2009年7月27日

全社労が門前行動 東京でスト

週刊『前進』06頁(2401号3面2)(2009/07/27)

全社労が門前行動
 東京でスト 解雇と団交拒否に怒り

 大阪の福島・長堀の健康管理センターで組合員を全員解雇した全社連(全国社会保険協会連合会)に対し全社連労組は、5月の団交に続いて6月団交を申し入れた。しかし、全社連は7月に入って「解雇を撤回するつもりはないので、団体交渉には応じない」なる文書を送りつけてきた。全社連労組はただちに怒りの決起を開始した。7月10日には大和郡山市の奈良社会保険病院、16日には横浜市の社会保険横浜中央病院に、三役を先頭にビラ入れ・オルグに立った。
 17日には東京の港区高輪にある全社連本部にのりこみ、昨年来団交に来ていた職員部幹部が出勤してくるや、これを徹底弾劾し、ストライキを通告した。この日から、全社連本部で始まった臨床研修指導講習会を直撃しながら、門前行動をつらぬき、「解雇粉砕! 闘争勝利!」の構内デモをうちぬいた。怒りの迫力の前に、管理職もガードマンもまったく手出しができない。首切り全社連を地の果てまで追い込む夏季攻勢の開始だ。
 社会保険庁が社会保険病院・厚生年金病院63院を出資したRFO(独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構)は、来年9月に解散する。1年で63院を売却し2万人を解雇するというのだ。1年間決戦でRFOを全社連ともどもズタズタ、ボロボロに追いこみ、壮大な解雇粉砕闘争をつくりだそう。
 民主党は「新たな独立行政法人を立ち上げて、公的病院として存続する」なる公約を掲げた。医労連・健保労組も「存続運動」をくり広げている。しかし、長堀・福島の健康管理センターというハコも「存続」はされたのだ。ハコは存続しても、労働者は希望退職か整理解雇ですべて首を切られている。「存続」とは譲渡・売却・解雇推進以外の何ものでもない。
 社会保険浜松病院では全員希望退職、銚子市民病院では全員分限免職、松原市民病院では約半数が整理退職、半数が職種転換による配置転換である。まさに道州制攻撃そのものだ。首切りは、「解雇」という形だけではない。国鉄でも約20万人が「退職」した。公的病院では完全にそれが始まっている。
 私たちは63院の反乱をつくりだし、道州制粉砕の先頭に立ち、全社労闘争の勝利を切り開いて闘う。
 (全社連労組特別執行委員・U)