2009年10月26日

国際連帯の日比谷デモを 国鉄解雇撤回! 派遣法撤廃! 道州制=360万人首切りを許すな 民主党・連合政権の反動うち破り 辺野古新基地建設阻止を

週刊『前進』06頁(2413号1面1)(2009/10/26)

国際連帯の日比谷デモを
 国鉄解雇撤回! 派遣法撤廃! 道州制=360万人首切りを許すな
 民主党・連合政権の反動うち破り 辺野古新基地建設阻止を

 11・1労働者集会は、「国鉄1047名解雇撤回! 派遣法=非正規雇用撤廃! 道州制=公務員労働者360万人首切り粉砕!」をメインスローガンに掲げた、労働者国際連帯の総決起大会である。それがいよいよ1週間後に迫った。青年労働者・学生を先頭に11・1へのうねりは、この間、職場・学園・地域・街頭を日々席巻し、闘いが闘いを生み、新たな仲間を結集し、拡大している。権力・資本と体制内派の敵対を全力で打ち破り、1万人結集実現へ最後の力を振り絞ろう。

 最後の1週間全力で闘おう

 10・11三里塚全国闘争の熱気に満ちた大爆発、動労千葉・動労水戸・動労連帯高崎が呼びかけた10・16JR東日本本社緊急抗議行動の大成功、2学生の不当逮捕をはねのけて打ち抜かれた法大解放闘争。この間の闘いの勝利は、11・1への決定的な号砲となった。
 この闘いを引き継ぎ、11・1を歴史的・画期的に大成功させ、国鉄1047名解雇撤回闘争の本格的な大爆発を切り開こう。社保庁1000人解雇絶対反対を突破口に、道州制・民営化粉砕へ決起しよう。首切り・賃下げ・労組破壊、消費大増税、社会保障制度解体と戦争推進の民主党・連合政権打倒へ攻め上ろう。
 同時に今年の11・1は、動労千葉と日米韓を軸とした労働者国際連帯を、さらに飛躍的に発展させる闘いだ。党と労働組合をめぐる国際的な革命と反革命の党派闘争に勝利し、「大恐慌を世界革命へ」の闘いの歴史的発展をかけて、最後の1週間を全力で闘おう。
 民主党・連合政権は、政権発足後1カ月もたたない中で、足元の大恐慌から資本主義を救済する、新たな政策や発展があたかも可能であるかのような変革幻想を必死になって振りまいている。9月25日の鳩山の国連演説=「五つの挑戦」などはその最たるものだ。とりわけ「東アジア共同体」構想は、日本帝国主義の危機をアジア勢力圏化と侵略戦争に向かって突破していこうとするものである。しかし、この「東アジア共同体」構想なるものへのハードルはすさまじく高い。
 そこには、激しい帝国主義間・大国間の争闘戦がはらまれている。特に米帝との矛盾・対立は一線を越えようとしている。内政面でこれと対応するのが道州制・民営化攻撃だ。これも絶望的な反革命的飛躍が伴う。しかしこの二つとも、日帝ブルジョアジーにとってそれ以外に選択の余地のない政策だ。
 そのために自民党下の旧支配構造をぶち壊し、「変革運動」の装いをこらしながら、労働運動・階級闘争をぶっつぶすことに民主党・連合政権は全力をあげてきている。連合を政権の最大の基盤とし、連合の帝国主義労働運動のダラ幹を政権中枢に取り込んで、労働者階級に侵略戦争政策や首切り・賃下げ・労組破壊の攻撃をのませようとしている。今や階級攻防の勝利は、労働組合を革命と反革命のどちらが握るのかにかかった。

 政権にすり寄る体制内勢力

 今回の連合大会(10・8〜9東京)は、民主党・連合政権の反動性と危機性を鮮明に指し示した。連合のダラ幹どもは、ブルジョア政党である民主党の政策と労働者階級の怒りに挟撃され、大恐慌下で労働者支配の危機をむしろ深めている。今や民主党・連合政権にとって、自己の基盤の連合そのものが最大の弱点、破綻点に転化しようとしている。
 連合の各産別大会は、来年の参議院選挙への組合員の動員が方針のすべてだ。他方では今まで闘いの陣形にあった部分からも、民主党政権に対する幻想と要請運動へののめり込みが進んでいる。4者4団体や塩川一派を始め、JR総連カクマル、日共スターリン主義に至るまで、一切の体制内派が総屈服し、民主党政権にすり寄っている。
 しかし国交相・前原の「羽田ハブ空港」発言やJAL再建=労組解体攻撃は、羽田・成田一体化による新たな三里塚闘争解体攻撃であり、同時にアジア侵略政策の根幹をなす攻撃だ。それは日共を屈服させ先兵にした執拗で悪らつ極まる攻撃でもある。狭山闘争の解体を狙う「三者協議」路線も絶対許せない。そしてこうした激烈な攻防の中で、最大の焦点として国鉄1047名闘争をめぐる大攻防がある。分割・民営化強行以来の一切の闘いの決着をかけて、これに断固勝利しよう。 

 松崎と戸塚の反革命的策動

 こうした中で、JR総連カクマル=松崎の反革命策動との一大党派闘争が、労働運動をめぐる最大の攻防になっている。
 4者4団体路線は今や完全に破綻した。4者4団体の「政治決着路線」では何も進展しないことが明らかになった。そこにつけ込み、1047名闘争圧殺の最後の先兵として登場したのがJR総連カクマル=松崎だ。松崎は、自己の復権と延命をかけて、国鉄分割・民営化における自らの大裏切りと転向を開き直り、また松崎に買収され松崎と結託した戸塚秀夫・樋口篤三らが、松崎のファシスト労働運動を賛美するとんでもない事態が生まれている。
 戸塚は、「試論 動力車労働組合の軌跡について」なる文書で、「分割・民営化時の動労の選択は正しかった」「あれは裏切りではない」「労働者の対案戦略運動だ」などと事実を百八十度ねじ曲げ、黒を白と言いくるめ、動労カクマルのファシスト運動賛美の大合唱を始めた。
 ここでは、分割・民営化の時に、松崎と動労カクマルが、国労など他労組を犠牲に自分たちだけが生き残るために日帝・中曽根の先兵となって強行した、労働組合にあるまじき悪行が、一切語られず隠ぺいされている。同時にこれと徹底的に闘い、動労本部から分離・独立して、分割・民営化に唯一ストライキで立ち向かった動労千葉の闘いについて、完全に無視・抹殺している。そして分割・民営化を突破口として、日本の労働者階級がどれほど激しい新自由主義攻撃にさらされてきたのかも、一顧だにしていない。
 それどころか、カクマル松崎の希代のファシスト労働運動の論理を、大恐慌下の大失業攻撃の中での、労働運動の裏切りと体制翼賛の論理にしようとしているのだ。
 しかし事態はこの逆なのだ。7月サンフランシスコ国際会議が示したように、全国の青年労働者・学生の闘いが示すように、分割・民営化絶対反対、解雇撤回の23年間にわたる1047名闘争の不屈の前進と動労千葉がつくりあげた団結の力が、今や全世界を獲得しようとしている。1047名闘争と動労千葉に襲いかかる松崎・戸塚の反革命を粉砕し、11・1へ全力で総結集しよう。

 物販・賛同署名・チケットで

 残り1週間、すべてのエネルギーを集中して闘おう。8・30総選挙情勢は、組合・職場を丸ごと組織することがまったく可能な情勢を全国でつくり出している。
 何よりも物販闘争は、4者4団体の政治解決路線を最後的に粉砕し尽くす闘いだ。動労千葉は物販闘争を職場闘争として位置づけ、1047名闘争の柱に据えきって、総評解体下で危機に瀕(ひん)する労働現場に入っていった。物販闘争を被解雇者だけの闘いとせず、組合員が年休をとり全国の労働現場を歩いて回った。ストを頂点とした職場生産点における闘いと物販闘争こそ、動労千葉の団結をつくり出した最大の核心だ。
 全国100万人と言われる1047名闘争支援陣形の中心に4大産別の労働者がおり、広範な物販陣形がある。ここにまた11月結集の最大の源泉がある。残り1週間、動労千葉物販をもって全力で大胆に分け入ろう。職場生産点からの総決起こそ勝利への核心だ。
 いま一つの組織化の武器は街宣だ。中央街宣だけでもすでに賛同署名1230筆、チケット240枚、人にあたるだけ動員は増える。郵政職場などでの反応も日々高まっている。最後の最後まで、大恐慌・大失業下の労働者階級人民に1047名解雇撤回と民主党・連合政権打倒を訴え、国際連帯の発展を訴え、11・1日比谷野音大結集を訴えよう。
 11・1大結集を、11・7〜8訪韓闘争、11・8沖縄県民大会、11・12〜13オバマ訪日阻止闘争と一つの闘いとしてやりぬこう。11月27日の5・27国労臨大闘争弾圧判決公判へ、1万人大結集の力で労働者階級の勝利を開こう。最後の1週間、死力尽くして、いざ11・1日比谷野音へ!