2008年12月 1日

萩原進さん新著『農地収奪を阻む』 盛大に出版記念会

週刊『前進』08頁(2370号7面3)(2008/12/01)

萩原進さん新著『農地収奪を阻む』 盛大に出版記念会
 “三里塚闘争は現在進行形”

 11月24日、三里塚芝山連合空港反対同盟事務局次長の萩原進さんの新著『農地収奪を阻む——三里塚農民43年の怒り』の出版記念会が、千葉市のDC会館で開かれた。
 三里塚闘争の長い歴史の中でついに著された待望の書に喜びと祝福を込めて各地から83人がかけつけ、盛大な会となった。反対同盟は、北原鉱治事務局長、市東孝雄さん、鈴木謙太郎さんを始め総出で参加した。
 司会は本の発行者である編集工房朔(さく)主宰の三角忠さん。売れ行き好調で早くも第2刷が出たことを報告した。
 あいさつの冒頭はこの日の呼びかけ人を代表して全関西実行委の永井満さん。「実にすがすがしい読後感。三里塚闘争のバイブルのように広めていく」と絶賛した。
 続いて北原鉱治さんが「彼の人生は波瀾万丈。労働者と農民が結合すれば世界平和はつくれるとの信念で書き上げた一冊だ」と述べ、乾杯の音頭をとった。酒と料理が振る舞われ、和やかな歓談となった。
 群馬実行委の青柳晃玄さん、ス労自主の入江史郎さん、本の中の農民座談会出席の小川浩さん(千葉県)、坂本進一郎さん(秋田県大潟村)、「市東さんの農地取り上げ に反対する会」の共同代表・井村弘子さん、葉山岳夫弁護士を始め反対同盟顧問弁護団、そして市東さん、鈴木さんが次々とお祝いの言葉を述べた。萩原さんはたくさんの人の求めに応じて著書にサインした。
 この日の席を用意した動労千葉から、まず中野洋常任顧問があいさつした。「民主労総が毎年三里塚を訪れ、“40年以上闘ってるなんて信じられない!”と驚いている。外国から評価されないとなかなかその価値が分からないのが日本人のくせだ。世界に誇れる闘いは千葉県の三里塚闘争と動労千葉だ。その真価を発揮する時が来た」とユーモアを交え語った。
 続いて田中康宏委員長が「今の動労千葉の土台を作ったのは三里塚。機動隊との激しい衝突をやりぬいた85年10・20闘争に組合員が大挙参加して力を得て分割・民営化粉砕のストに立ち上がった。“百事一新”の気概で闘おう」と、不滅の労農連帯を謳歌した。
 革共同の藤原慶久同志は11・2労働者総決起集会の画期的成功を振り返り、「反対同盟とともに必ず三里塚闘争に勝利する」と決意を表した。
 最後に萩原進さん、静江さん夫妻が並んで立った。二人に心づくしの花束と記念品が贈呈されたのち、まず進さんがマイクを握り「闘いは現在進行形。原則を守り勝ちぬいてきた」とあいさつした(別掲)。静江さんははにかみながらも「43年間をこの本に詰め込んであるが行間も読みとってほしい。若い人たちにも闘いを受け継いでもらいたい」と述べ、拍手と歓声が最高潮に達した。
 三里塚闘争は、全国集会、現地闘争、裁判闘争と休む間もなく全力で走り続けてきたが、この日は43年の歴史に携わった闘う人びとが一堂に会し、感慨と決意が笑顔とともに交わり、明日からの闘いへの大きな活力となった。
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 第1章 萩原進さんのあいさつ

 2年あまりかかったが、納得できるものができました。今日の闘いの中でこそ生きる紙の爆弾として、全国にばらまきたいと思っています。
 この本は今までの歴史を振り返って解説しているのではありません。三里塚は現在進行形です。これまでため込んできた闘いの勝利性をもう一度ここで発揮して突き進もうということです。
 原則的に闘ってきたからこそ今日まで残り、勝ちぬいてきた。中野顧問が言われたように、奇しくも動労千葉と反対同盟という千葉県の二つの組織が手を携えてやってきた。この二つが存在する限り、日本の階級闘争は必ず勝利します。これからも北原事務局長を先頭に闘います。