2009年3月30日

23年間の指名手配から奪還 2同志と団結集会

週刊『前進』06頁(2385号6面4)(2009/03/30)

23年間の指名手配から奪還
 2同志と団結集会

 木下治人同志と古川康三同志が23年間の長期指名手配攻撃を打ち破り、時効をかちとって堂々と帰ってきました。3月7日、勝利を祝う団結集会を千葉で開催しました。2同志の出身組織である東京北部地区と弘前大学の仲間を始め、元浅草橋戦闘裁判被告団、元10・20三里塚闘争被告団など全国から80人が集まる大盛況でした。
 革共同の天田三紀夫書記長は、「いま大恐慌突入情勢の中で国鉄分割・民営化攻撃を根幹において打ち破った同志たちと相まみえ、ともに階級的労働運動路線を爆発的に発展させることができるのは大きな喜びだ」と歓迎の言葉を贈りました。
 古川同志は、「1985年を振り返ると楽しかった思い出ばかり。23年間も楽しかった。いま資本主義がぼろぼろの危機にある中、明るく自己解放的に闘っている全学連を見て、未来はわれわれのものだと確信します」と語り、教育労働者だった木下同志も「元気でみなさんと合流できた。今の学校現場は労働強化がすさまじく、分断されている。動労千葉の団結した闘いに学びたい。全学連が目を輝かして”革命”と言っている内容を発展させ、頑張っていこう」と語り、大きな拍手に包まれました。
 「三里塚第一公園で遊んでいた子どもたちが、今は職場生産点で頑張っている。きょうは新たな闘志に火が付いた」「木下同志が戻ってきた時に『こいつらとなら一緒にやっていける』と思ってもらえる組織にしようと闘ってきた」と東京北部地区の労働者。
 「85年蜂起戦には活動を始めて間もない学生がたくさん立ち上がった。その中心に古川君がいた。彼は自分のクラスから何人も組織した」「階級的労働運動路線のもとに2同志を迎えた。革共同と動労千葉、党と労働組合の両方の勝利で浅草橋戦闘を総括できる」と、弘前大学出身者。
 動労千葉の田中康宏委員長は、「分割・民営化攻撃に落とし前をつけなければならない。時代はめぐって一つにつながった。こんな世の中全部ひっくり返そう」と檄(げき)を飛ばし、中野洋常任顧問もみんなを激励しました。動労水戸の石井真一委員長からもメッセージが届きました。
 「革共同の議員、浅草橋戦闘を戦った議員として闘いぬく」と語ったのは、乾杯の音頭をとった北島邦彦杉並区議。「この集まりは私の原点。ここにいる人たちは日本の良心。2人を守ったのは人民の海。2人も、支えた人たちもすごい」「弁護団として有罪判決でも晴れ晴れとした気持ちにさせてくれた貴重な裁判闘争だった」などの発言が続き、2同志の指名手配後に生まれた学生が「動労千葉と革共同がつくってきた地平を継承する」と決意を語りました。ビデオやライブ、さらに指名手配攻撃や爆取弾圧などと闘ってきた幾多の戦士たちの発言ありの、多彩な集会でした。
 「85年からの道のりは平坦ではなかったが、われわれは一本道を来た。この道を進もう!」——一同志のこの言葉が行く手を照らし出しました。
 (元11・29浅草橋戦闘被告団長/鎌田雅志)