2009年3月16日

動労千葉 結成30年新たな挑戦へ レセプションに450人

週刊『前進』06頁(2383号1面2)(2009/03/16)

動労千葉 結成30年新たな挑戦へ
 記念レセプションに450人集う

 動労千葉結成30周年記念のレセプションが3月8日、DC会館で開かれた。現場組合員、OB、動労総連合の仲間、三里塚反対同盟を始めとする共闘団体など450人が集まり、会館の2階ホールはもとより、1階駐車場の特設会場も埋めつくされた。

 第1章 米韓と国際連帯

 アメリカからは運輸労働者連帯委員会のスティーブ・ゼルツァーさんが、韓国・民主労総ソウル地域本部からは2月に主席副本部長に就任したパクスンヒさん、前本部長のイジェヨンさん、前々本部長のコジョンファンさん、ハイテクRCDコリアのキムヘジン支会長、公務員労組のパクソンニョルさんがお祝いに駆けつけた。
 第1部では、布施宇一動労千葉顧問と、憲法と人権の日弁連をめざす会代表の高山俊吉さんが記念講演を行った。

 第2章 記念講演に感動

 布施さんは「動労千葉30周年にあたって」と題し、現場組合員とのひざづめの討論を無数に重ねてきた役員時代のエピソードを紹介しながら「こういう一つひとつの職場の闘いの積み重ねこそが動労千葉なんだ」と動労千葉労働運動の基本精神を実感を込めて突きだした。そして「今やるべきことを一つあげろと言われれば組織拡大だ。職場生産点での闘いを日常不断にやり抜き、その一切を組織拡大に結びつけて発言力を強めていくことだ」と現役組合員に自らの思いを託した。
 高山さんは「改憲阻止のたたかい」と題し、改憲攻防の核心が9条2項にあることを解き明かし実質的改憲攻撃としての海賊対処法制定の動きに警鐘を鳴らした。そして、5月21日からの実施が狙われている裁判員制度について「なんでこんな制度を導入するのか? 改憲のためだ」と喝破し、4・21日比谷全国集会への結集を訴えた。

 第3章 三里塚と固い絆

 第1部では、多くの来賓を代表して三里塚反対同盟の北原鉱治事務局長、韓米の代表が万感の思いをこめてお祝いの言葉を贈った(韓米代表の発言要旨2面)。北原さんは、「動労千葉とともに闘ってきた年月を振り返ると感無量だ。平坦な道のりじゃなかったが、動労千葉30年の闘いこそが全国の労働者の希望の星だ」と述べ、3・29三里塚集会への参加を呼びかけた。
 第2部の記念レセプションでは、田中康宏委員長が30年間の闘いを振り返りながらお礼を述べるとともに「今こそ労働者の団結した力がどれだけの可能性を持っているのかを、理屈ではなく現実の闘いで示さなければならない。社会に満ちあふれる怒りの声をひとつに結集しよう。新たな闘いへ万全の闘争態勢を」と訴えた(要旨2面)。
 続いて三里塚反対同盟事務局次長の萩原進さんや動労千葉顧問弁護団の葉山岳夫弁護士らが来賓あいさつ。中野洋常任顧問の音頭で盛大に乾杯した後は、杯を交わしながらにぎやかに歓談が続いた。
 また第2部の中では、国鉄分割・民営化反対ストライキなどで解雇された組合員への組合表彰が行われた。ずらりと並んだ被解雇者たちの姿はやはり圧巻! 労働者としての誇りにあふれる表情が印象的だ。また動労千葉から民主労総ソウル地域本部に対し、国際連帯事業をとおした日本労働運動復権への多大な貢献に感謝状が贈られた。

 第4章 支部代表ら決意

 最後に、各支部代表と青年組合員が新たな挑戦に向けた決意を表明した。その突き抜けた明るさが動労千葉30年の勝利性を何より示している。閉会あいさつで長田敏之書記長は「問題は今後の闘いだ。春闘情勢は去年までとまったく違う。動労千葉は全国の労働者の先陣を切って本線乗務員を含めたストに立ち上がる」と決意表明した。
 動労千葉は11日の支部代表者会議で、3月17〜19日の春闘スト方針を決定した。「労使共同宣言」体制を切り裂く動労千葉ストに続こう!