2009年2月23日

八尾市による住宅追い出し粉砕! 2・26強制執行実力阻止へ

週刊『前進』06頁(2380号5面1)(2009/02/23)

八尾市による住宅追い出し粉砕!
 2・26強制執行実力阻止へ

 八尾市・田中市政は西郡住宅で花屋を営むMさんに対し、2月26日に住宅の明け渡しの強制執行を行うことを通告してきた。解同全国連西郡支部は直ちに「強制執行絶対阻止」の緊急声明を発表した(本紙前号1面)。また2月15日、春闘総決起集会で地区の労働者とともに強制執行実力阻止を宣言した。これに続き八尾北医療センター労組は、2月17日〜18日に「Mさんへの強制執行絶対反対! 八尾北医療センター民営化絶対反対」のスト権投票を行い、圧倒的にスト権を確立し、26日当日にストに決起することを宣言した。労働者の団結した力で道州制・民営化、住宅追い出し攻撃を粉砕しよう。(編集局)

 第1章 八尾北労組のストライキ宣言

 八尾北労組は、2月26日Mさんへの強制執行のその日に、ストライキに立つ! 労働者の根源的な怒りと誇りをほとばしらせ、資本家や国家権力、その手先となって襲いかかる者たちに、団結に生きる労働者の行動をたたきつける。
 強制執行くるならこい! こう言い切った時に、労働者は自らの身体にまきついた賃金奴隷の鎖をひきちぎり、社会の主人公となって登場する。
 これまで1000人を超す労働者が、団結を奪われ西郡から去っていった。しかし、ついにMさんが「私は絶対に出ていかない。仲間との団結に生きる」と全国連西郡支部に団結し絶対反対の闘いに立ちあがった! 八尾市と地区協(解同本部派)の結託による住宅闘争破壊とムラ支配はついに破綻した。資本家や体制内勢力がまきちらしてきた「労働者は闘っても勝てない」「資本あっての労働者」という奴隷の思想はうち破られた。八尾北労組はMさんの手を絶対に離さない。資本が打ち込んだ部落差別による分断を全国連西郡支部とともに実力でぶち破り、ひとつの労働者階級として決起する。
 「地域医療を守れ」「よりよい医療」という考え方は、私たちを長い間資本主義のもとに縛りつけてきた。「赤ひげ」「ナイチンゲール精神」で、自己犠牲や奉仕を尊いものとされ、資本への怒りを曇らされてきた。「看護師の賃金を半分に」! 道州制の突破口に位置づけられた公立病院の閉鎖・民営化攻撃は、労働者の生首を切り、生存条件以下の奴隷労働にかりたてようとしている。私たちは奴隷じゃない! 人間だ! 300年続いた資本主義が目の前でガラガラと音をたてて崩壊している。私たちは、労働者の武器である労働組合を今こそよみがえらせ、資本の墓掘り人としての労働者の団結と誇りをとりもどす。それが2・26ストライキだ。
 今ほど労働者と資本が非和解であることがはっきりした時代はない。公務員も民間も、正規も非正規も、全国のあらゆる職場で「生きさせろ!」の闘いに立ち上がるときがきた。道州制を「大企業の新たなビジネスチャンス」と資本主義の「再生」を請い願い、道州制推進の提言運動に労働者を組織し、「絶対反対」の闘いを弾圧する連合・全労連に未来はない。彼らは、すでに22年前に国鉄分割・民営化の攻撃で完全に骨が折れてしまった連中だ。資本の首切り・団結破壊の攻撃に労働者を放り出し、自主退職と自殺に追いやった張本人だ。絶対に許さない。彼らがかかげる「地域医療を守れ」は、労働者にトコトン犠牲を強い、患者(労働者)と分断・対立させる資本家の考え方そのものだ。われわれは「八尾北命と健康を守る会」と共に立ち上がる。
 「絶対反対」をかかげ、1万の機動隊を敵に回してストライキに立ち上がった動労千葉労働運動が光り輝く時代がきた。森精機ストライキがそれにつづいた。
 世界金融恐慌は資本主義の終わりを告げている。労働者の団結した闘いだけが人間を労働力商品=モノにまで落とし込めた階級支配を終わらせ、あらゆる抑圧・差別からの解放と、人間的共同性にもとづく社会をつくりだすことができる。
 八尾北労組は、2・26ストライキに決起する!
 (2009年2月19日)

 第2章 2・15 09春闘集会に130人 “労働者の団結で勝つ”

 西郡住宅で花屋を営むMさんに対し、八尾市住宅管理課は大阪地裁執行官を引き連れ、「2月26日(午前7時以降)住宅明け渡しの強制執行を行う」と通告してきた。
 これに対して2月15日に西郡の桂人権コミュニティセンターで「生きさせろ」09春闘総決起集会が、八尾北医療センター労組、関西合同労組大阪東部支部、全国連西郡支部の主催3団体を中心に130人の結集でかちとられた。
 基調報告で八尾北労組は「労働者と家族を合法的に殺すようなことがまかり通っていいのか! 道州制は資本主義の危機の深さゆえだ。が、資本主義はすでに破産している。動労千葉のように絶対反対、階級的団結の拡大が勝利の道だ」と展望を示し、「労組はストへ前進している。2・26から3・6『道州制反対・橋下打倒』府庁包囲行動へ」と行動提起した。
 すでに支部声明を全国に発した全国連西郡支部は、辻西幸子書記長を先頭に「応能応益家賃制度で1000人が追い出された。Mさんのことも労働者を生きさせない攻撃だ。国家丸ごと民営化の道州制に対し、国鉄も郵政、教育、自治体労働者も、派遣も部落民の労働者も学生も、同じ労働者階級であり同じ闘いだ。分断を許さない。資本や権力と非妥協に闘う西郡が今、住宅闘争で最先端に立っている。この闘いを次々とやっていけば国をひっくり返せる」と訴えた。
 そしてMさんが発言に立ち、「住宅管理課がウソを並べて追い出しにかかっている。ぐるになった地区協(解同本部・吉村派)は許せない。26日は徹底的に闘う」と固い決意を語った。
 ともに闘う力強い発言が続く。「資本家は労働者をモノ扱い。おかしいと言って当然。法律は関係ない。西郡も同じ闘いだ」(関合労・森精機の派遣労働者)。「道州制による医療の民営化は強労働と医療破壊だ。医者も労組に団結する」(八尾北医療センターの医師)。「Mさんの生活の場、職場を奪うのは『死ね』ということ。患者も労働者、労働者家族としてともに闘う」(八尾北命と健康を守る会)。「国鉄分割・民営化と唯一ストで闘った動労千葉は、世界とつながり青年労働者に団結を拡大している。必ず勝てる」(国労5・27臨大闘争弾圧裁判被告団・家族会)。「2・26、3・6を世界革命を切り開いた国際婦人デーとして闘う」(婦人民全クラブ全国協八尾読者会)
 士気が最高に高まり、岡邨洋さん(八尾北労組、全国連西郡支部副支部長)が「労働者は働くだけではない。闘う存在だ。2・26で6000万労働者、世界の労働者とつながる新しい闘いをつくりだそう」と戦闘宣言を発した。支部青年部の音頭で団結ガンバローを三唱し、手に手にプラカードを持って西郡村内の練り歩きにうって出た。途中Mさんの店の前では横断幕を広げてアピールし、近所の人たちもそれに聞き入った。
 Mさんと全国連西郡支部は地区協の闘争圧殺を食い破って階級的飛躍をかけて決起している。八尾北労組は動労千葉に続いて階級的指導部に躍り出ようとしている。東大阪地区委員会は、これらの闘いと一体となり、プロレタリア独裁をやる地区党への変革=飛躍をかけ、2・26、3・6決戦に攻め上る。全国から西郡に駆けつけ、ともにスクラムを組もう。
 (革共同東大阪地区委員会)