2009年10月12日

広島連帯ユニオンNTT支部がスト 外部委託・雇い止めに反撃

週刊『前進』06頁(2411号3面4)(2009/10/12)

広島連帯ユニオン NTT支部がスト
 外部委託・雇い止めに反撃

 NTT資本による派遣切り解雇攻撃に対し、9月30日、広島連帯ユニオンNTT関連支部に所属するI君がストライキに決起した。組合員をはじめ40人の仲間がかけつけ、職場前スト集会とデモをやりぬいた(写真はデモ)。
 8月24日、NTT基町ビルで突然、9月末での部署廃止・外部委託化が発表され、一方的に20人の非正規労働者の雇い止めが通告された。廃止されるのはNTT関連支部の拠点職場だ。職場の団結破壊そのものが目的だ。絶対許せない。
 NTT関連支部と広島県労組交流センター電通部会は、約1カ月、市内の全NTT職場にビラをまき現場を組織した。国鉄1047名解雇撤回、道州制・民営化粉砕の闘いと一体で「NTTの派遣切りを許すな」「派遣法撤廃を」などを掲げ、職場の怒りと結びついて闘い抜いた。
 派遣元のテルウェルは「次の仕事はない」といいながらインターネットで急募求人をかけるという対応に出たため、職場の怒りに火がついた。正規職・非正規職の壁を越え、職場でさまざまな決起が生み出された。
 9月30日の勤務最終日のストライキ。朝の門前ビラまきの後、I君がハチマキ・ゼッケンで2階の職場に突入した。朝礼を制圧して約100人の職場労働者全員に「部署廃止・外部委託絶対反対」「首切りは人殺しだ。派遣切り・首切りを許さない。仕事をよこせ」「団結しよう! 職場に闘う労働組合をつくりだそう」と訴えた。職場の全員が起立して真剣に聞いてくれた。管理者は手が出せない。職制と対峙しつつ全員に「スト決行中!」のビラを配布。8階の支店長室前で「派遣切り解雇許さんぞ!」のシュプレヒコールをたたきつけた。
 NTT基町ビルを包囲するデモを貫徹、I君は「これが民主党・連合政権の正体だ。11月1万人結集こそが労働者階級の回答だ」と訴え、解雇撤回まで闘い抜くと宣言した。職場の仲間はみな「よくやったね」と激励の声をかけてくれた。大勝利だ。
 (広島 M)