2008年11月 3日

新自由主義攻撃うち砕け 日米韓の闘う労働者が団結 11・2全国労働者集会 大反動に勝利し5700人 “生存権守れ”“生きさせろ” 青年労働者・学生を先頭に 厳戒を破り銀座大デモ

週刊『前進』08頁(2366号1面1)(2008/11/03)

新自由主義攻撃うち砕け 日米韓の闘う労働者が団結
 11・2全国労働者集会 大反動に勝利し5700人
 “生存権守れ”“生きさせろ”
 青年労働者・学生を先頭に
 厳戒を破り銀座大デモ

 11月2日、日比谷野外音楽堂で開かれた全国労働者総決起集会に5700人が大結集した。全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部、全国金属機械労働組合港合同、国鉄千葉動力車労働組合の3労組が呼びかけた。日米韓3国連帯闘争の階級的統一の地平と相まって、世界金融大恐慌下で新自由主義を打ち砕き、「労働者の力で世界を変えよう」と、固い団結を誓い合った。

 第1章 港合同から開会のあいさつ

 集会冒頭、港合同の中村吉政副委員長(写真)が開会あいさつ。金融大恐慌の中、全員解雇攻撃に立ち向かう京品ホテル労働者の闘いに「断固たる支援・連帯」を確認し、「非正規雇用労働者の闘いが大企業の足下で前進している」「国鉄1047名闘争は国家的不当労働行為と闘う争議団の神髄を問う闘いだ。安易な妥協を排し真の勝利へ」「3労組共闘の課題は、戦闘的労働運動の団結と国鉄闘争勝利の大道に立ち克服しよう」と提起した。
 連帯あいさつは、憲法と人権の日弁連をめざす会代表の高山俊吉弁護士、とめよう戦争への道!百万人署名運動の西川重則事務局長、三里塚芝山連合空港反対同盟の萩原進事務局次長と市東孝雄さんが登壇して、労働者との熱い連帯を表明した。

 第2章 米韓の代表団に熱烈な連帯

 韓国民主労総の労働者は四十数人の部隊で参加。金属労組ハイテックRCDコリア支会副支会長のチョンウンジュさんは「ハイテック資本との闘いは労働者の生存権の問題。不当解雇中のキムヘジン支会長は、現在40㍍上空の送電塔でハンストろう城闘争を行っている。動労千葉をはじめ同志たちの熱い連帯に応えたい」と熱烈なアピール。
 さらに民主労総ソウル地域本部のイジェヨン本部長は「イミョンバク政権は新自由主義を掲げ、公企業の民営化で労働者階級の抵抗を暴力でつぶそうとしている。今こそ全世界の労働者は改良主義を克服し、社会主義変革運動へ進もう」と力強く訴えた。
 アメリカからはILWU(国際港湾倉庫労働組合)ローカル10執行委員ジャック・ヘイマンさんが発言。5・1メーデーでのイラク港湾労働者の連帯行動を報告し、「階級協調派が世界の労働運動を支配している。国際的・革命的な労働者の党が必要。ILWUと動労千葉の絆の強化を表明します」と提起した。
 UTLA(ロサンゼルス統一教員組合)CAMS(校内の軍国主義に反対する連合)のグレゴリー・ソティアさんは「学校の軍事化が広がる中、学校現場で広島・長崎を語り、平和と正義のために努力している。ゼネストで職場を止めよう」と訴えた。
 5年目を迎えた日米韓3国連帯闘争の飛躍に、会場は大きな拍手と歓声でつつまれた。
 関西生コン支部の高英男副委員長と動労千葉の田中康宏委員長が集会の基調的なアピールを行った。高さんは3労組共闘の10年間が多くの成果を積み上げたことを総括し、「運動の進め方での意見の違いは、団結を深めるチャンスだ。活発に議論し互いを高めよう」と訴えた。これを受け、田中委員長は「労働運動の原点が問われている。だからこそ動労千葉は、国鉄1047名闘争で政府に詫び状を出した『4者・4団体』の屈服路線に絶対反対を貫く。ここに労働者が必ず勝利できる道がある」と呼びかけた。(8面にアピールを掲載)

 第3章 特別報告と決意表明に歓声

 特別報告では、1047名解雇撤回闘争を闘う国労闘争団と動労千葉争議団が渾身(こんしん)のアピールを行った。動労千葉争議団の中村仁さんは、「政府と資本に土下座した『4者・4団体』は絶対許せない」。国労北海道闘争団は「1047名の団結が新自由主義を破綻させた。労働者が立ち上がれば社会は止まる」。国労秋田闘争団・小玉忠憲さんは「改憲の民主党や、自民党の下僕・公明党に頭を下げるために22年間も闘ってきたのではない」と、怒りを込めて訴えた。
 「日の丸・君が代」不起立闘争被処分者が登壇、代表して根津公子さんが発言した。根津さんは「意見の違いもあり、今回は参加しないつもりだった。しかし、要求と闘いが一致すればともに闘おうというのが私の姿勢です。都教委が私を懲戒免職にできなかったのは全国の人びとの勝利。分限免職攻撃を阻止する」と述べた。広島教組の青年労働者が熱烈な決意を述べた。
 沖縄行動団から、うるまユニオンの富田晋さんが「辺野古の守る会事務局から『サミット反対デモ』での逮捕を理由に解雇された。腐った指導部をぶっ飛ばして基地建設を阻止する」と発言。
 決意表明では、医療福祉労働者、自治体労働者、雇い止め攻撃と闘うゆうメイトの青年労働者が決意を表明した。
 決意表明の最後に、法大文化連盟が登壇。委員長の斎藤郁真君が「本日学祭とぶつかったが、文連は労働者集会に来た。闘う相手が皆さんと同じだからです」と発言し、万雷の拍手を浴びた。
 動労水戸委員長・石井真一さんがデモの行動提起。関西生コン支部の武谷新吾さんが閉会のあいさつを行い、意気高くデモに出発した。銀座一帯を制圧し万余の労働者、市民と合流した。11・2集会は、まさにプロレタリア革命への大道を切り開く闘いとなった。