2009年3月23日

沖縄-本土をむすぶ労働者集会 “道州制は沖縄基地固定化”

週刊『前進』06頁(2384号6面2)(2009/03/23)

沖縄-本土をむすぶ労働者集会
 “道州制は沖縄基地固定化”

 「道州制粉砕・辺野古新基地建設阻止・09春闘勝利 沖縄—本土をむすぶ労働者集会」が3月14日夕、東京・杉並で開かれた。主催は沖縄—本土をむすぶ労働組合連絡会(東京の4合同労組が加盟)と沖縄民権の会。道州制攻撃に対する反撃の陣形をつくるための討論集会としてもたれた。主催者あいさつを沖縄民権の会の座覇光子さんが、基調提起をなんぶユニオン書記長の宮里勝博さんが行った。
 集会では、「究極の構造改革」である道州制は、改憲と民営化の攻撃であり、沖縄に対しては米軍基地固定化・永続化の攻撃、第4の琉球処分であることが強く確認された。沖縄の労働者と固く連帯して、在本土の沖縄出身者の闘い、労働組合の道州制反対の闘いを
つくり出すことを誓い合った。
 座覇さんは、「道州制は労働者に対する攻撃。72年沖縄返還の時と同じ。琉球処分をまた繰り返すもの。夢幻にすがるのはやめよう。攻撃は、労働者が一つにつながるチャンスだと思う」と述べた。また、「星野文昭さんは道州制のまやかしを見抜いて獄中で闘っている」と、星野同志とともに闘うことを訴えた。
 宮里さんは、この集会を出発点に本土と沖縄から道州制を打ち砕いていく闘いを開始すると宣言した。そして「道州制は資本にとって沖縄を都合よくつくり直すもの。資本主義の最後の延命策だ」と指摘し、「『沖縄単独州』は沖縄の『自治権の拡大のチャンス』だとだまして道州制を推進するペテン的攻撃」と弾劾した。国鉄分割・民営化を上回る民営化攻撃であり、自治労・日教組を解体する労働運動絶滅の攻撃であることを暴くとともに、沖縄基地の固定化の攻撃でもあることをしっかりと確認した。
 集会に先立って、2・26西郡住宅闘争と3・6「道州制反対・橋下打倒」大阪集会のビデオが上映され、その高揚の一端を参加者が確認した。
 基調提起を受けて、辺野古基地建設と闘い体制内指導部から解雇攻撃を受けている富田晋さんへの支援の訴えがあった。富田さんを守る闘いと辺野古新基地建設を阻止する闘いは一体であることが強調された。「富田晋君とともにたたかう会」に参加することが呼びかけられた。
 会場から、北島邦彦杉並区議、電機労働者、自治体労働者、教育労働者、杉並星野さんを救う会、部落解放同盟全国連合会杉並支部、三里塚現闘本部、青年労働者などが次々と発言。それぞれの現場での闘いをふまえ、動労千葉型の労働運動をつくり出す闘いの展望を語り合った。
 大恐慌情勢下で、敵は労働者の団結に恐怖している、闘う労働組合をよみがえらせることが道州制攻撃粉砕の勝利の鍵であることが実感をもって語られた。全体で道州制粉砕決戦に向けての決意を固めた。
 最後に集会決議(別掲)を読み上げて拍手で確認した。「3・20代々木公園へ!」という力強いシュプレヒコールで、全参加者が心をひとつにした。