2009年3月23日

“ストライキ復権の時だ” 動労千葉 スト決起集会

週刊『前進』06頁(2384号2面1)(2009/03/23)

“ストライキ復権の時だ”
 動労千葉 スト総決起集会に320人
 青年組合員が力強く牽引

 動労千葉はスト初日の3月17日、「09春闘勝利! ストライキ貫徹!」を掲げて総決起集会を開催した。
 冒頭、司会の関道利執行委員が「うれしい知らせがあります」と切り出し、国労組合員がスト破りの業務命令を拒否して動労千葉に加入したことを伝えた。幕張支部の山田支部長に紹介された当該組合員があいさつ。会場は一気に沸き立った。

 第1章 “水泥棒”の責任転嫁に怒り爆発

 あいさつに立った田中康宏委員長はまず、JR東日本本社が16日に「争議行為中止の申し入れ」を行ってきたことを報告した。その文書ではなんと「(信濃川発電所における不正取水事件を巡って)お客さまや地域の皆さまの信頼回復に全社員が一丸となって取り組んでいる状況にあるにもかかわらず争議行為を実施することは、信頼回復に取り組んでいる全社員を欺くもの」などと書かれているという。本当に腐りきった会社だ。会場から激しい怒りの声があがり、集会はさらにヒートアップした。
 田中委員長は、この盗っ人たけだけしいJR資本の申し入れを徹底弾劾するとともに、「今こそストライキを復権すべき時だ。今回のストは、労働組合とは本当はすばらしいものであり、決定的な意味を持っていることを全労働者にアピールする闘いだ。今や分割・民営化型の攻撃に全社会がたたき込まれ、200万人の労働者が首を切られようとしている。国鉄分割・民営化反対闘争の原点に戻って闘う時だ。動労千葉が最先頭に立ち、全労働者の怒りを結集しよう」と訴えた。

 第2章 1047名闘争の先頭に

 翌18日にストライキに決起する動労水戸の辻川慎一副委員長、動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長が熱い連帯のあいさつ。JR貨物・JR東日本との交渉報告、家族会からの檄布(げきふ)贈呈に続いて、重大情勢に突入した国鉄1047名闘争の勝利にむけ動労千葉争議団の高石正博団長が決意を述べた。
 基調報告に立った長田敏之書記長は、とりまく情勢を「資本主義の終わりの始まりだ」と断じ、「労働者にとって決定的チャンスが到来している。全社会に労働者の怒りがあふれている。これに水をぶっかけているのが連合であり全労連だ。なんとしても怒りに着火しなければならない。それができるのは労働者の力を信頼して闘ってきた動労千葉だけだ。動労千葉の訴えが響く時が来ている」と述べ、今春闘ストの大きな意義を明らかにした。さらに、38000円の大幅賃上げ獲得、業務外注化−ライフサイクル提案の白紙撤回を始めとする課題を全面提起した。そして「4者4団体の屈服和解路線を打ち破り、動労千葉こそ1047名闘争の新たな発展の先頭に立とう。最大の課題は組織拡大だ。平成採の仲間に『スト破りをするな。この時代に労働組合は何をやるべきか』を真正面から訴えてオルグしてほしい」と組合員に呼びかけた。
 最後に、各支部の代表と6人の平成採組合員が登壇してストライキ貫徹への決意を表明した。青年組合員は、やんやの歓声が上がる中で「自分にとっては今年がスト元年」「幕張で先輩が加入してくれてうれしい。ストライキこそ組織拡大の武器だ」「一人でも多く組合員を獲得し、悪くなる一方の労務管理をつぶす」「これから新たな動労千葉の歴史を俺たちの手で作っていく」と次々と発言した。青年部結成へ奮闘する青年組合員が、09春闘をとおして動労千葉の新たな牽引(けんいん)車として登場しつつあることを感じさせた。
 繁沢敬一副委員長が集会のまとめを提起、田中委員長の音頭で団結ガンバローを行い、きわめて意気高く集会をかちとった。