2009年5月11日

国鉄闘争勝利へ 分・民化打倒 4・25尼崎集会の発言から

週刊『前進』06頁(2390号2面1)(2009/05/11)

JRと対決し国鉄闘争勝利へ
 分割・民営化体制打倒を宣言
 4・25尼崎集会の発言から

 尼崎事故弾劾の4・25闘争は、650人の結集で戦闘的に闘いとられ、JR資本との非和解的対決を宣言した。集会での国労5・27臨大闘争弾圧被告団長の富田益行さんの基調報告と、呼びかけ人としてあいさつした動労千葉の田中康宏委員長の発言を紹介します。(編集局)

 労働者の階級性かけて 国労5・27臨大闘争弾圧被告団長 富田益行さん

 3・25判決弾劾! 1047名解雇撤回を!

 3・25超反動判決を徹底弾劾します。これは1047名闘争根絶判決であり、労働者階級全体に対する攻撃です。資本家階級は1047名解雇撤回闘争が6千万労働者、2千万青年労働者、道州制攻撃と闘う400万の公務員労働者と結びつくことに恐怖しています。
 4者4団体は資本家階級の手先になり、土下座して1047名解雇撤回闘争を終わらせようとしています。大恐慌は、あらゆる勢力を鮮明に分岐させ、革命の立場に立たない体制内勢力を翼賛勢力にしたのです。
 首を切った自民党に土下座したら、さらにその頭を自民党から踏みつけにされるだけです。
 今こそ絶対反対派の闘争団、資本との絶対非和解を貫く国鉄闘争をつくりだす時が来ています。4者4団体派との大党派闘争は、革命をたぐり寄せる決定的闘いです。動労千葉を先頭とした私たちだけが1047名に責任をとれるのです。

 尼崎事故4周年弾劾!JR体制を打倒しよう!

 国鉄分割・民営化が生み出したのは、1047名の解雇であり、尼崎事故です。1047名解雇撤回も尼崎事故弾劾も、JR体制とは徹底非和解であり、革命のスローガンそのものです。本日の闘争は、国鉄を軸に4大産別決戦に全力で決起し、すべての産別で4者4団体派打倒の党派闘争に攻勢的に乗り込む戦闘宣言、主流派宣言です。
 尼崎事故は、国鉄分割・民営化が原因であり、JR資本とその手先となった体制内労働組合指導部にその責任があります。
 尼崎事故以降、JR西日本は事故責任を完全に居直り、「労働者(高見運転士)に事故責任あり」と言って、現場労働者に責任を転嫁しています。全社員に「献花」「立哨」「反省文」を強要しています。尼崎事故をめぐる職場攻防は、労働者の階級性をかけたすさまじい攻防です。
 4者4団体は、JRとの闘いから真っ先に逃亡しています。今、国労革同は、尼崎現地から逃亡し、大阪の国労会館で3・25判決賛美・JR体制擁護集会を開いています。私たちを警察権力に売り渡した国労内共産党を打倒し、階級的国鉄労働運動を復権させなければなりません。
 動労千葉は、分割・民営化絶対反対のストライキを打ち抜き、1047名闘争をつくり出し、戦争・改憲と民営化の攻撃に立ちはだかってきました。そして今、JR東日本の「ライフサイクル」粉砕を掲げ、平成採の青年労働者の結集を実現しています。動労千葉のように闘い、JR体制を食い破る闘いをつくりだそう。「反合理化・運転保安確立」の闘いをあらゆる職場で闘おう。

 第2次国鉄決戦を軸に民営化・道州制粉砕へ!

 資本家階級は、大恐慌情勢で破産した新自由主義をさらに徹底化する以外いかなる方策も持ちません。3・25判決と北朝鮮ミサイル問題をめぐる排外主義の攻撃は一体です。1047名を先頭とする国鉄闘争をたたきつぶす以外に、帝国主義は戦争に突入できないのです。資本家階級はまた、大阪府知事・橋下を先兵に道州制攻撃をかけてきています。これは一大反革命クーデターです。
 しかしこの攻撃は粉砕することができる。動労千葉が分割・民営化と闘い勝利してきたことは決定的です。動労千葉労働運動を全職場・全産別で実践しよう。資本・体制内勢力と非和解で闘い、職場に革命の団結をつくりだそう。6・14全国闘争を断固として打ち抜こう。第2次国鉄決戦を基軸にした4大産別決戦を貫こう。本日の闘争を世界の労働者とひとつのものとして闘いぬき、国際的な団結の力で資本主義を打倒しよう。

 闘わない労組が殺した 動労千葉委員長 田中康宏さん

 尼崎事故から4年、今日集まったのは、107名への哀悼のためではなく、闘うためだ。新自由主義と民営化・規制緩和と闘うことが犠牲者への追悼になる。
 尼崎事故後、JR東日本は「あれは西日本の問題。東日本には問題がない」と言い張った。それがJRの姿だ。その東日本で羽越線事故が起き、5名の乗客が殺された。
 動労千葉の安全運転闘争に対し、JRは「違法争議」と言い、監視し恫喝し処分した。JRには何の反省もない。
 尼崎事故の原因は、民営化・規制緩和・弱肉強食の新自由主義にある。動労千葉は、千葉支社管内で200㌔の区間のレールを交換させた。しかし、それでもったのはわずか2年。2年後にまたレールが折れている。
 信濃川発電所でJR東日本が水泥棒をしてきたことが発覚した。データも改竄(かいざん)し、国土交通省にウソの報告を上げていた。しかし社長は、減給処分だけで開き直っている。
 派遣労働者への首切りの現実と尼崎事故の根本はひとつだ。だから事故を絶対にあいまいにしてはならない。
 この現実を根本的に変えるのは、労働者の団結した力だけだ。安全は労働者が闘って資本に強制する以外にない。JR総連、JR連合、そして国労まで闘いを放棄している。事故の半分の責任は闘いを忘れた労働組合にある。闘わない労働組合が労働者を犠牲にした。
 労働者派遣法見直しの声が上がっているが、これに最も反対しているのが電機連合だ。彼らは、製造業派遣の禁止に反対すると言っている。
 闘う労働運動の復権が最大の課題だ。ヨーロッパ、アメリカ、アジアで労働者は激しい闘いに立ち上がっている。数百万のゼネストが繰り返し闘われている。日本の労働者はまだおとなしい。それには原因がある。連合という存在だ。
 連合が労働者に今の状態を強いている。その出発点が国鉄分割・民営化だった。動労千葉は分割・民営化に決着をつける闘いに入る。連合を下から食い破れば、日本の労働者は必ず団結して立ち上がる。
 腐った労働組合の幹部に対し、現場から労働者の力を示す闘いを開始しよう。労働者こそが社会を動かしている主人公だという誇りと団結を取り戻し、社会を根本からひっくり返そう。
 JRは安全を崩壊させた。職場を労働者の手に取り戻す。それがわれわれの革命だ。動労千葉はその闘いに立ち上がる。