2009年7月13日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2399号6面1)(2009/07/13)

団結ひろば 投稿コーナー

 道州制をぶっとばせ仙台市役所前で集会 宮城 青年M

 6月10日、ワーカーズアクション実行委員会みやぎの主催で「ぶっとばせ! 道州制・民営化・戦争動員! 法大闘争勝利! 仙台市役所前行動」をやりました。道州制をターゲットにした集会は仙台では初めて。市役所・県庁などが建ち並ぶ官庁街のど真ん中で、元気に集会とデモ行進をやり抜きました。
 自治体・教労の仲間を皮切りに、全金本山労組、東北大学生自治会、東北せっけん労組の仲間が次々に発言に立ち、「道州制—民営化絶対反対」の決意表明。仕事を終えた市役所の労働者が、集会に参加している職場の仲間を見つけて、次々に手を振っていきました。
 いちばん気持ちよかったのが、集会後のデモ行進です。青年労働者のコールは「麻生打倒!」「道州制粉砕!」「腐った労働組合幹部は打倒!」「団結勝利!」(このデモコールは6・14のカンパアピールの時にもやりました)。庁舎で残業する労働者、バス待ちの労働者からの圧倒的注目。店先からは手を振る労働者も。梅雨空を切り裂く爽快(そうかい)なデモ行進になりました。
 集会の翌日、市役所職場では法大闘争が話題になり、「昨日はホットな集会でしたね」「(法大のような現実が)本当にあるんですか?」という反響がありました。
 さあ、勝負はこれからです。体制内指導部は、夏季一時金削減に合意し、人員削減と民営化を公言する市長候補の応援を決定しました。これをぶっとばす青年労働者の職場からの決起こそが勝負を決します。
 「組織!組織!組織!」の精神で、職場闘争から11月1万人へ! 団結して道州制を粉砕しましょう!

 裁判員制度絶対廃止を—李弁護士が訴え 長崎 橘澪

 7月4日、「裁判員制度に反対する佐世保集会」が集会実行委員会の主催で開催されました。集会に先立ち、アーケード街で、裁判員制度反対と集会への参加を訴える街頭宣伝を行いました。
 集会では、李博盛(リパクスン)弁護士が「裁判員制度の問題点」と題する講演を行いました。
 李弁護士は、審理期間の短縮、多数決による有罪無罪と刑期の決定などで公正な裁判を受ける権利が侵害されること、裁判員制度は義務であり「苦役の強制」にほかならないこと、選出過程での思想信条の調査は違憲であること、そして有権者の8割が反対していることなどを指摘しました。
 さらに、裁判員制度は財界の意向を受けて改憲攻撃と一体で決められており、断じて被告人のための制度ではない、絶対に廃止できる、と力説しました。
 参加者から、「死刑反対を主張することで、裁判員となることを逃れられるか」「裁判員が有罪と決めた冤罪事件は、再審ができるのか」などの質問が出され、活発に討論が行われました。議論をすればするほど、裁判員制度の問題点が明らかになりました。
 裁判員制度は5月21日から始まっていますが、李弁護士は、「検察も裁判所も次々と出てくる問題点と破綻に追われている。運動を広げることで必ず廃止できる。頑張りましょう!」と訴えました。
 8月長崎反戦反核行動を成功させるとともに、長崎からも裁判員制度反対の行動をさらに進めていきたいと思います。

 全国連杉並支部大会解放感と熱気に感動 東京西部 H

 6月20日、部落解放同盟全国連合会杉並支部の第8回定期大会に傍聴参加しました。
 大会は、動労千葉の呼びかけで行われた6・14—15の連続闘争の解放感、熱気そのままに、品川支部を始め、地域の労働者・学生、共闘団体などが駆けつけ、ともに闘うことが確認され、感動的な集まりとなりました。
 議案の提起では、杉並支部が、今年の全国連大会に再び「広島差別事件」糾弾闘争方針の撤回を求める意見書を提出したが、本部は杉並支部に大会の案内状すら送付しないという対応に出てきたこと、さらに大会決議書で杉並支部の主体性を踏みにじる誹謗(ひぼう)中傷を重ねていることが怒りをもって語られました。
 杉並支部は、あらためて昨年の支部大会で確認した階級的団結で闘う方針を確信をこめて提起しました。杉並支部は狭山闘争と西郡の住宅闘争に全力で取り組んできたこと、5・23集会も狭山闘争・差別糾弾闘争の階級的な意義を明らかにする画期的な集会として闘ったことを報告しました。
 また、今回新しく加盟した支部員が、ともに闘っていく決意を込めて発言しました。さらに支部を拡大していくために執行体制を強化していく決意が述べられました。
 「民営化・道州制粉砕、改憲と戦争に突き進む麻生政権打倒」を掲げて、労働者・「暴処法」弾圧と闘う学生と固くスクラムを組み、ともに闘おうと集会の最後にインターナショナルを熱唱しました。

 “オバマは核廃絶ではない”と被爆者が喝破 長崎 K

 6月21日、8月8日—9日の長崎反戦反核行動に向けて、長崎市内で、「オバマ『プラハ宣言』は、『核廃絶』の道か?反戦反核講演集会」が開かれました。主催は、8・6広島—8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委員会の長崎実行委員会です。
 全国統一実行委員会事務局長の三角忠さんとともに、オバマ演説をめぐって学習と討論を行いました。
 この集会に参加した被爆者は、資料の「オバマ米大統領『プラハ演説』全文」に目を通し、「初めてこの演説の全文を読みましたが、これは言われているような核廃絶演説ではありませんね。マスコミも正確に報道していませんね」と発言。さらに「今、被爆者同士の話はすごいんですよ。私が『少しオバマに浮かれすぎていないか』と言うと、みんなからいろいろ言われて袋だたきみたいな状況になるんです。しかし、やはりオバマは核廃絶ではないですね」と確信を込めて語りました。
 学習会では、プラハ演説こそが、北朝鮮を追いつめたこと、そして北朝鮮が反動的な核実験を強行したこと、日本の核武装への動きを促進させ、北朝鮮への激しい排外主義をあおりながら海賊対処法や北朝鮮臨検法案などへの動きを加速させていることも議論になりました。
 原水禁も原水協も連合も全労連も、そして日本共産党も、オバマを大翼賛し、アメリカや日本の核政策の推進者となり、一部の被爆者もそれに乗せられている現実があります。しかし、今回の学習会を通じて明らかになったことは、被爆者の中から、こうした現実、オバマ翼賛運動に疑問をもち、それに対して異議を唱える人たちが必然的に出てきているということです。
 まさに今年の8月長崎行動は、こうした体制内労働運動が推進する反動的運動(原水禁や原水協が進める『核廃絶』署名運動)と全面的に対決し、4大産別決戦を貫きながら、被爆者の自己解放的決起と結びつき、その獲得をもかけた闘いです。またその闘いの現実性が今回の学習と討論をとおして明らかになったのです。
 全国で4大産別を決戦場にしながら、闘う被爆者の獲得をもかけて、8・8—8・9長崎反戦反核闘争の高揚をともにかちとりましょう!