2009年10月12日

動労千葉物販を1047名闘争の柱に

週刊『前進』06頁(2411号2面1)(2009/10/12)

動労千葉物販を1047名闘争の柱に
 物販は職場に入る最強の武器4大産別を軸に陣形広げよう
 11月オルグと一体で取り組みを

 今こそ1047名闘争の責任勢力へ

 労働者の怒りの爆発で自民党政権は打倒された。動労千葉は10月1日、不当配転粉砕のストライキに立ち上がった。
 労働者階級にとって歴史的なチャンスが到来した。新自由主義への怒りは自民党政権の打倒で止まることはない。資本主義の打倒まで突き進む闘いとなって爆発する。
 9月10日、仙台駅構内で工事作業中の労働者が殺された。この現実をもたらしたものこそ国鉄分割・民営化だ。安全の崩壊が端的に示すように、今やJR体制は大破綻に突入している。
 貧困や職場の現実に根ざした労働者の具体的な怒りが、さまざまな要求の形をとって噴出している。この具体的な労働者の怒りと切り結び、怒りを階級的決起へ結びつけていくことが問われている。
 時代は革命党に、労働者階級まるごとの組織化に踏み出すことを要求している。組合・職場全体に責任を取り、組合・職場まるごとを獲得することが要求されている。その基軸が1047名解雇撤回闘争だ。
 4者4団体路線は完全に破産した。動労千葉動労千葉派が1047名闘争の責任勢力として登場するときだ。国労5・27臨大闘争弾圧粉砕の闘いを軸に1047名闘争の大飛躍を実現しよう。そのためにも、政治和解を柱とした4者4団体の1047名闘争から、物販闘争を柱にした動労千葉の1047名闘争への転換をかちとろう。
 動労千葉物販こそ1047名闘争を職場生産点に持ち込み、労働者の怒りの爆発を階級的に組織する最大の武器だ。

 分割民営化阻止の教訓を全国へ

 韓国双龍(サンヨン)自動車労組の77日間におよぶ工場占拠闘争は、労働者階級の歴史的反撃の開始を告げ知らせた。双龍自動車労組の闘いに対する支持声明で動労千葉は次のように言っている。「労働者を本当に殺すのは、解雇そのものではなく、解雇をとおした団結破壊なのです」と。
 国鉄分割・民営化は「20万人首切り」の攻撃だった。しかし、実際に解雇になったのは、1047名とストライキで公労法解雇になった動労千葉の28名だけだ。残りの約20万人の労働者は、解雇ではなく依願退職なのだ。200人もの仲間が自殺に追い込まれ、20万人の労働者とその家族が路頭に放り出されたにもかかわらず、手続上は「依願退職」、つまり「自ら願い出て」退職したことになっている。こんな屈辱があるのか。
 解雇ですらない。解雇撤回を闘う資格すらあらかじめ奪われた上でたたき出されたのだ。これが「労働者を本当に殺すのは、解雇そのものではなく、解雇をとおした団結破壊」だということだ。
 JR総連カクマルは、首切り攻撃の先兵になり、自らの組合員に対して「自ら願い出て」退職するよう暴力的に強要した。また国労本部は、この攻撃と一度も闘うことなく、国労組合員を見殺しにしたのだ。
 いま本当に国鉄分割・民営化攻撃と闘いぬいた動労千葉の勝利の教訓が、全世界の労働者階級に求められている。この勝利の教訓を全国の職場生産点に持ち込むものが動労千葉物販闘争だ。

 動労千葉の団結はいかに守られたか

 「解雇をとおした団結破壊」に対して動労千葉はどう闘って団結を守りぬいたのか。ひとつはストライキを頂点とした職場生産点における闘いであり、もうひとつが1047名解雇撤回闘争における物販闘争だ。
 動労千葉の物販闘争は、全金本山労組の物販闘争から学び、その切り開いた地平を継承して開始された。
 本山物販は、1975年に開始された。当時の全金や総評の物販というのは、全金中央から物販取り組みの文書が出され、その文書が他の産別や各県評に回されて、全金の地方本部なり各産別の地方本部なりが、本山支部の物販を受けるという格好になっていた。
 しかし本山支部は、半数の組合員が総評全国金属を除名され、1980年に全金本山労働組合を結成することになる。全金を除名されるなかで全金本山労組の組合員は、総評の組織系列を頼らず、自らの足で全国の労組をまわり物販の取り組みを訴えるという、前人未到の闘いに立ち上がっていった。
 ここで何より重要なことは、この全金本山労組の独自物販という闘いを全国の労働者はけっして見捨てなかったことだ。こうして全金本山労組は、まったく新しい物販闘争のあり方を切り開き、全国に「本山陣形」と呼ばれる独自の支援陣形をつくりあげていく。
 動労千葉が物販闘争を全国的に開始したとき、動労千葉の物販を受け入れるナショナルセンターや産別本部は、どこにも存在しなかった。分割・民営化をとおした総評解体—連合結成という中で、動労千葉は連合からも全労連からも全労協からも排除されたのだ。
 こうした状況の中で動労千葉は、全金本山労組のように組合員が自らの足で全国を回り、物販の取り組みを訴える闘いに立ち上がっていった。そして日本の労働者階級は、クビをかけてストライキを闘った動労千葉をけっして見捨てなかった。現場の労働者は、動労千葉の闘いを自らの闘いととらえ、上部団体の締め付けに屈することなく、動労千葉の物販の訴えに応えていったのだ。
 それは全国の労働者の支援によって、動労千葉の団結が守られたというだけではない。連合が結成され総評が解散するという中で、日本の労働者階級の団結は解体の危機に瀕(ひん)していた。しかし物販をとおして1047名闘争を支援することで、労働者階級自身も自らの団結を守ることができた。この階級的団結こそが1047名闘争そのものなのだ。

 物販闘争と職場闘争を両輪に

 4者4団体による政治解決路線は、最後的に破産した。
 国労本部は、全国100万の労働者の支援を受けながら、ここに依拠し展望を見出すことができなかった。そして、職場生産点の闘いと無関係な、霞が関の裁判所や永田町との政治取引にのめり込んでいった。その結果、4者4団体へ転落していった。物販闘争は4者4団体派との闘いであり、4者4団体派の政治解決路線を最後的に粉砕し尽くす闘いだ。
 動労千葉は、物販闘争を職場闘争として位置づけ、物販闘争を1047名闘争の柱に据えきり、総評解体下の危機に瀕する労働現場に入っていった。物販闘争を被解雇者だけの闘いとせず、現場の組合員が年休を取って全国の労働現場をひとつひとつ歩いてまわった。また動労千葉の組合員は全員、夏冬の物販で年間4万円を自分の給料で買い続けた。
 文字どおり組織の総力をあげた闘いだった。動労千葉は、1047名闘争における物販闘争と、JR本体における職場闘争を車の両輪にして国鉄闘争を23年間にわたって闘いぬいてきたのだ。
 政治和解を柱に闘うのか? 物販を柱に闘うのか? その瞬間に路線が問われた。物販闘争を柱に闘うとは、1047名闘争を職場生産点に依拠して闘う路線的あり方を意味する。だから物販問題は路線問題なのだ。

 労働者階級丸ごとの獲得へ闘う時だ

 1047名闘争は、全国の労働者がともにつくり出した闘いだ。動労千葉の被解雇者や組合員が全国の職場にオルグに入るとき、車を運転し組合名簿を作り、ともにオルグを担い続けてきたのは誰だったか。多くの仲間が、動労千葉とともに年休を取って組合オルグをやってきた。なによりも、党も動労千葉も、物販闘争をとおして地域の労働者から本当に多くのものを学んできた。
 だからわれわれ一人ひとりが1047名闘争の共同主体なのだ。いまこそ、物販闘争の本格的展開による労働者階級まるごとの獲得へ全力で打って出よう。
 すでに動労千葉を支援する会は、7月の総会で「全国に支援する会を結成する」という大方針を打ち出している。物販が1047名闘争の運動的表現なら、「支援する会」は1047名闘争の組織的表現だ。動労千葉を支援する会の全国的結成と動労千葉物販を一体的に闘おう。
 全国100万といわれる1047名闘争支援陣形の中心は4大産別の労働者であり、同時に物販勢力だ。ここに動労千葉物販をもって分け入り、中央共闘会議や国鉄闘争共闘会議に代わり、100万物販勢力に責任を取りきる全国支援組織を建設していく。ここに4大産別決戦の戦略的環がある。

 1047名闘争の正義は圧倒的

 われわれは、自分の職場に断固として旗を立てる闘いをやりぬいてきた。その勝利の地平の上で、さらに一歩進んで次の段階に踏み出そう。8・30総選挙情勢は、組合・職場まるごと組織することを要請している。
 「一人の獲得」も、「まるごとの獲得」も両方やらなければならない。そのためには、職場に立てた旗に旗印が必要だ。その旗印が国鉄1047名解雇撤回だ。
 1047名闘争ほど正義性、大衆性、党派性、組織力をもった闘いは他にない。動労千葉の物販担当者会議で、先進的に闘っている地区が次のように報告している。「春闘にストを打ったが、その後の展望が見えてこなかった。しかし動労千葉物販で、国鉄分割・民営化攻撃と自分の職場がつながった。国鉄分割・民営化攻撃があったから自分たち非正規職の現実もあることが分かった。動労千葉はその分割・民営化とストで闘って、23年間も解雇撤回を闘っている。1047名闘争の普遍性でオルグしたら予想をも超えて、1日で3万円も売れた。自分の職場と動労千葉がつながった。自分の職場だけで闘っているときは見えなかった展望が見えた」
 資本の側が日本経団連のもとに団結して、国家権力と一体となって襲いかかってくるのに、労働組合の側が個々バラバラに闘っていては勝ち目はない。だから、1047名闘争を結集軸にして階級として団結して闘い、階級として勝利するのだ。ここに展望がある。
 物販闘争を柱に据えた1047名闘争への転換をただちにかちとろう。動労千葉物販闘争の力で11月1万人決起を実現しよう。
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    ◇販売品目◇ (円)
1  天津甘栗       500
2  焼カシューナッツ   650
3  特選甘納豆      500
4  もずくスープ     550
5  種ぬきプルーン    900
6  ポケットチーズ    900
7  丹波種の黒豆     650
8  にしん昆布巻     700
9  松前漬        750
10  貯金カレンダー    1700
11  北海道レアチーズケーキ950
12  パスタとソースセット 3200
13  薩摩のいも焼酎 2900
14  山梨ワイン 2900
15  グリコハムセット 3500
16  落花生 1500
17  アソートチョコレート 1500
18  あさりの佃煮 1300
19  どんこ 1000
20  即席みそ汁 1300
21  野菜たまごスープ 1300
22  コンソメスープセット 1250
23  さつま芋甘納糖 500
24  おつまみ3点セット 750
25  われせんべい 500
26  のど飴  650
27  小魚の二名煮 1100
28  静岡茶 650
29  ブレンドコーヒー 850
30  博多ラーメン 1200
31  寒干し味噌ラーメン 1300
32  北信濃手折りそば 1700
33  讃岐うどん 1550
34  はちみつ 1700
35  梅にんにく 1300
36  日高昆布 1000
37  ひじき 650
38  根昆布しょうゆ 600
39  天然だしパック 1300
40  ナガイの焼のり 1700
41  紀州南高梅 1700
42  ビーフカレー 3100
申込先/動労千葉協販部 TEL 043(227)7833 FAX 043(227)8125