2009年6月22日

全金本山労組 37年ぶりに春闘スト

週刊『前進』06頁(2396号5面3)(2009/06/22)

全金本山労組 37年ぶりに春闘スト
 JAM組合員に団結訴え

 全金本山労働組合(宮城県大衡村)は6月11日、72春闘以来37年ぶりの春闘ストライキとして、2時間の時限ストを決行した。職場復帰から5年目。新たな職場闘争の第一歩をしるした。
 組合はスト前日の10日に会社側にストを通告。11日早朝から工場門前でスト決行を知らせる機関紙『とりで』を配り、午前10時に専従、退職者、支援が待つ門前に、就労していた組合員が職場から引き揚げ合流した。
 大衡村工場門前、そこは資本・権力と闘い抜いてきた現場であり、「一人の首切りも許さない」本山闘争勝利をなんとしてもかちとることを誓い合ったところだ。また別棟就労に反対して命をかけた佐藤満男さん、闘いの道半ばにして急逝された千田輝行さん、今年3月急逝された菅原徹さんの思いとともに、組合員が新たな決意で門をくぐったところでもある。
 その門前に結集し、再びストライキ攻防が始まった。長谷武志副委員長の「われわれは34年の闘いの勝利に続き、万感の思いを込めて、09春闘で37年ぶりのストに突入した。JAM傘下の仲間、未組織の労働者はともに闘おう! 労働者はひとつに団結しよう」という怒りみなぎるアジテーションが、30分にわたり工場内に鳴り響いた。
 全金本山労組の怒りの前に会社側は管理職をなんと26人も動員して警備態勢をとった。組合員の怒りは倍加し、守衛所前の管理職に次々詰め寄り、徹底追及した。
 「『シニアの労働条件での契約が嫌なら辞めてもらって結構だ』という労務管理は絶対に許さない! そのような労務政策が本山を倒産寸前で身売りする事態を招いた。責任を取れ! 仕事もせずに組合対策ばかりしているのは本山一族時代と同じだ!」という怒りの追及に、管理職もうなだれるばかり。堂々と2時間ストを打ち抜いて正午、昼休みに工場から出てくる労働者にともに闘うことを訴えて、第1波ストは貫徹された。

 スト決行は職場闘争の第2段階

 今春闘は、世界大恐慌下、戦争か革命かが問われる階級攻防の中で、職場復帰から本格的闘いを始める春闘として闘われた。3月から門前ビラまきとマイク情宣を始めると、会社側は労組に対する態度を一変。マイク情宣に規制を加え、高齢者再雇用について、嘱託=フルタイムから15日勤務のシニア強制などへ一方的に労働条件を変更してきた。これに対して労組はスト権を確立し、シニア問題をテーマに闘うことを決断した。
 会社側は全金本山労組との団交以前に早々とJAMと定昇のみで妥結し、98年以来続く53歳以上の賃下げ分のうち2000円を回復させるとし、これをJAMは「成果」と打ち出した。しかしJAMへの賃上げ分と定昇分は十数人のシニア化と賃下げで補うというものだ。賃金で分断し、団結を破壊する労務政策に対し「おかしい」という声がJAM組合員の中からも出ている。職場からの反乱は不可避だ。
 鬱積(うっせき)する第二組合内の不満を全金本山労組に組織することを決断したストの威力が発揮されるのはこれからだ。「今回は第1波だ。会社との力関係を見せつけて、これからも職場で組織する」と新たな闘いの決意を語る全金本山労組組合員とともに闘おう。
 (宮城労組交流センター OK)