2009年7月 6日

 5・27臨大闘争弾圧裁判 7・17最終意見陳述公判へ 総決起集会呼びかけ

週刊『前進』08頁(2398号2面1)(2009/07/06)

“国鉄闘争の責任勢力に”
 国労5・27臨大闘争弾圧裁判 7・17最終意見陳述公判へ
 被告団が総決起集会呼びかけ


 1047名解雇撤回! 5・27弾圧粉砕!7・17国鉄闘争勝利総決起集会への賛同と参加のお願い 国労5・27臨大闘争弾圧被告団

 国労5・27臨大闘争弾圧被告団は、公判が結審を迎える7月17日、「1047名解雇撤回! 5・27弾圧粉砕! 国鉄闘争勝利総決起集会」を開催する(要項1面)。被告団が最終意見陳述を行うこの日の公判と総決起集会に結集しよう。被告団が出した「集会への賛同と参加のお願い」を紹介します。(編集局)
 「私たちは国労5・27臨大闘争弾圧に完全に勝利した!」、7・17結審をもって今秋判決=有罪解雇を迎え撃つ、私たちの決意は鮮明です。
 私たち7名は、2002年国労5・27臨時大会で、鉄建公団訴訟を提起した闘争団への統制処分に反対して、ビラまき・説得活動を行い、国労本部から警察権力に売り渡されました。5・27臨時大会から5か月後の10月、「暴力行為等処罰法」違反で逮捕・起訴されたのです。しかし、1年3か月におよぶ長期の勾留を全員が完全黙秘・非転向で闘いました。JR社員の被告は、保釈後に職場復帰し、1047名解雇撤回、4・25尼崎事故弾劾を軸に、職場からJR資本を撃つ闘いを推し進めてきました。1047名当該である羽廣憲さんは、解雇撤回を貫き、NIPPO物販の確立へ全力で闘ってきました。
 6年を超える裁判を経て、今年2月27日、検察は国労組合員の被告に懲役1年、国鉄闘争支援者の向山被告に懲役1年6月を求刑してきました。6月19日、7月3日の弁護団の最終弁論は、これを真っ向から弾劾し、国労本部と警察の結託を暴き、被告の無罪を明らかにしています。そして7月17日、被告の最終意見陳述では、暴処法弾圧を階級的団結で打ち破ってきたこと、1047名闘争とJR職場闘争を一体で闘ってきたこと、5・27弾圧にかけた国労本部と国家権力の狙いを見事に打ち破ってきたことを明らかにし、検察論告を粉砕して勝利をかちとっていきます。
 国労5・27臨大闘争弾圧粉砕の核心は、国鉄1047名闘争のヘゲモニーを誰が握るのかということです。この核心的攻防で私たちは勝利し、日本階級闘争を切りひらく大きな展望を手にしています。1047名解雇撤回闘争を軸にする階級闘争のヘゲモニーを握りしめ、世界恐慌を革命に転化する勝利の展望を切り開いているのです。
 第一に、1047名闘争を解体しようとする国家権力や四者四団体路線と対決し、1047名解雇撤回闘争の発展をかちとっています。鉄建公団訴訟控訴審3・25判決は「国鉄分割・民営化に反対する者は解雇されて当然」と解雇有効とした反動判決でした。公務員360万人を一旦全員解雇し、選別再雇用する道州制攻撃の先取りです。四者四団体は、3・25反動判決を「不当労働行為が認定された」成果と言いなして、政治解決路線にのめり込み、自民党への土下座運動を展開しています。しかし、幕引きができないのは、1047名全体の「合意」がとれないからです。5・27被告団は、動労千葉とともに、真っ向からたちはだかっています。
 国鉄1047名闘争は、新自由主義の突破口としてあった国鉄分割・民営化攻撃に立ち向かい、あらゆる体制内勢力が屈服・転向する中で、2波のストライキで闘った動労千葉と、動労総連合、国労内の闘う労働者が生み出した闘いです。1047名闘争は改憲と民営化、労組破壊を阻止する闘いとして22年間闘われてきました。だからこそ、権力、資本家階級、そして体制内勢力は、その発展を恐れ、解体に血道をあげてきたのです。世界は大恐慌に突入し、資本主義の延命策としてあった新自由主義政策の崩壊が劇的に始まっています。支配階級は、労働者にメシを食わせることもできなくなり、排外主義をあおって再び戦争への道に引きずり込もうとしています。この社会を根底からひっくり返し、労働者が主人公となる社会をつくりあげる突破口こそ1047名闘争です。
 第二に、JR資本と真っ向から闘い、JR体制打倒の展望を切り開いていることです。2005年4月25日の尼崎事故弾劾の先頭に立って闘ってきました。「闘いなくして安全なし」を掲げて反合理化・運転保安闘争を闘う動労千葉とともに、JR職場で、尼崎事故弾劾、反合理化・安全闘争を闘ってきました。08年、09年の尼崎現地闘争では動労千葉と共に先頭で闘いました。
 今、JR職場では、業務外注化・非正規職化、首切り攻撃が激化しています。運転職場では「ライフサイクルの深度化」攻撃で運転士が駅に強制配転されています。JR貨物は経営破綻に直面し、賃下げ攻撃が襲いかかっています。JR東日本でも昨年末手当の削減、賃下げ攻撃が始まっています。こうした合理化と賃下げは、平成採の青年労働者に矛盾が集中し、団結が解体された職場では、青年がメンタルヘルスで病院通いし、職場で自殺する青年も出ているのです。国労本部は、資本と一体となって小集団活動や増収活動を推進している有様です。私たちは、青年労働者の怒りと結びつき、資本と闘う職場闘争を推進し、JR体制を打倒します。
 第三に、国労5・27臨大闘争弾圧粉砕の闘いは、あらゆる体制内勢力との非和解の闘いを通して前進し、なによりも組合員を警察権力に売り渡すまでに腐敗した国労本部を打倒し、国労を階級的労働組合につくりかえる闘いです。6年間に及ぶ裁判闘争を通して、5・27弾圧は、国労本部が組合員を警察権力に売り渡した「つくられた犯罪」であることを真っ向から暴き切ったのです。他方、闘う闘争団や共闘会議は、自分たちを統制処分した国労本部と手を組んで、首を切った自民党に頭を下げるまでに転落しました。さらに、四者四団体路線と一体となり、裁判長への「無罪判決お願い運動」に転落した5・27の旧弁護団解任と松崎被告との弁論分離の画期的地平です。松崎被告と旧弁護団は、国労本部とともに屈服路線を進み、私たちと動労千葉への敵対を続けています。私たちは必ず闘う労働組合を甦らせます。
 5・27被告団は、有罪・解雇攻撃を権力とJR資本、国労本部の危機に転化し、動労千葉とともに、1047名解雇撤回闘争、JR職場闘争を牽引する主流派として躍り出ることを宣言します。7・17集会はその新たな出発点の日です。
 ぜひとも多くのみなさんに、7・17集会の賛同と参加をお願いいたします。
 2009年6月