2009年8月31日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2405号6面3)(2009/08/31)

団結ひろば 投稿コーナー

 8・6ヒロシマ大行動から11月1万人へ! 広島 竹林かな

 全国の仲間の皆さん、8・6ヒロシマ大行動への賛同・参加、本当にありがとうございました。
 先日、総括の実行委員会を行いました。会議の冒頭、呼びかけ人でもある反戦被爆者の会の下田礼子さんは「大成功だった! 私たちは田母神にも断固応戦して追っ払った! 来年の8・6に向けてと言いたいところだけど、まずは11月1万人を集めることです!」。さらに「世界の労働運動のリーダーである動労千葉の田中委員長が発言してくれて、デモの一番先頭で歩いてくれる。お金を積んだって来てくれる人ではない。大行動に来て下さるのは本当にすばらしい」と初っぱなから11・1へ向けた檄(げき)を飛ばされました。
 下田さんを見ていると被爆者の怒りが解き放たれるというのはこういうことなんだと実感します。オバマに、麻生に、田母神、北朝鮮排外主義にストレートに怒る。そして労働者階級の闘いに信頼を置き熱く期待する。あらためて「大行動」への確信を深めました。
 広島の地で動労千葉派の旗をうち立てて闘っている動労西日本広島支部長の大江照己さんは、4月3日の第1回実行委員会から呼びかけ人の先頭に立って奮闘して下さいました。
 大江さんは「今年呼びかけ人陣形が変わりましたが、われわれこそがイニシアチブを取ろうと全力でやり抜きました。組合員全員が5日、6日すべての行動に参加し大行動をけん引しました。次は9月19日の広島労働者総決起集会をかちとり、11・1日比谷です!」と、総括というよりは次の闘いの方針を確認し団結ガンバローで締めくくりました。
 8・6の結論は11・1日比谷1万人結集の実現です。広島でも8・6での闘いを武器に全力で闘います!

 自治労組合員は闘う方針を求めている! 東京西部 T・M

 自治労中央は民主党政権実現に向けて政労使一体の産業報国会に突進しています。熊本で開かれた自治労大会で労組交流センター自治体労働者部会は国鉄1047闘争を先頭に現場労働者の闘いで自治労をよみがえらせようと11月労働者集会の宣伝を行いました。
 同時に、法大弾圧を労学の団結で打ち破ろうと、8学生釈放を求める全国声明署名も多数集まりました。自治労中央による情宣活動の妨害を打ち破り、青年労働者と話すことができました。
 昼休みに会場外のベンチで食事をとっている2人連れの青年労働者に、3年間で110人の逮捕を打ち破って闘う法大闘争を、教育の民営化との闘いとして提起すると、直ちに理解してくれました。ほとんど報道されていないので初めて知るのですが、大弾圧とともに不屈に闘う学生に驚きと敬意をもって賛同してくれました。
 青年労働者は「私の大学も独立法人化で、利益の出る研究が推進されていった。大学が営業権をふりまわし利益追及に走ることが問題だ」と闘いの本質をつかんでくれました。
 残念ながら途中で自治労本部に妨害されオルグは中断しましたが、労働者は法大闘争を直ちに理解し共有してくれます。
 鹿児島・阿久根市では組合を批判する市の掲示物をはがしたことで自治労組合員が懲戒免職の弾圧を受けています。しかし自治労本部は「裁判で争う」と、全国の自治体労働者の怒りの大衆行動で阿久根市長を打倒しようと呼びかけることを放棄しています。労働者の怒りを抑え、「政労使一体のパートナー」(岡部委員長あいさつ)路線に組合員を引き込もうというのです。
 8学生釈放全国声明に多数の賛同が集まったのは、自治労組合員が資本・当局と闘う方針を求めているからです。
 闘いの方針を提起できるのは11月集会派だけです。11月集会1万人の登場を実現し、社会を根底から変革する闘いを開始しましょう。

 「最後の赤紙配達人」が問う自治労の現状 東京 堀北真治

 8月10日の夜、TBSテレビで「最後の赤紙配達人」という番組が放映された。滋賀県の大郷村(現・長浜市)の役場の兵事係だった実在の西邑(にしむら)仁平氏(現在104歳)が主人公だ。
 役場の兵事係は、召集令状すなわち「赤紙」の配達人だ。兵事係は召集される本人に赤紙を届ける。「おめでとうございます」と言わなければならない。召集を受ける方も名誉だと思わなければならない。そのくせ軍隊は懲罰として反政府的な人間を召集することも多々あった。これが天皇制国家だ。
 兵事係は、召集された村人が死亡した場合、今度は戦死公報を家族に届けなければならない。西邑氏は16年間で200人以上の戦死公報を村人に届けた。こんな嫌な仕事はないだろう。
 敗戦直後、村長から兵事書類をすべて焼却するように命令された西邑氏だったが、命令のままに戦場に行かされ、人生の半ばにして命を失った人びとの記録を焼くことはできないという思いで、国家の命令に背いて兵事書類を自宅に保存した。西邑氏の反戦の決意を感じる。
 戦前の市町村役人は軍と警察、天皇制国家の巨大な暴力に強制されて住民を軍と戦地に送り出す役割を担わされた。
 戦後の自治体労働運動は「二度と赤紙を配らない」という決意をこめて開始された。
 だが、64年後の今、自治労は北朝鮮排外主義を扇動するだけでなく、民間賃金の低下を理由に自分たちの賃上げなど生活と権利を守る闘いもしない方針を8月熊本大会で決定した。”滅私奉公”で大恐慌下の日本帝国主義を救おうという立場に転換したのだ。自治労本部は組合員に再び「赤紙」を配らせるのか!
 自治労本部を打倒し、自治労の大転向を阻止し、労働組合運動としてよみがえらせることが急務だ。それには11月1万人結集が最短の道だ。

 “奪われたものすべて奪い返す”星野闘争を 東京・三多摩 加納敏弘

 先日、T駅で「星野文昭さんを自由に!第2次再審・釈放要求署名」街宣を行いました。1時間余りの街宣で、署名が19筆集まりました。当日は、市をあげたお祭りで、駅前のコンコースでもお囃子(はやし)が聞こえるにぎやかな状況で、「どうかな」と思ったのですが、多くの人が足を止めてくれました。
 「獄中35年」という事実に驚いて署名してくれる人が多かったです。無実の人間を35年間も獄中に閉じ込める国家権力に怒りを示す人がこんなにも多いのか、とあらためて感じました。
 「三多摩・星野文昭さんを救う会」は、11・1労働者集会に向けて独自のビラをつくりました。「選挙で世の中変わるのか?」「民主党への政権交代が実現しても資本主義という世の中に変わりはありません」「青年層の2分の1が結婚もできず子どもも生めないという現実が今の大恐慌のもとで変わるというのでしょうか」「資本家によって私たち労働者が搾取される構造は変わらないということです」「私たち労働者が人間らしい、人間として生きていけるための世の中に変えていくことこそ必要なのではないでしょうか」「世の中を本当に変えることができるのは私たち労働者の一つに団結した力です」と、私たちのビラにはあります。
 星野さんは、よくメッセージの中で「奪われたものをすべて奪い返す」と言います。労働者は、政治も権力も、人間らしい生活まで奪われています。だから星野さんの闘いが、星野文昭の名前すらも知らない労働者に、すっと通るのです。
 星野さんのように、自分自身が闘う。また、星野さんの闘いで青年労働者を組織する。それが生まれ変わった、今の革命情勢に見あった星野闘争です。11月1万人結集を絶対に実現しましょう。

 毎週1回街頭に立ち星野さん奪還訴える 東京 野上 巌

 8月6日、星野文昭さんは35年目の獄中闘争への突入を余儀なくされました。もはやこれ以上獄壁に閉じ込めておくことはできません。
 私は、毎週1回街頭に飛び出し、「沖縄闘争を闘い、獄中35年、無実の政治犯・星野文昭さんを取り戻そう!」「星野文昭さんのように闘おう!」と大声で呼びかけながら、第2次再審署名を訴えています。
 署名は平均して1時間で16筆、1回5時間で80筆くらい集まります。カンパも率直に訴えています。
 街頭ではいろいろな人に出会えます。35歳の男性は、星野さんの存在に驚き、また大失業と戦争の攻撃への危機感を述べてくれました。8月15日のなかのZEROでの集会を紹介したら、当日来てくれました。11・1労働者総決起集会にも参加すると言っています。
 星野さんと同い年だという女性は、71年11・14沖縄返還協定批准阻止闘争のことを知っていました。しかし、星野さんのことは知らず、「まだ獄中にいるのですか」と驚き、すぐに「賛同会員」になってくれました。
 まだまだ人びとは星野さんのことを知りません。知れば驚き、怒り、感動し、署名してくれます。「労働者階級の団結した力で、星野さんを取り戻すことは可能です。11・1日比谷へ」と訴えれば、すぐに納得してくれます。星野文昭さんの闘いそのものが11月労働者集会へのオルグそのものだと、実感しています。
 全国のあらゆる職場で、学園で、街頭で、全力で星野さんの奪還を訴えましょう。