2009年6月29日

国鉄決戦軸に民営化・道州制粉砕へ 国労5・27臨大闘争弾圧粉砕、7月最終弁論に大結集しよう 獄中弾圧やめろ! 8学生奪還!

週刊『前進』06頁(2397号1面1)(2009/06/29)

国鉄決戦軸に民営化・道州制粉砕へ
 国労5・27臨大闘争弾圧粉砕、7月最終弁論に大結集しよう
 獄中弾圧やめろ! 8学生奪還!

 6・14—15連続闘争は、日帝権力との階級的な全面激突として闘われた。「社会不安が広がっている。発生しうる不測の事態について感覚を研ぎ澄まして検討し、平素から備えよ」。6月1日、警察庁長官・吉村は全国警察本部長会議でこう訓示し、日帝権力は最大級の危機感をもってこの6月に臨んだ。大地に満ちた階級的怒りに6・14—15闘争が火をつけ革命的大激動に発展することを阻止するために、日帝権力は法大「暴処法」弾圧に訴える以外に道はなかったのだ。6・14—15が切り開いた労学共闘の大高揚を発展させ、国鉄1047名闘争を基軸とする4大産別決戦の前進と道州制・民営化粉砕決戦の大爆発へ、8・6広島—8・9長崎—8・15闘争から11月1万人大結集の歴史的実現へ、猛然と進撃しよう。

 6・14-15闘争の感動的地平

 この間、新自由主義、戦争と大失業の攻撃と全力で闘ってきた労働者と学生は、獄中で全員が完黙・非転向を貫く法大文化連盟・全学連と固く団結し、「暴力行為等処罰法」という不当極まる大弾圧への怒りを、逆に職場・キャンパスからの6・14—15総力決起のバネに転化して闘った。
 6・14—15闘争の結集力、集中力と戦闘性、高揚感は、労働者と学生が完全にひとつになり、戦争・大失業と新自由主義への怒りの火の玉となって団結した結果だ。動労千葉派の主流派的な登場。それはまさに圧巻だった。ともに資本・権力と真っ向から闘い抜くもの同士の、真の階級的連帯の素晴らしさ。6・15法大包囲デモを、法大生は「赤い塊」がやって来たと表現している。この労学共闘の「赤い塊」の力は、腐りきった最末期の資本主義を根底的に覆すまで拡大し続ける。
 ついに階級的労働運動の新たな発展がかちとられた。この闘いの土台は最末期帝国主義と新自由主義に対する激しい怒りだ。権力・資本を打倒する不屈の意志だ。労働組合をめぐる攻防に、勝利か敗北か、革命か戦争かがかかっている。資本と非和解的に闘い、体制内指導部を打倒し、職場・生産点で労働者を組織しぬくこと。これこそ階級的労働運動路線の真骨頂であり、実践的結論だ。
 動労千葉派の進撃と対照的に、今や他のあらゆる体制内勢力が無惨な破産を遂げている。大恐慌と戦争の時代に、労働者階級に絶望して敗北主義をまき散らし、階級的労働運動を否定しそれに敵対するあらゆる勢力が没落するのは、歴史の必然だ。彼らは青年労働者をまったく獲得できない。彼らが「戦闘性」を示すのは、なんと階級的労働運動派に敵対する時だけである。
 この間の重大な動向は、体制内派と階級的労働運動派の力関係の転換に恐怖する資本と権力が、「暴処法」などで弾圧を強める一方で、青年労働者の反動的組織化を開始していることだ。青年労働者と学生をいったい誰が獲得し組織するのか。今やこの一点に、階級闘争と革命勝利の興廃がかかっている。
 国鉄1047名闘争を基軸とする4大産別決戦と法大闘争の発展で、革命勝利の道をこじ開けよう。国労5・27臨大闘争弾圧粉砕、7・17最終弁論公判と集会に圧倒的に結集しよう(2面にアピールと要項)。7—8月の攻防と11月1万人大結集へ向け、職場・生産点で道州制・民営化粉砕決戦にいよいよ総決起していこう。

 大失業と戦争の攻撃が激化

 すでに統治能力を喪失している日帝・麻生政権と大ブルジョアジーは、株価や生産が上昇したことなどをもって、「景気は底を打った」などと、極めて政治的に叫び出した。しかし設備投資も個人消費も下がり続け、米欧日の長期金利の異常な上昇が、大恐慌の深刻化とドル暴落の危機を引き寄せている。何よりも失業率が全世界で急上昇し「生きさせろ!」の怒りが充満している。アメリカは失業率10%、日本も5%を超えた。
 しかし日本の統計には1週間に1〜9時間の仕事しかできない200万人を超す短時間就業者や、150万人を超す休業者は含まれていない。これらを加えれば実質失業率は実に11%を超える。まともに生活できない労働者が巷(ちまた)にあふれているのだ。
 米製造業を代表してきたGMの破綻と国有化こそ、米帝と資本主義の終わりを象徴している。GMの再建などできるはずがない。基軸的産業である自動車をめぐる争闘戦での米帝の敗北は致命的だ。しかも世界の自動車産業全体が、40%もの過剰資本・過剰生産能力にあえいでいるのだ。
 それにGM破産に伴う債務保証の支払いはいったいどうなるのだ。巨大なCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)問題の爆発は、金融大恐慌をさらに決定的に激化させる。オバマ政権の米国債発行と財政赤字は天文学的に膨らみ、それが長期金利上昇とドル暴落を現実化させる。大恐慌はいよいよ深刻化し、結局、最末期帝国主義は戦争と労働者への賃下げ・大失業の攻撃に突き進んでいくのだ。
 大恐慌下で、今や世界戦争の危機が切迫している。イランの大統領選問題に端を発した内乱的激動は、イスラム支配体制の終わりの始まりと、未完のイラン労働者革命の勝利の現実性を突き出すと同時に、イラク・アフガニスタン・パキスタン情勢と一体のものとして、米帝の中東支配の危機をさらに促進している。他方で米帝オバマと日帝は、国連新制裁決議をもって北朝鮮侵略戦争の発動と世界戦争に向かって突き進んでいる。
 横須賀基地所属の米イージス艦による、北朝鮮貨物船カンナム号への船舶検査=臨検のための追跡行為は、まさに戦争挑発そのものだ。日帝・麻生は北朝鮮への輸出全面禁止を閣議決定し、「海賊対処法」の衆院再可決・成立を強行し、さらに「貨物検査特措法」の今国会での成立を策動している。米日帝の北朝鮮侵略戦争が切迫するただ中での、「対北朝鮮、戦うべき時は戦う」という麻生の街頭演説など、断じて許し難いことだ。
 ここでの大問題は、連合中央や日本共産党スターリン主義がオバマを全面的に礼賛し、対北朝鮮の排外主義の先兵となり、侵略戦争翼賛へと転落していることだ。労働者階級の闘いを抑圧している体制内勢力を打倒し、今こそ青年労働者を先頭に、闘う労働組合を取り戻すときだ。労働組合の職場からの闘いと国際的団結で、米日帝の北朝鮮侵略戦争を阻止しよう。8・6—8・9—8・15闘争に職場生産点から総決起しよう。

 4大産別・法大決戦勝利へ

 6・14—15闘争が示したように、青年労働者と学生の獲得・決起に一切がかかっている。4大産別決戦と法大決戦で青年労働者・学生が屹立(きつりつ)し、先頭に立って闘えば、大恐慌下の階級闘争の主導権は動労千葉派と労働者階級が握ることができるのだ。11月労働者集会の1万人大結集の実現に向け、今から全力で闘おう。
 そのために7—8月の闘いにおいて、国鉄1047名闘争を基軸に4大産別決戦をいよいよ本格的に爆発・前進させよう。動労千葉は6月21日に定期委員会を開催し、1047名解雇撤回闘争の勝利に全責任をとる勢力として登場することを宣言し、9月定期大会までに2桁(けた)の平成採獲得—青年部結成をめざす大方針を決定した。4大産別を先頭に全労働者は動労千葉の闘いに続こう。
 その闘いの決定的武器は、動労千葉物販・NIPPO物販と、法大暴処法弾圧粉砕の「全国声明」だ。全国の職場・キャンパスと街頭で、物販闘争と「全国声明」の賛同署名運動をどん欲に大々的に展開しよう。
 さらに国労5・27臨大闘争弾圧粉砕の裁判闘争を武器に、1047名解雇撤回へ、攻勢につぐ攻勢に打って出よう。7・17最終弁論公判と集会の成功へ総決起しよう。
 4大産別決戦と一体的に結合して、法大闘争をさらに前進させよう。法大文化連盟と全学連の学生の不屈の団結と、坂野陽平全学連委員長代行などの新たなリーダーの登場に打撃を受け、追い詰められているのは権力と法大当局だ。起訴された8人の学生は今も拘置所へ移監されず、獄中弾圧にさらされている。直ちに全員を釈放しろ! 接見禁止を解除しろ! 獄中弾圧をやめろ!
 7・5三里塚闘争、7・19関西新空港闘争が決定的となった。反対同盟と固く連帯して市東さんの農地を守り抜き、新誘導路7月供用—北延伸滑走路10月供用攻撃を、労農連帯の力で打ち砕こう。泉州住民の会の呼びかけに応え、労働組合と住民運動が一体で関空闘争を爆発させよう。
 東京・杉並を最大の焦点とした「つくる会」教科書攻撃を全都の労働者の総決起で粉砕しよう。また山田杉並区長の全面的後援を得て強行される7・13「田母神1000人集会」(杉並公会堂)を絶対に許すな!
 ここからさらに、8・6広島—8・9長崎—8・15闘争へ、階級的労働運動路線と4大産別決戦と反戦・反核闘争の新たな発展をかけて、職場生産点から進撃しよう。
 これらの闘いの成否は、一切がマル青労同・マル学同の1000人組織建設にかかっている。だからこそ革共同は、青年労働者・学生に革命党への結集を心から訴えたい。
 夏期一時金カンパ闘争と機関紙1割拡大闘争に全組織が勝利し、11月1万人決起へ怒涛(どとう)の進撃をかちとろう。