2009年9月28日

国鉄闘争破壊攻撃を粉砕し職場・生産点から総反撃を 革共同国鉄委員会

週刊『前進』06頁(2409号3面1)(2009/09/28)

1047名闘争勝利 11月1万人結集を
 国鉄闘争破壊攻撃を粉砕し職場・生産点から総反撃を
 4大産別の最先頭で
 革共同国鉄委員会

 国鉄1047名闘争の不屈の前進は、ついに自民党崩壊情勢を引き寄せた。大恐慌がつくりだす革命的情勢のもとで、労働者階級の怒りが爆発している。職場生産点での激しい怒りと要求と結びつき、絶対反対論と階級的団結論を縦横に駆使し貫きつつ、連合など体制内勢力との死闘に勝ち抜こう。すでにその激烈な闘いが動労千葉や動労水戸をめぐる激しい組織攻防戦として火を噴いている。民主党・連合政権の登場により、労働組合をめぐる攻防が一切を決する情勢に突入した。大恐慌—大失業と戦争の時代に労働組合をよみがえらせ、11月集会1万人結集を絶対に実現しよう。JRの全職場で、反合・運転保安闘争を闘い抜き、11月1万の力で1047名解雇撤回と5・27臨大闘争弾圧粉砕の勝利を闘い取ろう。

 JR震撼させたストライキ

 国鉄1047名闘争は国鉄分割・民営化絶対反対を貫く闘いであり、JR体制と激突して解雇撤回を実力でもぎりとる闘いだ。
 1047名闘争が生み出され、今日まで維持されてきたのは、反合理化・運転保安闘争路線のもとにJR資本と徹底的に対決し、階級的団結を打ち固めてきた動労千葉−動労総連合の闘いがあったからだ。
 1047名闘争の壊滅をもくろんで振り下ろされた2000年の4党合意ときびすを接して、JR東日本は「ニューフロンティア21」を打ち出して第2の分割・民営化というべき大合理化・外注化の攻撃に着手した。それは明確に、動労千葉の組織破壊に焦点を合わせた攻撃だった。
 これに対して動労千葉は、シニア協定の締結を拒否し、検修・構内業務の外注化を敢然と阻んできた。その闘いは平成採の青年労働者の魂をとらえ、動労千葉への青年労働者の結集をつくり出している。
 これに反動的憎悪を募らせたJR東日本は、08年3月に打ち出した「グループ経営ビジョン2020−挑む—」で「創造的破壊」を叫び立て、そのもとに、動労千葉の拠点をなす幕張車両センター本区の業務から動労千葉の役員を排除する新たな組織破壊攻撃をかけてきた。JR資本は、今ここで動労千葉をたたき伏せなければ、青年労働者が続々と動労千葉に結集しかねないという恐怖に突き動かされている。
 JR東日本はまた、動労水戸に対してもすさまじい攻撃をかけている。運転士登用差別事件での組合側勝利判決を逆手に取ったJRは、運転士になりたければ遠距離配転に応じろと、さらなる組織破壊攻撃を重ねている。これに対して動労水戸は、遠距離配転とセットになった研修センター入所攻撃に対し、根底的な反撃をたたきつけた。白河のJR東日本総合研修センターでの動労水戸の第3波ストは、文字どおりJR体制を根本から揺るがす闘いとなった。
 国鉄闘争の最先端で貫かれるこうした攻防こそが、1047名闘争の行方を決める。11月労働者集会1万人結集もまた、この攻防を貫く中で切り開かれるのだ。

 民主党・連合政権打倒の基軸

 この闘いはまた、民主党・連合政権に対する労働者階級の闘いの最前線に位置している。
 総選挙で自民党支配を崩壊に追い込んだのは、1047名闘争を先頭とする労働者人民の民営化・新自由主義政策への巨大な怒りだ。民主党・連合政権は、自民党的政治支配の歴史的崩壊がプロレタリア革命に転化することを阻止するために、日帝ブルジョアジーとその権力が連合という帝国主義的労働運動のダラ幹どもを抱え込んで、かろうじて成り立っている反革命政権だ。
 そもそも民主党は、連合を深々と取りこんだブルジョア政党だ。その連合は、戦後日本労働運動の中心部隊であり総評の中軸であった国鉄労働運動をたたきつぶし、総評を解散に追い込む国鉄分割・民営化攻撃をとおして結成された。
 だから民主党・連合政権は、結局は1047名闘争をたたき伏せることをとおして、労働者の闘いの一切を圧殺する攻撃に乗り出してくる以外にない。その核心にあるのは、動労千葉動労千葉派の壊滅を狙う攻撃だ。
 事実、民主党・連合政権は、国土交通相に極右改憲派の前原誠司を起用し、社民党の辻元清美を副大臣に充てた。これは、民主党・連合政権が社民党を取り込み、体制内の全勢力を動員して、自民党にもできなかった1047名闘争の圧殺に最後的に踏み出したということだ。
 この攻撃を前に、一切の党派が民主党・連合政権への翼賛勢力に転落している。8・30総選挙で得票率を落とす中で、「建設的野党」をふりかざし、「是々非々」の協力姿勢をとり、政策要求で民主党・連合政権にすり寄る日共スターリン主義。民主党政権を「労働者・民衆・社会的弱者の立場に立ち、平和・人権・民主主義・環境を守る新しい時代を切り開いていく」と全面賛美するJR総連。塩川一派に至っては、総選挙の結果を「日米同盟を揺るがした」「8・30は民主主義革命であった」「選挙をとおしてこそ真の社会変革は実現される」と評価し、ついに公然とマルクス主義・レーニン主義を投げ捨てて、いち早く全面屈服を表明した。
 これら勢力はいずれも労働者の自己解放闘争を否定し、すべてを「制度政策要求」「政府へのお願い運動」にねじ曲げようとしているのだ。
 だが、自民党支配を崩壊させた労働者人民のすさまじい怒りには、民主党・連合政権をも打倒して、革命情勢を一挙にたぐり寄せる根源的力が宿っている。その決定的チャンスを、11月1万人結集で切り開くのだ。
 4者4団体の政治決着路線は全面破産した。1047名の内部から4者4団体路線と根底から決別し、これをのりこえる闘いが巻き起こることは不可避だ。この情勢の中で、11月1万人結集を実現し、動労千葉派が1047名闘争に責任をとる勢力に躍り出るならば、革命の展望は圧倒的に引き寄せられる。

 大失業攻撃粉砕の最先頭に

 国鉄1047名解雇撤回闘争は、全世界の闘う労働者の魂を心底から揺さぶっている。
 7月に開催されたサンフランシコの国際労働者会議では、動労千葉が提出した3項目の決議(1047名解雇撤回、法大弾圧粉砕、11月労働者集会への結集)が熱烈に確認され、とりわけ「直ちに1047名の解雇を撤回し原職に復帰させるよう強く求める」決議が圧倒的に支持された。新自由主義と真っ向対決し、23年にわたりあくまで解雇撤回を貫く1047名闘争は、世界の労働者に新鮮な驚きと感動をもって受け入れられた。
 この30年あまりの新自由主義政策は、あらゆる社会的連帯や団結に激しい攻撃を加え、労働者の雇用や賃金、権利、社会保障、教育、医療、地方自治、農業を破壊してきた。「世界の総労働人口の6割にあたる18億人が正当な労働契約も、社会保障もない奴隷的労働に従事している」(OECD報告)という現実の中で、1047名闘争の不屈の前進が世界の労働者に限りない勇気と新たな力を与えている。7月の国際会議に結集した労働者の合言葉は、「次は11月、日本で会おう」ということだ。
 1047名闘争こそ、大失業攻撃と立ち向かい、公務員労働者360万人をいったん解雇し、選別再雇用する道州制攻撃を打ち破る最深の力だ。それは、派遣法撤廃、大幅賃上げ獲得、最低賃金引き上げを求めるすべての怒りの声の先頭に立つ闘いだ。
 1047名闘争の勝利にとって、国労5・27臨大闘争弾圧粉砕の闘いは決定的な環をなす。
 5・27被告団は、1047名闘争をわが闘いとして貫き、1年3カ月におよぶ獄中闘争を完全黙秘・非転向で闘い、02年以来7年間、国労本部と国家権力が一体となった暴処法弾圧を打ち砕き続けてきた。
 5・27弾圧粉砕の闘いは、4者4団体路線を突き崩し、JR体制の中から分割・民営化体制を食い破り、闘う労働組合をよみがえらせる決定的闘いだ。被告団は、まさに動労千葉派として激烈な階級攻防のただ中に立っている。
 この弾圧は、4党合意を突き崩す闘いが鉄建公団訴訟として国労闘争団の中から開始され、動労千葉と国労共闘がこれと結びつき、1047名闘争の責任勢力となり、1047名闘争が日本労働運動の牽引(けんいん)車となることに革命の恐怖を感じた権力が仕掛けてきたものだ。

 5・27弾圧判決公判迎え撃て

 被告団は、4者4団体路線を拒否し、動労千葉派としての自己を鮮明にさせ、自らの中にある体制内的なものとの決別かけて08年2月、旧弁護団を解任した。この決然たる決起をもって被告団は、現弁護団とともに、階級的原則を貫く裁判闘争を自己解放的に闘い抜いてきた。
 11・27判決公判を11月1万結集の迫力で迎え撃ち、有罪判決を狙う権力の策動を粉砕し、1047名闘争勝利の突撃路を切り開こう。その闘いは動労千葉物販をもって100万国鉄支援陣形の中に分け入り、動労千葉派を組織する闘いと一体だ。
 今や国鉄分割・民営化=JR体制は破産をさらけ出している。JR体制は安全問題、要員問題、カクマルとの結託体制のすべてにおいて破産した。動労千葉、動労水戸の闘いに続き、職場生産点からの闘いを巻き起こそう。職場の青年労働者の怒りと結びつき、11・1日比谷への大結集運動をつくりだそう。
 10・11三里塚闘争を跳躍点に、11・1労働者集会1万人結集へ、あらゆる反動・反革命を踏み倒して闘おう。破産したJR体制を打倒する総反乱をつくり出し、JR労働運動の巨大な再編を闘い取ろう。