2009年2月 2日

2・16解雇粉砕・生きさせろ集会 国鉄1047名の解雇撤回へ 春闘をストライキで闘おう ソマリア沖派兵を阻止せよ

週刊『前進』08頁(2377号1面1)(2009/02/02)

2・16解雇粉砕・生きさせろ集会
 国鉄1047名の解雇撤回へ
 春闘をストライキで闘おう
 ソマリア沖派兵を阻止せよ

 労働者が団結して闘えば必ず勝利する! 1月の激闘に次ぐ激闘で、労働者階級はその確信をつかんだ。動労千葉はストライキを構えて組合員のライフサイクル強制配転を阻止した! 「必ずこの職場に戻ってくる」——京品ホテルの強制執行との闘いで労働者の誇りと団結はますます強まった! トヨタ資本を揺るがした森精機・奈良第1工場での派遣労働者のストに続こうと、全国各地で不当解雇に対する職場ストが闘われ、資本家を徹底的に追いつめている! 闘いはいよいよこれからだ。09春闘をストライキで闘おう。2・16労働者集会に総結集し、3・20イラク反戦6周年の世界一斉大デモへ全力で突き進んでいこう。

 第1章 動労千葉はストを構えて強制配転を実力で阻止した

 敵は経団連であり、資本家の救済にひた走る連合・全労連などの体制内労働運動指導部だ。青年労働者の怒りでやつらを打倒してやろう。新自由主義政策のもと、派遣や偽装請負という形で無権利・低賃金でこき使われ、それが破産したら今度は「派遣切り」だなどと言われ、一言の謝罪もなく、まるでゴミのように捨てられる。派遣労働とは、人間を「労働力商品」にして成り立つ腐りきった資本主義社会の行きついた極致ではないか。「生きさせろ!」の青年労働者の怒りは資本主義そのものを根本からひっくり返す人間的怒りだ。資本家のために死んでたまるか! いまこそ怒りを力にしよう。
 何より、動労千葉がその闘いの先頭に立ち、ライフサイクル第2次配転阻止の勝利を闘い取ったことが決定的だ。一人の組合員を守るために全員がストライキを決意し、団結してJR資本と闘った。この団結が強制配転を粉砕したのだ。職場に「分割・民営化絶対反対」で闘う団結をつくり出したとき、JR資本を揺るがす闘いができる。労働者の団結した力を資本家階級に思い知らせた大勝利だ!
 そしてこの勝利は、2千万青年労働者の勝利だ。この闘いの中で、動労千葉の青年労働者がJR東労組を始めとする体制内労働組合指導部との激しい路線闘争、党派闘争をやり抜き、労働組合はいかに闘うべきかをはっきりさせた。資本と非和解で闘うのが労働組合だ! 動労千葉青年組合員たちの、労働者としての生き方をかけた決起が配転を粉砕した。私たち青年労働者は、学校のころから競争させられて生きてきた。会社に入っても仲間と競争し、生きるためには仲間をけ落とし続けるしかない。労働者が分断され、競争しあっていることによって資本主義は成り立っているのだ。仲間をけ落としあって生きるのではなく、労働者は競争を強制してきた資本家と徹底的に闘い、団結に生きよう。それが労働組合の根本だ。労働者が誇りをもって、胸をはって働ける社会を目指し、「労働者が社会の主人公である」と訴えるために動労千葉は職場でストライキに立ち上がる。ストライキで職場も社会も青年労働者の手に取りもどそう。

 第2章 階級戦争と侵略戦争の攻撃を激化させる米オバマ政権

 オバマが大統領に就任して約1週間、資本主義の崩壊はさらに加速度を増している。米住宅価格の下落は過去最大になり、シティグループなど米銀行大手が発表した不良資産処理の損失は過去最高を突破。不良債権は底なしに拡大している。個別資本への追加支援は財政赤字を天文学的にふくらませ、ドル暴落へと突き進む以外ない。
 実体経済の崩壊もすさまじい。産業機械のキャタピラーが1月26日に2万人の解雇を発表したことに始まり、米大手企業がわずか1日で計7万5千人の解雇を発表。米マスコミはこの日を「血まみれの月曜日」と報じた。他方、イスラエルはガザへの空爆を再開し、オバマ政権はアフガニスタンに3万人を増派する体制に入った。オバマの政策は、全世界の労働者階級に対するいっそう激烈な階級戦争と侵略戦争の拡大以外にない。
 アメリカ以上に崩壊の危機に立たされているのが日本帝国主義だ。パナソニックは1000億円を超える赤字を発表。キヤノンの09年12月期の連結営業利益は6割減少したと言われている。トヨタは国内生産を半減。「非正規職の失職は3月末までに40万人」(東京新聞1月28日付)と言われている。さらに、日本経団連会長・御手洗と連合会長・高木が「労使共同宣言」を出して以降、ソニーをはじめ正社員の解雇がガンガン始まっている。
 麻生政権は危機を乗り切るために、施政方針演説で「『この国のかたち』をつくる」という表現で道州制導入にむけた反動的動きを表明し、海上自衛隊のソマリア沖派兵を正式に決定した。新自由主義政策がどれだけ破綻しようとも帝国主義にとってはそれ以外に延命の道はない。
 ILO(国際労働機関)の報告によれば、今年は世界全体の失業者が戦後最悪の2億3千万人、1日2㌦以下しか稼げない「ワーキングプア」は世界の雇用人口の45%、14億人に達すると言われている。これが新自由主義の破綻が生みだした現実だ! 民営化の徹底した推進と侵略戦争をこれ以上労働者は許さない!
 資本主義はもう終わりだ。労働者が勝利するためには、労働組合を資本主義の最後の安全弁として体制内に押さえ込むのか、それともプロレタリア革命の武器として発展させるのか——この党派闘争に勝ち抜くことだ。「会社あっての労働者」「市場にゆだねればすべてが良くなる」などという幻想はすべて吹き飛んだ。しかしなお「ルールある資本主義を」などと最後の幻想をあおっているのが日本共産党を始めとした体制内指導部ではないか。
 職場で資本と体制内勢力を串刺しでぶっ飛ばす実力闘争、それが「生きさせろ!」ゼネストだ。そこから生まれる仲間との階級的団結こそ「第2、第3の動労千葉」をつくり出す土台だ。

 第3章 自治体と教労を先頭にして道州制粉砕—橋下打倒へ!

 労働者の怒りをひとつに! それが動労千葉の呼びかける2・16集会だ。2・16は国鉄・春闘集会であると同時に、大量解雇粉砕—「生きさせろ!」ゼネストへの労働者総結集の闘いだ。
 経団連と連合の労働者支配の破綻点、それが国鉄1047名闘争と動労千葉の存在だ。現在進行している世界金融大恐慌は、最末期帝国主義がつくり出した新自由主義の破産の結果である。民営化と規制緩和の破綻だ。だが支配階級は、破産しきっているとはいえ民営化・規制緩和をトコトン推し進め、労働者からの搾取を強める以外にない。そのために労働組合の団結を破壊する以外にないのだ。しかし、民営化攻撃はあまりに破綻的であり反労働者的だ。労働者の怒りと闘う労働組合を甦(よみがえ)らせれば絶対に粉砕できる。
 だからこそ、国鉄1047名解雇撤回闘争をめぐって起きている4者4団体指導部を始めとした体制内勢力との分岐が決定的だ。青年労働者がこの闘いの先頭に立とう! 動労千葉を排除し「解雇撤回」の原則を投げ捨てた4者4団体指導部との路線をめぐる激しい分岐には、大恐慌の時代に労働組合はいかにあるべきかがかかっている。国鉄闘争には、日本共産党や旧社会党系を始め、「社会主義」や「共産主義」を掲げていたあらゆる党派が存在している。4者4団体との闘いは、こうした体制内勢力との党派闘争だ。
 昨年秋の10・24集会を主催した4者4団体指導部との最後の分岐は、「労働運動の力で革命をやろう」ということをめぐって起こった。「1047名解雇撤回闘争に革命を持ち込むな」と。しかし、革命は労働者がやるものだ。労働組合がそれを担わないで誰がやるのか。しかももはや、資本家は労働者を解雇する以外に生きていけないのだ。1047名の被解雇者が「解雇撤回!」の闘いの先頭に立ち、数十万、数百万の労働者を率いて国家権力と闘えばこの社会はひっくり返る。
 彼ら体制内指導部は、一人の労働者の持つ力、労働組合の持っている可能性を徹底的に低めている。労働者や労働組合が闘っても世の中は変わらない、と言うのだ。そんなことはない!労働者の団結は無限の力を持っている。この闘いの中で、労働組合の持つ力を生き生きと甦らせよう。
 2・16集会を1千人結集で大成功させ、その力で道州制導入絶対阻止—橋下打倒の闘いに突き進もう。今こそ、自治体や教労、4大産別の労働者が6千万労働者の未来をかけて決起すべき時だ。道州制攻撃の核心は、公務員360万人のいったん全員解雇・選別再雇用の強行による自治労・日教組解体にある。「国鉄分割・民営化攻撃の全社会化」ともいうべき攻撃だ。だからこそ絶対に粉砕できる。自治労や日教組を資本主義救済の拠点にするのか、革命の拠点にしていくのか——このことをかけた党派闘争に勝ち抜こう。その最大の攻防点が大阪と沖縄である。
 自治体労働者の人事評価制度・査定昇給絶対反対の闘い、郵政労働者の物ダメストに向けた闘い、教育労働者の「日の丸・君が代」不起立闘争。職場実力闘争で組合内に分岐をつくり出し、本物の団結をつくろう。こうした闘いの中からこそ「第2、第3の動労千葉」を生み出すことができる。その力で連合本部を打倒し、日本の労働運動を根底から塗り替えよう!

 第1節 マル青労同に加盟し共に革命に生きよう

 この闘いの中で革命に勝利する労働者党として革共同を建設しよう。党建設の核心はマルクス主義青年労働者同盟、マルクス主義学生同盟の各1千人建設だ。青年労働者と学生は、階級的労働運動の実践の中で、体制内指導部と徹底的に決別し、解雇や処分、弾圧をものともしない労働運動・革命運動の指導部に飛躍してきた。ここに大恐慌をプロレタリア革命に転化できる主体的条件がある。「生きさせろ!」ゼネストを闘い抜く中で、青年労働者・学生はマル青労同・マル学同に加盟し、ともに革命に生きよう!