2009年4月27日

血債主義粉砕し新たな入管闘争へ 外登法・入管法と民族差別を撃つ関西研究交流集会 民主労総・動労千葉とともに “春の労働者大会”実現

週刊『前進』10頁(2389号6面1)(2009/04/27)

血債主義粉砕し新たな入管闘争へ
 外登法・入管法と民族差別を撃つ関西研究交流集会
 民主労総・動労千葉とともに
 “春の労働者大会”実現

 4月19日、動労千葉と民主労総ソウル本部を迎え、京都大学法経4番教室で「第18回外登法・入管法と民族差別を撃つ関西研究交流集会」が開かれた。350人が結集し「打ち破ろう分断! 取り戻そう団結! 民族差別・排外主義と入管体制を打ち破り、全世界の労働者は団結しよう!」と力強く宣言。「在日・滞日労働者と団結し、戦争と改憲、道州制・民営化、労組破壊絶対反対を貫いて、世界革命へ突き進もう!」と、11月労働者集会に直結する”春の労働者大会”を実現した。血債主義を粉砕し、新たな入管闘争が力を発揮する時が来た。(本紙/室田順子)

 第1章 「希望はここにある!」

「世界大恐慌の時代が到来しました。帝国主義の侵略戦争反対! 民営化・労組破壊を許すな!」——実行委による基調提起が始まった。この1年の激闘を振り返り、「支配階級は私たちの団結と闘いを恐れている」と喝破、「北朝鮮に対する排外主義を国際主義で打ち砕こう」「入管法の改悪を阻止しよう」と課題を明らかにした。そして、「動労千葉労働運動がその真価を発揮する時です。排外主義にまみれた体制内執行部と闘い、職場でとことん組織し、労働運動の指導部に躍り出る時です」と力強く呼びかけた。最後にこぶしを突き上げ、「希望はここにある。私たちとともにあることが希望であり未来なのだ、と自信をもって語りかけ行動しよう! 団結! トゥジェン(闘争)!」と結んだ。「そうだ! 団結だ!」と感動が会場全体を覆った。
 韓国・民主労総ソウル本部のパクチャンシク事務処長とチェジョンギ総務部長が登壇し、「全面スト・総決起以外に危機に陥った資本の暴挙を制御する方法はない」と労働者国際主義の実践を呼びかけた(要旨別掲)。
 これにこたえて、動労千葉の田中康宏委員長が「労働者の団結した力はすごい! 労働者は国境を越えて団結して社会を変える力を持っている。このすごさに自信を持とう」と訴えた。
 難民・難民申請者とともに登壇した牛久入管収容所問題を考える会の田中喜美子さんは、「世界中の国々から難民がやってきている。これが新自由主義の結果だ」と怒りを込め、日本の入管体制の実情を告発。今国会で狙われている外登法廃止と入管法改悪、「在留カード」導入による治安管理の強化に反対し全力で闘おうと訴えた。

 第2章 道州制と実力で対決し

 道州制と闘うアピールでは、まず、2・26住宅明け渡し強制執行と実力で闘いぬいた部落解放同盟全国連合会西郡支部と八尾北医療センター労組が大挙登壇、次々に怒りの発言。八尾北労組の藤木好枝委員長は「労働者は労働組合を武器にして革命をやるんだ。民営化絶対反対をはっきりさせてやりぬいたことで今回のストを準備することができた」と力説した。続いて3・6道州制反対・大阪府庁前行動の成功を引っさげて豊中市職女性部長の深町加代子さんが登場。「民営化が行き着く先は尼崎事故。ますますの民営化、非正規化、国のあり方全部をひっくり返す道州制。その一番の狙いが労組破壊。ここに焦点を据えて3・6を闘ったら自治労本部が許さんと出てきた。道州制攻撃と闘いましょう」と歯切れよく訴えた。

 第3章 階級的労働運動を貫く

 「この集会は革命情勢の中で開催されます!」と全学連の学生の第一声で始まった集会は、徹頭徹尾階級性に貫かれた。学生と婦人民主クラブ全国協議会・関西ブロックの山本美知子さんの司会が集会をリードした。
 主催者あいさつは「恐慌こそ革命のチャンス」と国賀祥司さん。連帯のアピールでは、広島の反戦被爆者の会の下田禮子さんと谷口恭子さんが発言。オバマの4・3プラハ演説は核独占宣言だと弾劾し、「8・6ヒロシマからオバマと麻生を打倒しよう」と訴えた。
 獄中の星野文昭さんから「入管闘争が階級的労働運動の推進によるプロレタリア世界革命、11月集会、国際連帯の闘いを牽引(けんいん)すると確信している」とのメッセージが届いた。裁判員制度に反対する弁護士は、「裁判員制度は現代の徴兵制だ」と暴き、4・21日比谷集会への結集を呼びかけた。
 集会の最後の決意表明では、大阪高教組有志、関西合同労組大阪東部支部技能育成センター分会、全国社会保険協会連合会労組、民間労働者が口々に闘争報告を行った。国労5・27臨大闘争弾圧裁判被告団長の富田益行さんは、「3・25高裁判決を弾劾する。私たちはJR資本を内部から食い破る運転保安闘争で実力闘争をやって1047名闘争に勝利する。これが4・25尼崎闘争だ」とアピール。
 閉会あいさつで京都大学の冨山小太郎全学連書記長が、「今日この場で大合流し革命を誓い合った。全学連は4・24法大解放1000人集会を構えている。体制内派を打倒し、11月1万人結集へ闘おう」と結んだ。
 5・9道州制粉砕全都労働者総決起集会と一体で5・10全国入管集会に集まろう!