃しよう。

 第1章 非和解の対決圧倒的解放感

 「今日は法大当局に、われわれがこれほどの力を持っていることを見せつけた。さあ、これからもっと攻めに行くぞ!」(文化連盟の発言)
 10月17日の法大集会とデモは、法大当局と警察権力のあらゆる妨害や弾圧をはね返し、キャンパスにおける力関係をひっくり返す実力闘争としてうちぬかれた。「団結して闘えば勝てる」ことを行動をもって全法大生に鮮明にさせた。
 17日に至る10日間の激闘が決定的だった。闘う学生による追及と全法大生の怒りに包囲され、10月8日からは憎き“ジャージ軍団”がキャンパスから姿を消した。暴力的な学生支配の支柱を粉砕し、学内に解放的な空間が切り開かれた。13日法学部教授会、15日人間環境学部教授会で、S君、倉岡さんへの退学・停学処分を阻止した。
 そして文化連盟が提出した9項目の公開質問状への増田総長の対応が焦点化する中、「回答しないことが回答」なるふざけた「回答」は法大生の怒りの火に油を注いだ。こうして増田総長独裁体制に非和解の姿勢を貫くことで、10・17の「21世紀最初の学生暴動」(文連副委員長・O君)は準備されたのだ。
 追い詰められた法大当局は、朝から「①正門封鎖、②キャンパス中央封鎖」の看板を出し、多摩や小金井キャンパスから教員を動員して、法大生の集会とデモへの合流を必死に妨害した。
 自らは回答を拒否して逃亡し、キャンパスを封鎖する増田総長よ! キャンパスはお前の私物ではなく学生のものだ!
 怒りは爆発した。正門前集会と外濠校舎前の肉弾戦的激突は、数千の法大生の圧倒的な注目と参加を得た。日ごろ居丈高な教職員やガードマンも顔面蒼白でドアを押さえ、校舎内の学生に集会を見せまいと教室の窓を閉めようとしたが法大生に一蹴された。
 絶対反対の路線を貫き、団結の力と展望を指し示したこと、ここに10・17が切り開き、法大ストライキをかちとっていく偉大な地平がある。

 第2章 革命的指導部が屹立した!

 「みんな自由になりたいか! いま法政は自由じゃない。理事会が自分勝手にやっている。批判する人間を締め出して、『正常な運営』なんて絶対許さない! 私はたとえ逮捕されても、勝利するまで闘い続けます!」(文化連盟委員長S君)
 06年3・14弾圧から2年半、そして今年4月の学友会廃止の強行から半年。ついに3万法大生の先頭に立つ革命的リーダーが鮮烈に登場した。
 文化連盟の決起に法大生は必ず続く。文化連盟の怒りは全法大生の怒りだ。逮捕・処分をものともせず、増田体制の腐敗を糾弾して法大生の団結を求める文化連盟執行部が屹立(きつりつ)したことで、法大当局のこの2年半のあらゆるもくろみは打ち破られている。
 今年4〜5月の学友会廃止と学生団体の非公認化、それに続くO君停学処分に対して、5月20日に文化連盟と全学連は反撃に立った。この闘いと5・29戦闘への反動として43人逮捕—19人起訴はあった。しかし1ミリも引かず、文連S君の6月170時間ハンスト決起と7・24集会の460人結集をたたきつけた。
 全学連大会の成功で、その結束は「一人の仲間も見捨てない!  これ以上の法大当局の暴挙を許さない」というスローガンで路線的に進化した。そして一貫してS君と倉岡さんへの処分策動を粉砕し続けてきた。その地平がついに17日、キャンパスのど真ん中で爆発し、全法大生との結合へ前進し始めたのだ。
 10・17は出発点にすぎない。これからが本格的な反撃の時だ。積もりに積もった怒りをぶつけ、法大を牛耳る増田一派をたたき出す時だ。法大生がキャンパスの主人公に躍り出る時だ!

 第3章 11・2大結集へ進撃しよう

 資本主義の歴史的崩壊に対して、労働者階級こそが社会の主人公であることを宣言する11月労働者集会まで1週間。本当の正念場だ。法大生を先頭に全国学生1000人の部隊を日比谷野外音楽堂に登場させよう。
 法大当局と国家権力は法大生の11・2集会への大合流を妨害しようとして20日以降、ジャージ軍団に代わる新たな弾圧部隊をつくり、教室で学生からビラを奪い取る暴挙をくり返している。
 教育を資本の金もうけの道具にし、法大生の誇りを奪う。言論・表現の自由も集会の自由も奪い尽くす。こんなあり方はもう通用しない。大学キャンパスで本質的に問題になっているのは「賃労働と資本」の関係だ。学生もまた、資本の鎖をひきちぎる主体なのだ。
 全国学生は10・17の勝利をすべてのキャンパスにもちこみ、11月1万人結集へ闘いぬこう!