2009年7月20日

日誌 2009年 7月8日〜14日

週刊『前進』06頁(2400号4面5)(2009/07/20)

日誌 2009年 7月8日〜14日

 防衛相が与那国島を初訪問/グアム移転で346億円を米に初提供
●防衛相が与那国島を初訪問 浜田防衛相が日本最西端の沖縄・与那国島を歴代の防衛庁長官・防衛大臣として初めて訪問し、与那国島などの先島諸島に陸上自衛隊の部隊を配置することを検討する考えを表明した。与那国島は沖縄本島の西約500㌔に位置する「国境の島」で台湾まで約110㌔。領有権をめぐり中国と対立する釣魚台(尖閣諸島)にも近接。(8日)
●G8首脳声明 主要国首脳会議(G8サミット)が「核兵器のない世界に向けた状況をつくることを約束する」とした首脳声明をまとめた。オバマ米大統領は、核安全保障サミットを来年3月に米国で開催すると発表した。このほか、温室効果ガスを「先進国」全体で2050年までに80%以上削減することを盛り込んだ地球温暖化対策に関する首脳宣言も採択した。(8日)
●在沖海兵隊グアム移転で346億円を米側に初提供 日本政府は、在沖縄米海兵隊のグアム移転経費の日本側負担分として、初めて09年度に3億3600万㌦(約346億円)を米側に提供することを決め、米政府と書簡を交換した。グアム移転協定は、在沖米海兵隊のうち定員8000人とその家族9000人を14年までにグアムに移転するとした協定。日本政府が移転費用の59・3%に当たる60億9000万㌦を無償や融資、出資などで提供する。(11日)
●都議選で民主圧勝、第1党に 東京都議会議員選挙(定数127)が投開票され、民主党が改選前の34議席から54議席に躍進し、自民党に代わって初の都議会第1党になった。議席を減らした自民は、公明党と合わせた勝敗ラインの過半数64議席を維持できなかった。(12日)
●臓器移植法改悪 「脳死は人の死」を前提に、本人の意思が不明な場合でも家族の承諾で0歳からの臓器提供を可能にする改悪臓器移植法(A案)が参院本会議で可決、成立した。施行は公布から1年後。現行法は臓器移植の場合に限って脳死を人の死と認めており、死の定義を大きく変える。97年の同法制定後、改定は初めて。(13日)
●総選挙8月30日 麻生首相は自民、公明両党幹部と会談し、7月21日にも衆院を解散し、8月18日公示、30日投開票の日程で総選挙を断行する意向を表明、与党側が受け入れた。(13日)
●内閣不信任決議案、衆院が否決 野党4党が提出した麻生内閣不信任決議案が衆院本会議で賛成139票、反対333票で否決された。参院本会議では4党などが提出した麻生首相問責決議案が野党の賛成多数で可決された。(14日)
●核密約否定「再調査の可能性ない」
 河村官房長官は記者会見で、自民党の河野太郎衆院外務委員長が「日米間で核搭載艦船の寄港を認める密約はない」とする政府答弁の修正を求めたことに関し、「歴代首相、外相は密約は存在しないと明確に否定している。政府方針に変わりはない」と述べた。政府による再調査の可能性も「密約がない以上、実施するつもりはない」と否定した。(14日)