2008年12月 1日

人生かけ革共同にカンパを 19学生を即時奪還し労働者党建設へ

週刊『前進』08頁(2370号4面3)(2008/12/01)

人生かけ革共同にカンパを
 獄中の19学生を即時奪還し国際的な労働者党の建設へ

 労働者階級が切望した革命の時、世界金融大恐慌がついに到来した。
 この日に向かってあらゆる反動を撃破し、職場で、地域で、学園で、最高の団結を固めて闘ってきたすべての同志の皆さん、『前進』読者の皆さん、支持者の皆さん。
 革共同は今、皆さんとともにかちとった11・2集会により、党創設以来最高の到達地平に立っています。
 皆さん! 資本主義300年の歴史の中でついに切り開いた革命的情勢と闘いをがっちりとつかんで離さず、世界革命への大決戦に勝利する歴史的な大カンパを熱く訴えます。

 第1章 青年・学生が先頭に

 08年の血路をまず切り開いたのが青年労働者と学生でした。5・29法大デモに恐怖した法大当局と権力は学生に襲いかかってきたが、学生は一歩もひかずに徹底抗戦で迎えうちました。2年間で計88人逮捕、22人起訴という大弾圧に、全員が「完黙・非転向」で団結を守ったのです。だから彼らは喜びに満ちあふれています。権力は大消耗です。
 この史上最強の学生革命家集団が生まれた根拠は、「新自由主義大学」=法大への極限的怒りでした。競争をあおり労働力製造工場と化した法大は、反抗する学生には右翼を警備員として雇って暴力の限りを尽くす無法地帯と化していました。
 これに対して全学連は、「階級的団結論」「絶対反対論」を武器に断固として立ち上がりました。これに文化連盟も続き、団結が団結を生み、学生が続々と決起し、革命が起きたのです。
 学生と青年労働者の怒りは同じ怒りです。学生は労働者階級そのものです。獄中の大事な仲間を絶対に奪還しよう。保釈金は1人あたり400万円、全員で1億円という途方もない額を強要しようとしています。裁判所は彼らの存在を恐れているからこそ、こんな高額保釈金攻撃にうってでてきたのです。団結の力を発揮し保釈金カンパを圧倒的に集めよう。この闘いの中で絶対に星野文昭同志を奪還しましょう。
 すべての原動力は「動労千葉のように闘おう」という団結の力でした。
 今年前半の大決戦、サミット粉砕の6・29渋谷スクラムデモは老若男女が力を振り絞り、団結のすごさを共有しあいました。「労働運動の力で革命を。団結の拡大が革命だ」という路線の正しさを誰もが実感しました。こうして私たち労働者の体内にマルクス主義が甦(よみがえ)ったのです。まさしく日本の階級闘争の歴史を塗り替える大転換を実現したのです。

 第2章 世界革命をやろう

 さらにまた、11・2労働者集会を頂点とする国際連帯の諸行動をとおして、日米韓の労働者は歴史的な挑戦をしています。世界大恐慌に対して資本主義の命脈は尽きたという時代認識、体制内労働運動との対決、革命に向けた路線的・戦略的意志一致、帝国主義とスターリン主義に関する現代社会の根底的把握、労働者階級と一体となったボルシェビキ党の建設。こうしてついに世界革命へのリアルな巨歩を踏み出しました。米韓の労働運動の現場は党を求めて11月集会に結集し、労働者階級と一体となった革命の党、労働者の党を建設することを誓いあいました。
 世界革命をやるためにこそ、革共同は闘ってきました。それがいよいよ目の前に広がっています。勝利のために必要な莫大な闘争資金を団結の力で集めよう。人生をかけたカンパへの決起を熱烈に訴えます。
 金融大恐慌は全世界の金融機関を破綻に追い込んでいます。帝国主義は銀行に公的資金を投入していますが焼け石に水です。アイスランド、ハンガリーなどは国家破綻です。
 リーマン破綻の衝撃は、今やビッグ3にまで及んでいます。米帝は顔面まっ青です。それ以上なのが日帝です。利益の6割を北米市場に依存してきたトヨタは74%の減益です。いわゆる「トヨタ・ショック」は日本帝国主義の崩壊そのものです。
 死の苦悶(くもん)にのたうちまわる資本主義は、犠牲を労働者に全部おしつけてきています。首切り、賃下げ、強労働、増税、医療費値上げ、年金切り捨て。大恐慌は社会の崩壊です。それは戦争と一体です。ドルは揺らぎ、帝国主義は分裂し、グルジアでは火が噴いてます。危機に駆られて自衛隊も田母神発言を皮切りに侵略衝動を絶望的に募らせています。

 第3章 今が歴史の分岐点

 300年続いた資本主義は命脈尽きました。今や世界革命は全世界の労働者の唯一の希望であり、切実な欲求です。ボーイング社でのストライキ、ハイテックコリアの籠城(ろうじょう)闘争、ドイツのゼネスト、ウォール街でのデモ、ロンドンシティーでの銀行突入。世界中が内乱です。世界金融大恐慌をめぐる闘いがそのまま革命に直結していく情勢になっています。世界中の労働者階級が心からそれを望んでいる叫びが聞こえてきます。
 この激動の時代にあえて圧倒的なカンパをお願いするのは、今この瞬間が、資本主義の延命を許すのか、世界革命かの分岐点だからです。
 金融大恐慌情勢に震え上がる日本の体制内労働運動=「4者4団体」路線に対して、全世界の労働者は「解雇撤回を投げ捨てることは非常識」と弾劾しています。資本家にひざまずくことは労働組合の死です。戦前の日本は労働組合が国家にすがるお願い運動に走ることで産業報国会になり、戦争を許したのです。だからこそ、ここでの勝敗は歴史を左右します。今こそ、動労千葉のように闘う労働組合を甦らせる時です。
 民主労総が「動労千葉は潜在的に巨大なパワーをもっている。無限の可能性がある」と述べているように、動労千葉労働運動は世界を獲得しています。この中で革共同は、第2次国鉄決戦を軸にした全産別での闘いに飛び出し、三里塚反対同盟農民との労農同盟の圧倒的強化をはじめとして全戦線で歴史的闘いにうって出ています。
 皆さん! 日本と世界の労働者階級は、ついに歴史を大転換させる大胆なる魂のもとに、路線と党を獲得しました。
 史上空前の大恐慌へ突入した今、革共同は09年、大恐慌に「生きさせろ!ゼネスト」を対置して革命をぐいぐいとたぐり寄せます。歴史的挑戦をやりぬく革共同に、人生そのものの全力の大カンパを訴えます。