2009年6月15日

日逓中野雇い止め 就労闘争で決起集会

週刊『前進』06頁(2395号4面2)(2009/06/15)

日逓中野雇い止め 就労闘争で決起集会
 “裏切り分会長、絶対許さぬ”

 6月7日、日本郵便輸送(日逓)中野営業所の全逓労働者K君の雇い止め強行に対する一大反撃を宣言する決起集会が東京・杉並区内で行われ、西部地区の労働者を中心に約40人が参加した。
 集会冒頭、東京西部ユニオン吉本伸行委員長が「K君らの大量解雇は断じて許し難い。われわれは武闘派として闘いぬく覚悟です」と宣言、満場の拍手で確認された。
 続いて基調報告を行った集会実行委の仲間は、K君の解雇がJPEX(郵政小包)子会社化攻撃の一環であることを弾劾し「断固として就労闘争を継続しよう」と訴えた。またJP労組の組合員であるK君に対し、JP労組日逓中野分会の壁新聞が「門前で騒いでいるのは組合員ではない」などと書き、解雇を事前に承認していた裏切りの事実を隠し通そうとしていることを暴露、「K君には大会議案書も送られてきている。自分の組合員の首切りに手を貸すような大裏切りがまかり通ると思うな!」と非妥協的な闘いを提起した。
 就労闘争を闘いぬくK君があいさつ。「自分ひとりでここまで闘って来れたわけではない。団結の力を実感している。青年労働者の飛躍をおれの闘いに見たと全学連の委員長が言ってくれたことがうれしかった。非正規職の大量解雇は私ひとりの問題ではない。何十人もの仲間が同じ目にあっている。自分だけが生き残ろうと会社・権力に屈服したT分会長の裏切りを絶対に許さない。闘わなければ郵政労働者全体にかかわる。JP労組大会には断固乗り込む」と強い決意を語った。
 都内の全逓労働者が連帯発言。「いまの郵政職場は何でも労働者の責任で処分される。組合幹部がまったく闘わないからだ。非常勤の夜勤時給が1550円から一気に400円も下げられた。それでも組合は沈黙している」と実情を暴露、「いまこそ現場から反撃を」と訴えた。なんぶユニオンの金子浩委員長は「K君の闘争宣言はすげえ!と思った。この精神でおれらも連帯して闘う」との決意を述べた。
 暴処法弾圧の不当逮捕から奪還されたばかりの法大の久木野和也君が駆けつけた。「皆さんの力で奪還された。行為なしでも全員逮捕という暴処法弾圧の本質的部分は粉砕した。組織のトップを狙い撃ちにする弾圧は戦前なみだが、100人を超える逮捕で全員完黙という団結に権力は打ちのめされている」と高らかに勝利を確認、弾圧粉砕の決意を語った。
 西部ユニオンの青年労働者たち、自治体労働者、教育労働者、民間職場の労働者、星野救援会の仲間などが次々と決意表明を行い、最後に西部ユニオンの山本敏昭副委員長が当面の行動予定を提起、「就労闘争という闘い方はユニオンとして初めてだが、組合が首切りの死刑執行人となった責任は絶対に追及していく。ついに警察も出てきた。門前闘争は革命的警戒心をもって闘おう。団結署名への絶大なご協力を」と呼びかけた。
 西部地区の労働者を先頭に、日本郵便輸送中野営業所前での就労闘争は不屈に継続されている。7月に2度目の決起集会も予定されている。