2009年10月15日

9・26千葉県三里塚集会 市東さんの農地強奪を許すな

週刊『前進』08頁(2410号6面1)(2009/10/15)

9・26千葉県三里塚集会 市東さんの農地強奪を許すな
 “原則譲らず闘おう” 労農連帯のもと260人が集う

 「市東さんの農地強奪を許すな/9・26千葉県三里塚集会」が9月26日、千葉市内のDC会館で開かれ、260人の参加者で10・11三里塚(別掲の写真地図参照)への総決起を誓い合った。
 冒頭に「三里塚・大地の乱」が上映され、実力闘争の歴史の激しさに一同が息をのんでスクリーンを見つめた。
 出版労働者連帯会議の三角忠さんが連帯のあいさつで故戸村一作委員長の「農民のコミューンとしての三里塚」論を紹介し、闘争原則を貫く闘いの意義を強調した。
 三里塚とともに闘う農民は、「動労千葉がクビをかけて三里塚を闘う姿を見て、これなら社会をひっくり返せると思った」と語った。そして日本農業の厳しい現状の一端を報告し、「三里塚の勝利なくして農民の未来はない」と訴えた。
 大きな拍手に迎えられて三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長、伊藤信晴さん、宮本麻子さんが発言に立った。北原さんは、闘争の創生期において日本共産党の敵対をはねのけて反対同盟が全学連を共闘団体として迎え入れた経緯を語り、「私は今年も全学連大会に参加した。若い者の未来のために闘うことはわれわれの責任。一丸となって国の方向を決める時が来た」と勝利への意欲を語った。
 動労千葉の田中康宏委員長のアピールは、三里塚闘争の今日的な意義を全面的に明らかにするものとなった。
 「暴力的な軍事空港建設に対し血を流して43年も闘って今も屈服しない。こんな闘争は世界にもほかにない。三里塚闘争の持つ意義を私自身が再確認して、今日の集会を呼びかけた。ジェット燃料輸送阻止闘争は、労働運動を変質させる攻撃を打ち破り労農連帯を貫く闘いだった。今同じことが問われている。1047名闘争をどう持続させるのか。原則を譲らないことだ。現闘本部、市東さんの農地をめぐる攻防など正念場を迎えた三里塚と一体で国鉄闘争、派遣法撤廃を闘おう。10・11三里塚へ。11・1全国労働者総決起集会1万人結集へ!」
 まさに労農連帯の実践の中から発せられた力強いアピールに全参加者が大きな拍手で応えた。
 青年医療労働者のカンパアピールに続き、動労千葉争議団の中村仁さん、国労OBの飯島幸雄さん、動労千葉を支援する会事務局長の山本弘行さん、三里塚現闘、全学連の坂野陽平委員長代行、百万人署名運動千葉県連絡会、千葉・星野文昭さんを取り戻す会、千葉労組交流センター、自治体労働者、医療労働者、ちば合同労組が次々と決意表明に立った。
 三里塚現闘の同志は、「群馬での市東さんの農地を守る集会に昨年の2倍の人びとが結集し、情勢が動いていると実感した。原則を貫いて勝利した43年だ」と感慨深く発言した。
 動労千葉の長田敏之書記長がストアピールを行った。「幕張支部の副支部長、支部書記長に対する派出検査への異動攻撃に対して、10月1日に幕張車両センターの全組合員を対象としたストライキを行うことを決定した。安全無視のJR当局に怒りの反撃をたたきつける」。この熱い闘いの呼びかけに会場全体が沸き立った。
 司会の青年医療労働者が、この集会を出発点に実行委員会の運動を継続していくことを報告し、10・1スト—10・11三里塚全国総決起集会—10・20市東さん農地裁判—11・1全国労働者総決起集会の連続した過程を全力で闘うことを訴えた。
 会場を揺るがす迫力で団結ガンバローを三唱。闘いが始まった時には生まれていなかった青年たちが、続々と三里塚に立ち上がる情勢が訪れた。