2009年5月11日

機関紙武器に青年を組織し11月1万人 前進経営局

週刊『前進』06頁(2390号5面1)(2009/05/11)

09年前期で『前進』1割拡大を
 機関紙武器に青年を組織し11月1万人結集実現しよう
 前進経営局

 『前進』は青年・学生獲得の最大の武器

 戦争と改憲、民営化・労組破壊の攻撃と闘い、6・14〜15中央政治闘争から11月1万人決起へ決起しよう。その勝利の鍵はマル青労同・マル学同各1000人建設にある。4・24法大解放闘争が切り開いた青年・学生の大決起をとことん推進し、大量の活動家・指導部を生みだそう。
 それはいかにしたら実現できるのだろうか。青年を『前進』で獲得し、『前進』を武器に青年が青年を組織する時代を作りだすことだ。青年組織の建設にとって、機関紙は最大・最良の武器だ。
 職場闘争を組織建設に結びつけるものは機関紙だ。体制内勢力との党派闘争の最良の武器は『前進』だ。機関紙の拡大なしに4大産別・6大産別の職場細胞は建設されない。『前進』は階級的労働運動の新聞であり、マルクス主義の新聞である。『前進』を武器に階級的労働運動を実践し、『前進』を武器に体制内勢力との党派闘争に勝利し、『前進』を武器に労働者細胞を建設しよう。

 「党内闘争」を貫き新たな増勢始まる

 08年後期、機関紙拡大闘争は画然と始まった。東京都委員会は、機関紙担当者会議を組織し、『前進』3割拡大方針を掲げ、これまでに倍する拡大を実現した。多くの地方・地区で、職場と街頭で目的意識的な拡大を実現した。学生戦線は大量逮捕で苦闘したが、獄中で鍛えられた学生共産主義者を先頭に今春3倍拡大へ猛ダッシュを開始した。機関紙活動は、明らかに飛躍への転機にさしかかっている。
 「党の革命」から3年、塩川一派などの脱落・逃亡などによって減部が増部を上回る事態が続いていたが、新たな増勢が始まったのである。この3年間は、動労千葉労働運動に学び、階級的労働運動路線のもとに党が階級の党へと生まれ変わり、職場と大学に拠点を建設する闘いであった。
 激しい党内闘争であった。しかしそれは、最末期帝国主義の新自由主義攻撃と闘い21世紀革命に勝利するためのきわめて価値創造的な闘いであった。塩川一派の惨状を見るにつけ、この闘いの大きさを実感する。彼らは革命的共産主義運動の歴史から何一つ革命的なものを学びとることができずにその清算に熱中し、体制内派に追随し、動労千葉へのデマ宣伝を唯一の存在意義とする反マルクス主義・小ブル革命主義の転向集団になり下がってしまった。
 われわれは、動労千葉の歴史的闘いとその到達地平から、資本に対する「絶対反対論」、それと一体の「階級的団結論」、革命的リーダーと組織を打ち立てていく「組織建設論」を学び、実践してきた。権力と資本に対する非妥協の闘いをとおして、党内外から血債主義・糾弾主義、小ブル的・日和見主義的・体制内的部分をたたき出し、党を階級の党へと変革し、階級の指導部としての党の団結をつくりだしてきた。この闘いが青年の決起を軸に、地区党の団結、職場の団結、地域の団結を次々に生みだしてきた。われわれが今、新たな飛躍期を迎えているのは、階級的団結を実践で学んでいるからである。
 闘う労働組合とマルクス主義をよみがえらせ、職場にこだわり何ものをも恐れずに闘い抜いてきたがゆえに、大恐慌と戦争の攻撃に階級的団結を固めることができた。帝国主義の危機ゆえの凶暴化を前にして、体制内党派はもとより、塩川一派などついこの前まで「革命的言辞」を弄(ろう)していたすべての勢力が屈服・転向するなかで、4者4団体派との党派闘争を闘い、唯一勝利の路線と展望をもつことができた。それは、国際的普遍的教訓であり、昨年11月の「単一の党」の建設に向けた国際連帯闘争を推し進めたのである。

 階級的労働運動と一体の機関紙活動

 労働組合運動と機関紙活動を一体的に展開することが今ほど必要なときはない。革命党の機関紙は階級的労働運動の新聞であり、マルクス主義の新聞である。それは、階級的労働運動の実践とマルクス主義によって創(つく)りだす新聞である。「時代認識と路線」で活動家を武装し、党に組織する。機関紙を読み、広め、活用することによって、活動家は組織者になり、指導部になる。党派闘争をとおして『前進』を6000万プロレタリアートに広め、読者網を基礎に労働者細胞を建設し、強固な革命の拠点を築くことができる。
 どうやって勝っていくのかということにわれわれが本気で責任をとらなければいけない。国鉄1047名闘争をめぐって、国鉄と自治体職場をはじめ国鉄闘争支援陣形の中で4者4団体派との激しい党派闘争が闘われている。この闘争は日本革命の帰趨(きすう)を決める戦略的闘いである。この闘いにとって、労働組合運動と機関紙活動を一体的に闘い、党派性を鮮明にし、体制内勢力を打倒し、階級を獲得することだけが勝利の道である。拠点職場においては、大衆的活動家を集め、時代認識と路線をめぐって討論する『前進』フラクションが絶対に必要である。それなしに階級的労働運動を組合レベルで貫徹していくことはできない。国鉄を軸に4大産別・6大産別に読者網をつくり、拠点職場をつくることである。

 08年の到達地平と本年の新たな課題

 東京都委員会が地区キャップとは別に各地区に機関紙担当者を決め、担当者会議を開催し、拡大目標を設定し、半年間の実践で軌道に乗せたことは決定的であった。

 担当者会議が活動推進軸に

 独自の担当者を決めたことによって機関紙財政を独立化し、日常的に機関紙活動を掌握・点検することができた。11月集会参加者全員を中心に3割拡大方針を掲げて実践した。3割拡大はできなかったが、青年労働者を中心に拡大数をこれまでの2倍にした。激動期であり、党派闘争の激化と青年の流動性によって減部も多いが力強く前進した。
 もちろん、地方委員会・地区委員会が月1回、機関紙活動(機関紙拡大と機関紙財政)を主テーマとする会議をもつことが絶対に必要である。しかし、機関紙活動は具体的実践について具体的に議論しないと一歩も進まない。このためには担当者会議によって機関紙活動の推進軸をつくることが大切である。教訓化してほしい。担当者会議で議論することは、拡大目標、青年労働者の拡大対象、拡大活動、拠点政策と職場フラク政策、街宣政策、機関紙財政などである。
 東京都委員会は09年前期、再び3割拡大方針に挑戦している。学生戦線は、法大決戦を主戦場に、新入生歓迎号の販売を突破口に3倍拡大方針で突撃を開始している。こうした拡大への機運を全党の目的意識的な拡大闘争へと転じたい。09年前期、何としても全党で1割を拡大しよう。

 読者会広がり集団的オルグ

 機関紙活動の積極化は、職場での公然活用への意欲を生み、多くの成果を上げている。
 「組合事務所で学習会を始めようと、国鉄職場でついに3・25判決批判について『前進』の読み合わせを始めた」(A地方)。
 「職場で『前進』を読み、配ることを提起し、開始した」(B地方)
 「作業所の平場で『前進』学習会を始めた。やってみると大衆自身がどんどん討論をリードし、楽しみにする状況が生まれた」(東京都委員会)。この細胞では10部を拡大し、地区全体で15部の拡大を実現した。
 職場ごとに条件が違うので画一化できないが、このような条件が広がっていることに注目すべきだと思う。
 機関紙拡大闘争が、個人的力量によるものから集団的な力によるものに変わってきていることは、重要な前進である。もちろん、一人ひとりの決起が決定的である。しかし、一人が責任を持つにしても、学習会や交流会や会議などをとおして、この人たちは信頼できる、この人たちと一緒に活動したいという団結の力、魅力を形成することが獲得の本質的な力なのである。機関紙拡大闘争は対象の良し悪しではなく、主体の側にかかわるのである。生き生きとした組織になれば、読者は次から次へと拡大すると言っていい。
 定期的な大衆的読者会が始まっている。「決定をともなう会議ではなく、みんなで交代で声を出して読み合わせをしています。時間は夜7時から8時半くらいです。指示伝達や集金、常任の解説はありません。労働者同志からの質問や感想が中心です」(C地方)
 配布の改善も一貫したテーマである。「1日でも早く、半日でも早く渡して、会議の時には一定読んでいる状況を目指そう。『前進』を読了し、読みこなしていくことはものすごく古いテーマであり、非常に今日的なテーマ」(D地方)
 あらゆる創意で積極的に活用と拡大に取り組み、その経験を共有することが重要だと思う。

 街頭での販売を強化しよう

 「党建設の戦略的課題は、マル青労同・マル学同各1000人建設を絶対に実現し、その中から新たな階級的指導部を形成することである。その決定的武器は機関紙とマルクス主義の学習会である。マル青労同1000人建設と階級的指導部をつくっていく場合、会議を『前進』を使って主催できる、『前進』を使って政治武装をちゃんとできるということで鍛えられ階級的指導部として成長していく、飛躍していくことがポイントだと思う」(東京都委員会)
 街頭は革命派にとって資本主義に怒り、闘いを求めている無数の青年労働者・学生を始めとする労働者人民と結合する決定的場だ。6月、11月にむかって恒常的に街頭宣伝を強化していこう。そして街頭宣伝でこれまで以上に強力に機関紙を持ち込もう。街宣に必ず機関紙販売を位置づけ、1部、2部の販売をゴリゴリ追求して闘い抜こう。
 昨年9・15のリーマンショック以降、街頭での拡大は飛躍的に進んでいる。街頭での拡大にとっても、集団の団結力が読者獲得の核心的力である。

 投稿で紙面を活気づかせる

 機関紙は労働者の生活に結びついてこそ、生き生きとしたものになる。
 「かつて『隠れキリシタン』なんて自嘲(じちょう)した時もあったが、自分が中核派であると、『前進』が自分の分身であると、自分のことを紹介するには『前進』に載せてくれと、こういうところにまでわれわれの闘いによって、あるいは情勢によって、なっている」(D地方)。投稿が多過ぎて、本紙からあふれ出している。これが本来の機関紙のあり方である。積極的に投稿し、紙面を活気づかせよう。自分の新聞として広めていこう。

 財政改善への持続的努力を

 機関紙財政の最も基礎をなすものは、機関紙発行を維持する機関紙分担金を定期的に納入することである。もとより、機関紙財政はブルジョア的経済的合理性に依拠することはできない。必要な資金は何としても集めなければならない。しかし、その資金は一人ひとりの同志・読者が生みだす力をもっている。1部300円、月1400円の『前進』を6000万プロレタリアートに一部一部広げること、広げられることが機関紙財政の力である。
 われわれは本質的に革命勝利まで機関紙財政・党財政のための苦闘から逃れることはできない。この闘いは党組織を鍛える。ユーゴスラビアの指導者チトーは、スターリンからの財政援助を断ることで党を鍛えることができた。機関紙拡大闘争を組織討議すると同時に、機関紙財政の現状を組織討議し、解決にむけて持続的に努力していこう。