2009年1月19日

年頭決意(上) 関西地方委 中四国地委 九州地方委 沖縄県委

週刊『前進』06頁(2375号4面1)(2009/01/19)

プロレタリア世界革命の扉開こう 地方委員会の年頭の決意(上)
 革共同関西地方委員会 革共同中四国地方委員会 革共同九州地方委員会 革共同沖縄県委員会

 第1章 春闘—ゼネスト決戦のただ中で橋下うち倒せ 革共同関西地方委員会

 年末年始からすさまじい帝国主義の攻撃が吹き荒れている。米帝—イスラエル軍によるガザ侵攻を絶対に許すことはできない。中東支配崩壊と全世界の労働者階級の決起にうち震える米帝こそ主犯だ。われわれは国際的・階級的団結の力で必ず帝国主義を打倒する。
 全国の労働者は今こそ世界金融大恐慌を世界革命に転化しよう。「生きさせろ!」ゼネストに決起しよう。われわれ労働者は階級的団結の中にしか生きられない。ストライキで闘う団結をつくりだそう。
 ストライキはけっして困難なものではない。イタリアやアメリカを始め全世界ですでに数百万人の労働者が続々と決起している。日本においても奈良の森精機で働く派遣労働者が昨年末、3波にわたるストライキを貫徹した。
 昨年の11・2労働者集会は、まさにこの労働者階級の勝利性・革命性を路線的・組織的に鮮やかに突き出したのである。
 勝利を切り開く核心は、「資本主義の時代は終わりだ」「大恐慌を革命へ」の時代認識で徹底して武装すること、資本・国家に一切の幻想を持たないこと、マルクス主義を復権し、体制内派労組執行部と対決して現場労働者の階級的団結をつくりだすために自らが決起することだ。資本主義は打倒するしかない——この腹構えで団結できたとき、われわれ労働者は必ず勝利できる。
 革共同は、必ず労働者階級とともに、労働者階級そのものとして決起する。動労千葉とともに闘い続け、新自由主義攻撃の決定的な突破口であった国鉄分割・民営化の大攻撃に勝利してきた。社・共を始めとするありとあらゆる党派が屈服し、いまや資本の救済者として登場する中で、革共同はあくまでも資本主義打倒のプロレタリア革命に向かって階級的労働運動を前進させる。
 日帝・資本は、絶望的な資本攻勢の中心に道州制攻撃を据えてきた。帝国主義には結局、新自由主義政策しかないのだ。国鉄闘争を先頭とする日本労働運動を全面的な資本の救済者=産業報国会にすること、国家の戦後的支配形態(国家独占資本主義的な政治・経済・軍事体制)を完全に転換すること、これらのことが日帝の首をさらに激しく絞めあげている。新自由主義政策を中途半端にしか遂行できないまま、世界的な大破綻を迎えてしまった。
 動労千葉の闘いが切り開いた国鉄1047名解雇撤回闘争を結集軸とする日本の階級闘争が、こうした破綻を日帝・資本に強制してきたのだ。しかし資本は、この道を進むしかない。道州制攻撃を日帝・資本の墓場にしてやろう。
 1047名闘争を今こそ階級闘争の最前線に登場させよう。JR本体の労働者は必ず民営化攻撃粉砕に決起する。1047名闘争の推進は労働者階級の階級的決起を絶対につくりだす。その最先頭に立っているのが国労5・27臨大闘争弾圧7被告の闘いだ。
 道州制粉砕・橋下打倒へ、4大産別を先頭に全産別・全地域の労働者は総決起しよう。橋下と体制内労組執行部を串刺しにして団結を拡大しよう。橋下の攻撃はきわめて凶暴だが、本質的には脆弱(ぜいじゃく)きわまりないものだ。春闘—ゼネスト決戦のただ中で橋下を打倒しよう。
 いまや全地域・全戦線をプロレタリア独裁権力樹立にむかって組織していかなければならない。その最先頭に立つのが地区党建設だ。差別・排外主義やあらゆる階級分断を粉砕して、プロレタリア革命に全人民を組織しよう。労働者階級には全人民を組織する能力がある。その能力を強化し、現実のものとしていくことが革命党(地区党)の役割だ。そのためには党(地区党)を「鉄の規律」で徹底して武装された組織として建設しなければならない。
 一切の戦略的環は青年労働者の獲得である。マル青労同・マル学同各1000人建設を地区党の正面課題に据えきり、地区党の総決起で勝利しよう。関西地方委員会は全国の同志、労働者とともに総決起し、ともに勝利する。最後に、いまや転向スパイ集団にまで転落し、階級的労働運動破壊にのみ自己の存在意義を見いだす塩川一派を完全打倒する決意である。

 第2章 連合御用幹部を打倒し大工場に赤旗を立てる 革共同中四国地方委員会

 2008年秋、一挙に本格化した金融大恐慌は世界を一変させ、「資本主義の終わりの始まり」を告げ知らせた。
 今この時、国家権力と反革命による党絶滅攻撃をうち破り、党内外のあらゆる体制内思想・勢力との徹底的な分岐と分裂、非妥協的な闘争をやりぬいた革共同が、マルクス主義を堅持し、世界プロレタリア革命の旗を掲げてぶっ立っている。大恐慌をプロレタリア革命に転化する日韓米労働者の階級的国際的陣形が築かれている。09年、われわれは11・2労働者集会の革命的地平をとことん押し広げ、「生きさせろ!」ゼネストの爆発をもって「世界プロレタリア革命の始まり」を世界史に刻印しよう。
 塩川一派をたたき出し、血債主義・糾弾主義を粉砕しつくした中四国地方委員会は、マル青労同、マル学同の同志を先頭に、階級的労働運動路線の実践をうなりをあげて推進してきた。「君が代」不起立での処分、法大決戦での広島大、岡山大の8人の同志の逮捕と3人の起訴、ゆうメイト雇い止め撤回のストライキ、団結のみを求めて決行された広島・草津病院のスト、さらに8・6広島反戦反核闘争の路線的貫徹と新たな国際的発展、革命的部落解放共闘の再確立、塩川一派と対決し抜いた徳島県党を先頭とする星野闘争……。これらの闘いを軸に、動労千葉労働運動にとことん学び、体制内派と徹底的に闘いながら11・2の地平を切り開く闘いの先頭に立ってきた。
 09年新年号でとことん明確にされたように、一切の勝利の鍵は「闘う労働組合とマルクス主義の復権」にある。われわれは、国鉄決戦勝利、民営化・道州制攻撃粉砕の先頭に立つ4大産別を始め、連合が支配するすべての労働組合を闘う労働者の手に取り戻す闘いに突入する。この闘いにこそプロレタリア革命の全成否がかかっている。
 資本主義の永続を前提とし、帝国主義資本の力にのみ依拠してきた体制内労働組合の連合は、世界金融大恐慌の爆発と資本主義の崩壊とともに、その労働者支配力を一挙に喪失しつつある。マツダ広島本社工場前ビラまきに登場したわれわれの前に立ちはだかった連合御用労組の幹部連中は、「1600人もの首切りと闘わずに何が労働組合か」と一喝されるや何も言えずに引き下がるしかなかった。そして離れたところでコソコソとビラを回収した。この姿にすべてが象徴されている。
 彼ら連合御用労組幹部こそ崩壊する日本帝国主義の最後の支柱だ。そして彼らは大恐慌に打ちのめされ、革共同と階級的労働運動が一挙にあらゆる職場・工場に充満する労働者の怒りと結びつく現実性に震え上がっているのだ。
 未曽有の大恐慌下での首切りと賃下げの嵐が吹き荒れる中で迎える09春闘を闘えるのは、「生きさせろ!」ゼネストを掲げるわれわれだけだ。4者4団体と闘い抜き、国鉄1047名闘争に責任をとりきる勢力として登場したわれわれが、首切り攻撃にさらされている数千万非正規労働者、2000万青年労働者の怒りととことん結びつくならば、「生きさせろ!」ゼネストの爆発は絶対に可能だ。戦後革命期後半の1949年に爆発した日鋼広島の大争議は622人の解雇攻撃から始まった。いまマツダの工場で行われている派遣切り=首切り攻撃はそれ以上だ。マツダをはじめ広島—中四国各地の工場、職場に赤旗が林立し、ストライキの波が覆い、地域ソビエトが芽生える、そういう革命の時代を絶対にたぐり寄せてやろう。
 労働者が生きる道は、「首切り絶対反対、解雇撤回、非正規職撤廃、大幅一律賃上げ、最低賃金の一律大幅引き上げ」を掲げ、団結の力をもってその意思を資本家階級に実力で強制する以外ない。労働組合はそのための武器だ。そしてこの労働組合の闘いを、資本の支配そのものを打倒する究極の勝利までとことん推し進めるものこそマルクス主義の党である。
 中四国地方委員会は各県・各地区に「第2、第3の動労千葉」と拠点細胞を建設し、マル青労同、マル学同の若き階級指導部を無数につくりだして、09年を「プロレタリア世界革命元年」とすべく闘いぬく。

 第3章 革命勝利へ世界単一の労働者党を建設しよう 革共同九州地方委員会

 待ちに待った世界革命の好機が到来した。革共同九州地方委員会は、そのことを感動をもって確認するとともに、大恐慌情勢と対決し、階級的労働運動を全面的に推進し、プロレタリア世界革命に向かって全力で闘う決意である。
 九州地方委員会は、平田派の脱落・逃亡以来2年半、地方委員会を再建し、新たな体制で不屈に階級的労働運動を推進し前進してきた。この闘いの上に革命的前衛としての自覚に燃え、階級的労働運動路線のもとに、労働組合運動でこそマルクス主義を実践する固い決意をもって激動の09年決戦に突入する。
 今われわれの眼前で進んでいる世界金融大恐慌こそ1929年大恐慌を超える帝国主義の最後の姿であり、世界革命の好機を告げ知らせるものだ。全世界でまき起こる労働者階級のストライキやデモ、暴動の嵐は、まさに世界は革命情勢であることをはっきりと示している。
 希求されているのはプロレタリア世界革命の実現であり、それを実現する世界単一の労働者党だ。昨年の11・2労働者集会は、そのことを全世界に向かって宣言した歴史的集会であった。第2次国鉄決戦を先頭に「生きさせろ!」のゼネストをかちとり、大恐慌を世界革命に転化する闘いのゴングを打ち鳴らしたのである。
 九州地方委員会は、「派遣切り」や米帝—イスラエルのガザ侵攻を弾劾する1・8日本経団連デモもって明けた激動の09年決戦において、大恐慌を革命に転化するために、階級的労働運動を全面的に発展させる闘いの先頭に立つ。青年を先頭に「生きさせろ!」のゼネストへ突き進む。国鉄1047名闘争を始めとした第2次国鉄決戦と民営化・道州制粉砕決戦の勝利へ、「第2、第3の動労千葉」を九州の地にもつくりだすために全力で闘いぬく。
 この闘いは、「動労千葉は民同以下」などと誰も信じない言辞で動労千葉労働運動への敵意をむきだしにしている平田派を打倒し、歴史のくずかごに最後的に葬り去る闘いだ。平田派は、労働組合を革命の武器にすることに真っ向から反対し、「(労働組合運動は)資本主義の枠内の要求実現のためのもの」と主張している。これは「労働組合は労働者階級の究極的解放すなわち賃金制度の最終的廃止のテコ」と規定するマルクス主義の否定であり、「労働組合に革命を持ち込むな!」と叫び、動労千葉を排除し警察権力にすがる体制内労働運動とウリふたつの反動的俗論そのものである。
 その立場から平田—松崎は、「解雇撤回」を最後まで掲げて闘うことは「革命論的には愚の骨頂」と非難し、国労本部を始めとする4者4団体を支持し、1047名闘争と動労千葉、国労5・27臨大闘争弾圧7被告への敵対をむきだしにしている。完全に馬脚を現したのだ。彼らは今や革命とも階級的労働運動とも無縁な、地方的な反動的極小集団に成り果てている。
 九州地方委員会の本格的で全面的な発展の道は、体制内労働運動指導部もろとも平田派を打倒・一掃し、九州の地で階級的労働運動を全面的に発展させることだ。とりわけ国労5・27臨大闘争弾圧裁判闘争を徹底的に闘うことがその鍵をなしている。5・27弾圧7被告こそ、4者4団体路線絶対反対の闘いを先駆的に切り開き、JR資本と徹底的に対決する動労千葉のような闘いをすべてのJR職場につくり出すために仁王立ちして闘ってきたのだ。さらに「生きさせろ!」ゼネストに向かう闘いの中で、闘う労働組合運動を生き生きと甦(よみがえ)らせることだ。その先頭で闘う真の労働者階級の党、マルクス主義の革命党を建設することだ。そのために全力をあげる。
 09年1〜3月は、そのことが真っ向から問われる重大な闘いの時である。青年労働者を先頭に2・22福岡春闘集会を大成功させ、3・20春闘・イラク反戦全国闘争に総決起していく。
 大恐慌を世界革命へ!——九州地方委員会は、この決意も新たに09年決戦の先頭に立つ決意である。

 第4章 誇り高き沖縄の労働者階級の闘いを甦らせる 革共同沖縄県委員会

 世界金融大恐慌をプロレタリア世界革命へと転化する歴史的な09年決戦の勝利へ、全国の同志のみなさん、闘う仲間のみなさんに沖縄県委員会の年頭の決意を表明します。
 昨年の11・2労働者集会は世界革命への突撃路を切り開いた。日・米・韓の階級的労働組合が、大恐慌に対してプロレタリア革命への前進を訴え、その指導部から労働者の国際的政治組織、世界単一の労働者党の建設を呼びかけたのだ。ついにわれわれが待ちに待った世界革命の時代が到来した。この革命情勢を現実の革命に転化するために、09年を階級的労働運動の白熱的な実践で進撃しよう。
 この闘いは同時に、資本主義・帝国主義の最悪の救済者として登場する体制内労働運動を打倒する中で前進する。このことは全世界の労働運動、階級闘争に共通する課題だ。「労働者はひとつ」なのだ。
 沖縄の階級闘争もまた、同じ問題に直面している。
 一昨年の9・29県民大会12万人決起に対して「辺野古の闘いとは関係ない」などとつぶやいていた連中が、闘いの裏切り者・絞殺者として登場している。辺野古新基地建設を阻止する闘いは、体制内勢力との最も激しい路線的分岐と激突が闘われる戦場である。
 われわれはここに沖縄の階級闘争の飛躍点があることをはっきりさせ、沖縄の労働者階級の団結の力で体制内勢力を打倒して、青年労働者を先頭に新基地建設阻止闘争の勝利を切り開いていく。また、体制内勢力にすり寄り延命を図ろうとする沖縄の労働者階級の敵=塩川一派に断を下す。
 世界金融大恐慌の時代とは、日帝(帝国主義)と沖縄の労働者階級人民の非和解性が無慈悲なまでにあらわとなる時代の到来でもある。
 低賃金と高い失業率の中で、生活の糧を求めてふるさとを離れ、「季節」(「期間工」「派遣」など)という不安定な雇用の中で、生きるために必死に働いてきた沖縄の労働者よ。真っ先に「派遣切り」の対象とされ、職場からほうり出され、ふるさとに帰ることもままならず路頭に迷わされている沖縄の労働者よ。諸君たちをさんざん搾取して暴利をむさぼってきた資本家どもこそが、沖縄に基地を押しつけ、今また新たな基地を辺野古に、高江に押しつけようとしている。
 「琉球処分」以来130年、沖縄の労働者は資本家どもの食い物にされ、沖縄は日帝の軍事外交政策の「道具」とされてきた。そして第2次世界大戦では「国体護持」の名のもとで「捨て石」とされ、戦後はアメリカ帝国主義に売り渡された。戦後60年余り、われわれは「基地の島」のもとでどれほどの屈辱を味わわされてきたことか。この積年の恨みを晴らすときが来た! 帝国主義を打倒し、沖縄を沖縄の労働者階級人民の手に取り戻す時代がついに到来したのだ!
 全世界で労働者が、農民が、漁民が、学生が、「生きさせろ!」と叫んで帝国主義打倒の闘いに立ち上がっている。なによりもこの日本で、動労千葉を先頭とする労働者階級の闘いが、韓国・アメリカの労働者とひとつの軍勢となって新たな歴史を切り開く闘いを開始している。この闘いとひとつになり、沖縄の労働者階級こそが先頭に立って闘おう!
 近代沖縄の艱難(かんなん)辛苦の歴史の中で不屈に闘い続けてきた誇り高き沖縄の労働者階級の闘いの歴史を甦らせよう。闘う労働組合を甦らせ、体制内勢力を打倒して第2・第3の動労千葉を沖縄の地に生み出していくことこそが、「基地の島」の現実を覆していく唯一の道だ。基地労働者を先頭に、自治労・教労、さらには全沖縄の労働者階級の団結の力で民営化・道州制攻撃を粉砕し、沖縄ソビエトの実現へ!
 沖縄県委員会は「米軍基地撤去=沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒」の沖縄奪還綱領を高々と掲げ、どこまでも沖縄と全世界の労働者階級とともに闘い抜く。労働者党としての本格的な飛躍を成し遂げ、「大恐慌をプロレタリア世界革命へ」の先頭で闘い抜く。青年労働者・学生はマル青労同・マル学同に結集してこの闘いの先頭に立とう。すべての沖縄の労働者は革共同沖縄県委員会に結集して闘おう。