2008年12月 8日

道州制粉砕へ橋下打倒を 11・21大阪府庁前行動の基調報告

週刊『前進』06頁(2371号3面1)(2008/12/08)

道州制粉砕へ橋下打倒を
 11・21大阪府庁前行動の基調報告
 “動労千葉のように闘おう”

 11月21日、ワーカーズアクション・カンサイが主催する「ぶっとばせ!橋下 府庁前行動Part1」が、府庁本館の目の前にある大阪城公園で、関西の労働者・学生200人を結集し闘われた(前号既報)。自治体労働者が行った集会の基調報告を紹介します。(編集局)

 第1章 11・2から新たな闘いが始まった。世界は革命情勢!日本も革命情勢!

 11・2全国労働者総決起集会、みなさん参加しましたか。参加した人も参加しなかった人も、あそこで元気をもらって、新しい闘いが始まったと思います。
 世界大恐慌—資本主義がついに終わろうとしている。労働者をこき使って、搾取して、巨大な富を築いてきた資本家階級をついに打倒する時がきたということです。
 みなさん。日比谷野音で聞きましたか?
 「レボリューション、レボリューション、レボリューション。世界革命をやる労働者の党をつくろう」とアメリカの労働者、韓国の労働者は訴えました。世界革命の時はきたということです。
 リーマンショックに続いてトヨタショック。そう、金融恐慌ってアメリカだけの話ではありません。日本のトップ企業だって倒産するっていうことです。トヨタ・日産・マツダで派遣労働者がどんどんクビを切られています。
 そういう中で、派遣労働者の新しい画期的な闘いが始まりました。関西合同労組大阪東部支部・技能育成センター分会のストライキです。
 労働者派遣法が派遣先に対するストライキ権を認めているかどうかなんて関係ないんです。労働者が団結して、実力で、「この工場を動かしているのは、俺たち労働者だ。だから、この工場で働かせろ」って資本家に強制するストライキです。
 資本家の顔色をうかがって、資本家にお願いして、この工場に居させて下さいじゃないんです。そんな労働運動はもうこれからは通用しないんです。労働者の団結だけに賭け切って、麻生とか橋下とか御手洗とか、資本家階級を全員引きずり降ろして、私たちがこの社会を回していく。きょうはそれを宣言する集会です。
 資本家たちにしがみつこうとする労働組合の幹部なんか、ぶっとばすしかない。
 一昨日、うちの組合でも大会がありました。
 いよいよ、楽しくなってきました。弾圧なかったらウソでしょう。
 こんなしょうもない幹部をぶっとばして、橋下ぶっとばそう。

 第2章 橋下知事は絶対に許せない!怒りを爆発させよう!

 橋下知事は絶対許せません! 労働者の敵だから絶対に許せません!
 この前、天王寺できょうの集会に集まろうって訴えたら、中学生が一緒にビラまきました。「橋下知事が私学助成金を削るのが許せない」って、「みんな学校に行けなくなるからこのビラ読んで」と言ってビラまきました。
 橋下知事は「私学助成金削らないで」と訴えた高校生に「今の世の中、自己責任。それが嫌なら日本から出て行け」って言ったんですよ。労働者はみんな橋下知事に怒っています! 絶対あんなやつ許せんって。
 橋下知事が「自分は脅迫されているから、土、日、フィットネス・クラブに行くのに公用車使わせてくれ」って。公用車も私用で使う時は「警護専用車」と名前を変えて使うって。あんた何様のつもりなのか。
 府の職員には、タバコ休憩も「さぼり」といって許さないと言いながら、職務を抜け出して、フィットネス・クラブ行くし、今度は、公然と「タクシー代、自腹切るのは大変だから、公用車でフィットネス・クラブ行かせろ」って。ふざけるな!
 橋下知事は、学力テストで大阪の成績低いのは「日教組が悪い、公務員でぬくぬくしている」なんて言っている。絶対に許せない。
 教育現場がどれだけ残業強いられているか分かっているのか。正規を補充しないで、非常勤講師をどんどん入れて、その非常勤講師も足りなくなって、病気で休みたくっても授業が回らないからって教育労働者は休みがとれない。
 8月から5万円も給料削られて、どんどん残業増えて、全国学力テスト、府の学力テスト、市の学力テスト、採点・採点・採点。校長あんた代わりにやれっていう話! ぜったい許せません。
 それだけじゃない。「早く高速道路を作らないと通行料が損する」と言って保育所の畑を取り上げる。
 「民間会社なら当たり前」と言って、自分の秘書にビデオカメラ持たせて監視する。「破産会社の従業員は賃金2分の1にカットは当たり前」と賃金カット。
 絶対に許さない。労働者の団結した力で絶対ぶったおそう!

 第3章 道州制—関西州絶対反対

 大阪府つぶして関西州つくるのが、つまり道州制が橋下知事のやりたいことです。
 道州制って、いまある47都道府県をなくして、9〜12くらいの州にするということです。市町村も今、1800ある市町村を300にするという話です。
 これって自治体のリストラ。日本経団連は「究極の構造改革」だと言っています。
 つまり、これまで民間企業が入れなかった国と自治体の業務を丸ごと民営化する。企業がもうけを出すのに今の市町村や都道府県の規模では小さいから合併してもうけがでるだけの大きな規模にするということです。
 だから、道州制のキーワードは「自治体丸ごと民営化」です。
 保育所も学校も民営化。水道もゴミ回収も民営化。病院も診療所も民営化。なんでもかんでも民営化です。
 金のないやつは保育所預けるな。学校来るな。ゴミ出すな。水飲むな。病院くるな。ケガするな。という社会になる。『貧困大国アメリカ』になるということです。
 でも、世界大恐慌の中で、いくら企業が倒産しそうだといって、自治体の仕事をやればもうかるなんてはずがない。民間企業が自治体の業務をやるようになったら、赤字部門は廃止。倒産で廃業だって、なんでもありなんです。
 そしてこれが一番肝心ですが、麻生政権は、来年1月の通常国会には道州制基本法案を出すと言っています。ものすごく焦っているんです。
 なんで急に「道州制」「道州制」なのか。それは、自治体労働者、教育労働者の団結つぶしたいからです。労働者という意識、労働者としての団結つぶして、国の言う事を聞く、公僕(国家の奴隷)にしたいからです。
 国がつぶれそうで、アメリカとかEUとの競争に勝つには戦争やらないといけない、どんどん戦争やりに日本は行きます。橋下知事とか、田母神(たもがみ)みたいな自衛隊の幹部も出てくるんです。
 その時、国や国の支配機構で働く労働者が、「賃金上げろ」「首切り許さん」「残業やめろ」と言って反乱起こしたら、国はひっくり返る。
 そうなったら困る。だから、労働運動、労働組合つぶすことに必死なんです。
 つまり、道州制の一番の狙いは労働者の首切りと労働運動つぶしです。
 関西経済同友会の提言では、410万人の国家・地方公務員のうち、警官・自衛官のぞいた360万人は首を切る。州政府には民間から新たにまったく違う人を雇う。
残す場合でも「半分の人員で倍の仕事やる能力ある」人だけ残す。
 ただでさえ、賃金カットと残業・残業で生きていけなくなっているのに、「去るも地獄、残るも地獄」です。無茶苦茶なリストラ計画ですが、そこまでやって国家に忠実なしもべを一から作り直すしかないと考えているんです。
 だから、道州制のもう一つのキーワードは「職員全員解雇」と「半分の人員で倍の仕事」です。
 これは、自治体労働者、教育労働者だけの問題ではありません。あらゆる産業の労働者に対してやろうとしているんです。
 正規職を日本の中からなくして、みんな非正規職にする。契約解除でいつでも首切れるようにする。すべての労働者の賃金を今の半分に下げて、今までの倍の仕事をしろということです。
 労働運動つぶして、お国のために働く産業報国会、大政翼賛会を作っていく。
 絶対に許せない。絶対ぶっとばそう。

 第4章 道州制—関西州なんかぶっとばせる。動労千葉のように闘おう

 でも、こんな橋下知事の計画は絶対にぶっとばせます。
 国鉄分割・民営化というのが21年前にありました。道州制はその焼き直しです。
 国鉄労働運動をつぶして、社会党・総評をつぶして、「立派な憲法を床の間に安置する」と当時の中曽根首相は言いました。
 国労は闘わなかった。組合員は無方針のまま放置された。分断され、バラバラにされた。活動家は人材活用センターという現代の収容所に送り込まれた。
 たしかにそれで退職勧告に応じて、10万人近くの国労組合員が組合を辞め、依願退職しました。悩みに悩んで自殺した組合員も200人出ました。
 しかし、闘った組合があったんです。組合員の団結にだけ依拠してストライキに立った組合があったのです。そうです。それが国鉄千葉動力車労働組合動労千葉です。

 第5章 動労千葉はなぜ闘えたのか

 動労千葉はなぜ闘えたのでしょうか。それは、動労千葉がマルクス主義で組合員のハートをがっちりつかんでいたからです。
 マルクスは、世界で初めて「労働者こそ、この社会を動かしている」と訴えた革命家です。マルクスは「資本家・経営者と労働者は絶対非和解だ」「労働者は自分たちの団結した力で資本家と闘うことができる」ということを主張したんです。
 動労千葉は、このマルクスの主張を、そのまんま実践してきた労働組合です。
 動労千葉は要求が実現しなくても「闘いによってどれだけ組合員の団結が固まったか」ということを、たった一つの総括軸にして闘ってきました。
 そして、どんなに小さな労働組合であっても、日本の労働運動全体、日本の社会全体の中で自分たちは何をしたらいいのか全組合員で徹底的に論議して、「日本中の労働運動を復権させて、労働組合をよみがえらせて、資本家階級に一泡ふかせてやろう。労働者の団結した力を思い知らせてやろう」って闘ってきたんです。
 そうやって、国鉄分割・民営化という、国家の総力をあげた組合つぶしの攻撃に対して、組合員全員が解雇を覚悟してストライキを闘うところまで団結を固めたんです。
 でも、動労千葉は何か特別な組合ではありません。日本中、世界中、どこの労働者でも、このマルクス主義の立場に立って闘えば、同じ闘いができるんです。

 第6章 世界中の労働者が動労千葉と一緒に闘おうとしている。11月集会が切り開いたもの

 世界中で日本と同じように新自由主義—民営化と規制緩和の攻撃が吹き荒れています。世界中の労働者が「動労千葉のように闘おう」と日本に集まってきています。アメリカ・韓国の労働者とは丸5年、11月労働者集会で団結してきました。
 そして、今年の11月、世界金融大恐慌に突入する中で、ついに「世界の労働者は世界革命をめざして、国境をこえて一つの労働者党をつくろう」という共通の結論にまで達したんです。
 動労千葉の思想、動労千葉の路線と同じ考えの労働者が海の向こうでも闘っているんです。同じ労働者として、世界の労働者は団結できるんです。
 日本の中で、これと同じ労働者の団結がつくれないわけがありません。
 世界大恐慌—倒産・首切り・失業—そして道州制攻撃に対して、私たちの答えは、「労働者の団結した力で、この資本家の支配を終わらせよう。革命やって、労働者の国家、労働者の政府を打ち立てよう。そのために、世界の労働者と一つになって、労働者の党をつくろう」っていうことです。

 第7章 国鉄闘争と自治体・教労先頭に、全産別の労働者が大合流して闘うときがきた

 世界大恐慌に入って、倒産・首切り・失業の大攻撃が迫っています。
 でも、大切なのは、動労千葉の闘い、国鉄闘争をつぶし切れなかったということです。動労千葉・国鉄闘争と自治体労働者・教育労働者をはじめとして、あらゆる産別の労働者が大合流して、資本家・経営者に実力・非妥協の「生きさせろ」の闘いをたたきつける時がきたのです。
 この決定的・歴史的な瞬間に、この大合流を阻止しようとする大反動が労働運動の中から生まれました。それは、「4者4団体」です。国鉄分割・民営化の時に政府・資本とまったく闘わず、逃げ回った連中です。
 それが、国鉄闘争と全労働者が合流すると、革命になっちゃう。現場の労働者の怒りの決起で資本家もろとも自分たちも打倒されるのを恐れて、国鉄闘争をもっとも惨めな形で終わらせようと、幕引きしようと動いたんです。
 動労千葉とともに闘う国労の仲間を先頭に私たちは、この数カ月、この大反動と非和解で闘ってきました。そして、逆にこの反動と闘う中で「国鉄闘争ってすごい力がある。動労千葉ってすごい力がある」ということに気づかされたんです。
 そうです。私たちには、倒産攻撃や民営化に勝てるお手本があるんです。

 第8章 闘いの方針「《生きていけるだけの賃金よこせ》のストライキをたたきつけよう」

 最後に、これからの私たちの闘う方針を訴えます。それはただ一つです。動労千葉のように闘おう、動労千葉のように職場の団結で勝負しようということです。労働者の団結体としての労働組合をよみがえらせよう。闘う労働組合をつくろう。
 この立場に立って、橋下徹をぶっとばして、知事から引きずりおろそう。
 私は、このことが一番大事だと思います。だから、私はこれを自分の職場で実践します。
 「ぶっとばせ橋下 府庁前行動」を橋下を倒すまで、何度でもやりましょう。そして、今度は組合の旗を立てて、組合が呼びかけて、「ぶっとばせ!橋下」やりましょう。来年の3月、国際婦人デーにあわせて、ぜひ実現しましょう。
 これを「生きていけるだけの賃金寄こせ。元の職場に戻せ。残業やめろ。人員増やせ」という大幅賃上げ要求の09春闘の闘いとして呼びかけましょう。
 橋下なんかに未来はない。未来は労働者のものです。ともに団結して闘いましょう。