2009年1月12日

85年浅草橋「指名手配」を破り 時効=2同志奪還の勝利

週刊『前進』06頁(2374号6面2)(2009/01/12)

85年浅草橋「指名手配」を破り
 時効=2同志奪還の勝利

 昨年11月、1985年11・29浅草橋戦闘を担い、権力から指名手配されていた木下治人同志、古川康三同志が、23年間の時効を完成させ、公然と戦う戦列に復帰した。これは、労働者階級の非合法・非公然闘争による決定的勝利である。
 85年浅草橋戦闘は、国鉄の分割・民営化攻撃に反対し、動労千葉が機動隊1万の包囲をものともせず打ち抜いた11月28〜29の第1波ストライキに連帯する戦闘的な学生・労働者の大衆的武装的決起であった。
 当時、一方で闘う労働者・革命党を破壊・解体することを目的とした反革命カクマルとの熾烈(しれつ)なせん滅戦が継続していた。他方で日帝・中曽根の戦争国家化・三里塚闘争解体−新自由主義の先端的攻撃として国鉄労働運動解体を狙った国鉄分割・民営化攻撃が激化していた。
 これに対し10月20日に三里塚十字路で蜂起戦が闘われた。さらに国鉄分割・民営化攻撃に対し、動労千葉は組織の全力をかけ、全員が首をかけてストライキに立ち上がった。この動労千葉組合員との連帯をかけて、労働者・学生がわが身を日帝・警察の銃口の前に立たせて浅草橋戦闘を闘ったのだ。

 第1章 23年間の全国指名手配

 労働者階級の利益のために闘う者に対して日帝権力はいつも激しい見せしめ的弾圧を加えてくる。浅草橋戦闘を担った労働者と学生に対し、事後逮捕を含む逮捕・起訴攻撃が吹き荒れた。39被告が治安裁判を闘い、鎌田雅志全学連委員長(当時)の懲役10年を始め合計200年を超える下獄闘争が闘い抜かれた。さらに激しい全国指名手配攻撃が加えられたのだ。
 指名手配された木下同志が教育労働者であったことに対し、「現役の教師が浅草橋駅を燃やした」として日帝は家族・学校を巻き込んで大キャンペーンを繰り返した。それは、労働者が一度階級の利益を守るために決起を決断すれば、何ごとも恐れず権力と闘い抜くということへの激しい階級的衝撃と憎悪からであった。しかし、この攻撃は木下同志の日常的な闘いによって粉砕された。すなわちマスコミによる「悪い先生」イメージの植え付け策動が、「いい先生だった」という生徒や父母の答えで粉砕されてしまったのだ。
 当時20歳の若き古川同志に対しては、90年決戦過程で攻撃が加えられた。全党をあげた天皇・三里塚決戦としての90年決戦の爆発に対し、権力はなんと古川同志が「爆発物を製造した」というデッチあげをもって「爆発物取締罰則3条」で指名手配攻撃を加重した。それだけでなく「代々木からロケット弾を発射した実行者」として「爆取1条」をさらに適用するという重罪指名手配を二つも付け加えたのだ。
 今回の時効−奪還は、こうした日帝の見せしめ弾圧、二重三重の指名手配攻撃をすべて打ち破った勝利としてある。
 何よりも、23年間にわたって、わが同志に対する日帝・警察権力の総力を挙げた追及をものともせず、意気軒高と闘って敵を打ち破って勝利したことは、文字や言葉を超えた重さをもって、まさに階級闘争の不屈の現実、実際に闘って勝利できるという真実を示している。そしてこの勝利こそ、労働者階級という革命的階級に依拠し、階級への信頼を絶対的柱にして闘えば勝てるということを示すものだ。労働階級の党、日帝権力と闘う革命党の非合法・非公然組織体制の勝利そのものである。

 第2章 権力とは絶対非和解だ

 この勝利は、権力との闘いにおける絶対非和解性を徹底して不屈に貫き、労働者階級と日常的に連帯し、生き生きと呼吸しながら明るく闘い抜いてきた勝利である。
 帝国主義を打倒して権力を奪取しようとする労働者とその党は、本質的に非合法・非公然の革命党をもたないかぎり、敵権力にいつでも一網打尽にされかねない関係にある。敵が追いつめられ、危機を深めれば深めるほど労働者階級の指導部への攻撃、革命党への攻撃は激しさを増す。最末期帝国主義の歴史的大恐慌という体制崩壊が始まっている中で、闘う労働者階級はますます非合法・非公然の組織を必要としている。革共同はその不屈・不敗の勝利の経験をもった組織であり、革命に挑戦できる資格をもっている。
 法大闘争の19人が完黙・非転向で昨年末に保釈−奪還された勝利と並び、2同志の時効−奪還の勝利は、弾圧との闘いでの偉大な地平を築いている。われわれは日帝の攻撃にけっして屈服せず、指名手配されても闘って勝利し、獄中では完黙・非転向で勝利する。このことを事実をもって、闘いをもって証明した。
 この力を帝国主義打倒の最後的勝利へむけて進撃しよう! 今こそ、「生きさせろ!」ゼネストで闘い、革命をつかむ時だ。星野文昭同志、内田晶理同志を絶対に奪還しよう!