2009年7月27日

“1047名闘争の主流派に” 5・27被告団 総決起集会

週刊『前進』06頁(2401号2面1)(2009/07/27)

“1047名闘争の主流派に”
 5・27被告団 国鉄闘争勝利へ総決起集会

 「11月1万人」の出発点築く
 国労5・27臨大闘争弾圧裁判が結審を迎えた7月17日、5・27被告団を先頭とする国労共闘、動労千葉と動労総連合、全国労組交流センターは、早朝からの一日行動を設定して全力で闘いぬいた。JR東日本本社・鉄道運輸機構への抗議行動、7被告による最終意見陳述公判、そして夕方の国鉄闘争勝利総決起集会をもって、「新たな国鉄1047名闘争」の姿が鮮明に立ち現れた。国鉄戦線を先頭に、11月労働者集会にむけた怒濤(どとう)の進撃が始まった。
 午後の公判終了後、文京区民センターで「1047名解雇撤回! 5・27弾圧粉砕! 国鉄闘争勝利総決起集会」が開かれた。470人が集まり熱気あふれる感動的集会となった。
 国労共闘全国協議会代表の吉野元久さんが基調報告に立った。

 試練のりこえ闘いの基軸に

 吉野さんは、国鉄分割・民営化以来の経過を振り返りながら「国労共闘を先頭とする国労内の動労千葉派は、幾多の困難・試練を乗り越えていま、被告団を先頭に真の勝利者として登場している。この動労千葉派と、100万人の支援陣形を持つ1047名闘争が完全に結合すれば、JR体制を打倒し、連合支配を転覆し、日本の労働運動全体を階級的によみがえらせることは絶対に可能だ」と確信に満ちて提起した。さらに「団結破壊のための5・27暴処法弾圧を打ち破り、被告団は一層団結を固め、ついに動労千葉とともに国鉄闘争勝利の基軸的柱となった。5・27弾圧との闘いはJR体制との正面戦に突入する。職場で青年労働者を獲得し、11月集会に1万人を集めて資本との力関係を抜本的に転換しよう。弾圧を粉砕し、有罪解雇攻撃をぶち破ろう」と訴えた。
 協賛団体あいさつに立った動労千葉の田中康宏委員長は、「4者4団体は最後的に破産した。いま求められているのは根源的な怒りだ。20万人もの国鉄労働者の首を誰が切ったのか! 自民党であり今のJR経営陣だ。今日、ここから新しい1047名闘争をつくろう。このかけがえのない闘いがこのまま腐っていっていいのか。多くの闘争団員もそう思っているはずだ。今日が本当の出発点だ」と述べた。
 弁護団全員が発言に立った。「正義はわれにあり! 今日の被告の陳述は圧倒的だった」「検察側論告はまったくスカスカなもの。私は無罪を確信している」「新弁護団結成以来の闘いをとおして、5・27裁判闘争が1047名闘争勝利を切り開く闘いそのものになった。闘いはこれから。弁護団もその一翼を担って闘う」「自民党支配が完全にぶっ飛び、2・1ゼネスト前夜のような激動が始まった。この日本史の大転換期に5・27という闘いを持っていることは決定的だ」と、最終弁論公判を闘いぬいての感想を語った。

 弾圧うち破り革命の時代を

 盛大な拍手がわき起こる中、被告団と家族がそろって登壇した。02年10月の逮捕から6年半余り、100回を超える公判闘争を闘いぬいた波瀾(はらん)万丈の月日を振り返りながら、新たな闘いへの決意あふれる発言が続いた。富田益行被告団長は「暴処法弾圧が吹き荒れる時代は戦争の時代だ。この弾圧を打ち破った時、革命の時代が来る」と発言した。橘日出夫被告は「今日は心の底から『勝った』と言える闘いをやりきった。5・27被告団が絶対反対派として屹立(きつりつ)したことが4者4団体の全面破産をつくりだした。全闘争団員を獲得する土台を完全につくった」と述べた。
 続いて国労闘争団員、動労千葉争議団、JR本体で働く国労組合員がそろって壇上に上がり「新たな国鉄1047名闘争宣言」を発した。国労秋田闘争団の小玉忠憲さんは「今日ここから、われわれが主導権を握る闘いが始まった。11月労働者集会に必ず“革命的闘争団”を組織する」と宣言。他の闘争団員は「国鉄分割・民営化は国鉄闘争をつぶすために強行された。政府にお願いして解決するはずがない。はっきりと解雇撤回を掲げて闘うことで全労働者の闘いとひとつになる」と鮮明な発言。動労千葉争議団の中村仁さんは「今こそ労働者がひとつに団結して資本家を倒し、労働者の社会をつくろう。労働者はその力を持っている」と訴えた。
 JR本体で働く労働者は「私の同期で本当にまじめなやつが寮で自殺した。毎日上司に怒られていたようだ。でもその上司は、いまも何食わぬ顔で会社のお偉いさんをやっている。そんなの許せますか! でも“そんな管理者ぶっ飛ばせ”と言う組合がない。われわれこそが“JRぶっ飛ばせ。管理者ぶっ飛ばせ。4者4団体ぶっ飛ばせ”と言わなければいけない」と怒りを込めて闘争宣言を発した。
 動労水戸の木村郁夫書記長、動労西日本・広島支部の大江照己支部長、ス労自主の山川博康さん、法政大・文化連盟の洞口朋子さんなどがともに闘う決意を表明。参加者全員で団結がんばろーを行い、圧倒的な高揚感のうちに集会を終えた。