2009年1月26日

日誌 2009年 1月114日〜20日 3月にも海自ソマリア沖派兵

週刊『前進』06頁(2376号4面2)(2009/01/26)

日誌 2009年 1月114日〜20日
 3月にも海自がソマリア沖派兵/与党「海賊新法」提出も準備

●不発弾爆発で2人が重軽傷 沖縄県糸満市で、水道管工事で重機を使って掘削作業中、突然爆発が起きた。2人が重軽傷を負った。沖縄県警は、現場から不発弾と見られる破片が発見されたことなどから、沖縄戦中の不発弾と断定した。弾底信管は米国製で、爆発規模から不発弾は米国製250㌔爆弾とみられる。不発弾の爆発による人への被害は、県内では復帰後の1974年から2001年までに計11件発生した。うち死者は計6人、負傷者は計47人。(14日)
●米軍F22が訓練開始 米空軍嘉手納基地に飛来した米最新鋭ステルス戦闘機F22Aラプターが飛行訓練を開始した。F22の離陸に伴う騒音は98デシベルを計測した。F22は嘉手納基地に約3カ月配備され、同基地のF15や米海兵隊のFA18戦闘攻撃機などと訓練を実施する。米空軍は配備期間中、航空自衛隊を含む同盟国との共同訓練実施についても前向きな姿勢を示している。(14日)
●海自、3月にもソマリア派遣 政府はソマリア沖の「海賊」対策に海上自衛隊を派遣するため、3月にも自衛隊法に基づき海上警備行動を発令する方針を固めた。派遣する護衛艦は2隻、護衛艦搭載ヘリコプターが上空を警戒しながら安全海域まで伴走する。護衛艦は必要に応じて「海賊」に停戦命令や立ち入り検査を実施。武器使用は警察官職務執行法を準用する。海自の特殊部隊「特別警備隊」が乗り込むことも検討する。(16日)
●イスラエルが一方的「停戦」宣言
イスラエルのオルメルト暫定首相は、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を停止すると発表し、実行した。ハマスも条件付きで即時停戦入りを発表。ガザからの1週間以内のイスラエル軍撤退と、ガザ封鎖の解除をイスラエル側に求めている。だがイスラエル側は、軍はガザに残り、ハマスから攻撃を受ければ攻撃を再開する方針を明らかにしている。軍撤退の日程もガザからのロケット弾攻撃が完全に止まるまで考慮しないという。(18日)
●オバマ大統領が就任 民主党のバラク・オバマ前上院議員が第44代米大統領に就任した。初のアフリカ系大統領。オバマは「私たちは危機に瀕(ひん)している。わが国は戦時下にあり、経済はひどく衰弱している」などと演説した。(20日)
●「海賊新法」提出は3月上旬 与党海賊対策プロジェクトチームは、海上警備行動により海上自衛隊をソマリア沖に派遣した際の行動基準の「中間とりまとめ」を作成した。海警行動を「当面の応急措置」と位置づけ、「海賊」対策の新法案を「3月上旬を目途に国会に提出する」とした。(20日)
●ヘリパッド抗議に500人 沖縄県東村のヘリパッド建設に反対する住民らに対し、国が通行妨害の仮処分を申請したことに抗議する集会が県庁前で行われた。集会には500人以上が参加、「仮処分申請は、国策に従わない住民運動に対する新手の弾圧。断固としてはねのけていく」のアピールを採択した。(20日)