2009年11月 9日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2415号6面1)(2009/11/09)

団結ひろば 投稿コーナー

 星野第2次再審へ学習会を行いました 東京東部・取り戻す会 群高培子 

 「第2次再審闘争に勝利し星野文昭さんをとり戻す」ことは、すべての闘いの原点です。東京東部で新たな「取り戻す会」が始動しました。「星野さんは無実!」「無実にもかかわらず獄に囚(とら)われ35年」の事実を強く訴えましょう。その第一歩が今回の学習会でした。
 錦糸町駅前で街宣を行いました。署名は30筆を超えました。地域の労働組合にも声をかけ、闘いの拡大に本格的に踏み出しています。
 集会では、事務局からの現状報告とビデオ「ある冤罪」の上映で、71年11・14渋谷闘争での星野さんの部隊の行動について、事実関係をはっきりさせました。星野さんが「殺人罪」で無期懲役刑とされた根拠である6証人のウソと矛盾が、地図や写真で説明され、納得できる内容でした。
 結婚23周年の暁子さんのビデオ・メッセージは心を打つ訴えでした。「再審への決意を! 星野問題は政治闘争だ。労組に運動を持ち込むことと市民運動との結合—運動に大きな幅を」の具体的な要請は、今後の闘いの視点とも言えるものです。
 全国総会ビデオで第2次再審闘争への弁護団の提起が紹介されました。事実関係で権力が全面的なデッチあげを行ってきた権力側の弱点を徹底的に引き出しています。政治的な判決で35年という長期にわたり獄にある星野さん。絶対に許さないという熱い決意がみなぎっていました。
 特筆すべきは星野供述の正しさと目撃ならざる「耳撃」のうそです。第2次再審で新たに出すと提起されました。
  最後に弁護団事務局より「我らに正義あり」を合言葉に運動のうねりをつくり出そうと呼びかけがありました。
 全国につくられている「無実の星野さんをとり戻す会」とつながり、第2次再審闘争勝利へ大運動をつくり出すことを、東京東部は誓います。
 奥深山幸男さんの免訴をかちとる闘いも、星野再審運動とともに闘います。

 在日朝鮮人の友人が11・1民主労総と交流 東京 本間平次郎

 友人の在日朝鮮人たちと11・1労働者集会に参加し、体が震えるほどの感動を覚えました。在日の皆さんはデモの後、大挙来日された韓国民主労総と談笑し、なごやかに交流しました。その感想を語ってくれました。
 「日比谷野音での集会参加は20年ぶり。私も労働者・農民の立場から参加した。日本では総評がつぶされたあとは労働組合が資本の手先になってきたが、動労千葉の呼びかけでこれだけ多くの人が集まり、しかも韓国の労組から50人近くが参加するなんて驚いた。集会ではマルクスの言葉が出ていてグッときた。きょうは本当に感動したよ」(在日朝鮮人二世・男性70代)
 「若い世代はノンポリが多いと言われるが、これだけの人が集まるとはすごい。日本と世界の労働運動・革命運動がどういう方向に進むかを、ひしひしと感じた。民主労総の皆さんと直接話せてとてもよかった。連帯の輪を一歩一歩広げていきたいね」(在日朝鮮人二世・男性60代)
 「労働者の集会に北海道から沖縄まで、しかも海外からも多くの参加者があるとは驚きです。私の気持ちを奮い立たせ、連帯感を強く感じた一日でした」(たまたま来日していた韓国在住の女性・50代)
 国境・国籍・民族による分断を粉砕し世界革命をめざす闘いは、在日朝鮮人民(および在日・滞日人民)と日本労働者階級人民との歴史的関係を革命的に変革してきたのです。動労千葉を先頭とする階級的労働運動路線こそ、労働者階級解放の中に民族差別・抑圧からの解放を内包し糾合させ、全人民を解放するプロレタリア革命の道だと確信した一日でした。

 “奴隷の誓約”拒否し門前で11・1集会訴え 千葉 坂上健介

 「労働運動をやめると誓約しない限り、本務の運転を絶対にさせない」——この“奴隷の誓約”を拒否し、団結の力で民営化攻撃をはね返そうと闘い始めて1カ月。10月22日の早朝、千葉労組交流センターとちば合同労組は、柏市ウィングホール柏斎場で、早朝の門前闘争に決起し、委託先の火葬作業メーカー「五輪関東」で解雇撤回を闘う仲間も合流しました。
 「当局(東葛中部事務組合)による昇級停止・運転はずしを許さず、今後も闘い続ける。一人の仲間の解雇も許さず、11・1日比谷に決起し、道州制・民営化を粉砕しよう」と訴えました。
 情宣に打撃を受けた当局は仕事時間中、私に「一日中机から動くな」と転向強要をくり返していますが、職場は大分岐し、民間の労働者からは多くの支持が寄せられています。残る数日、「11・1」は道州制・民営化絶対反対派を大登場させるために、現場の団結にかけきって組織戦を闘い抜いていきたい。

 対北朝鮮の臨検法案提出阻止で緊急街宣 マスカットユニオン執行委員 物理重久

 鳩山・民主党政権は、北朝鮮に出入りする船舶への臨検(貨物検査)法案を臨時国会に提出する方針を決めた。海上保安庁が主体ならと、社民党も承認した。北朝鮮への排外主義をあおり、労働者大衆を戦争に動員したいのは、民主党政権も自公政権と何ら変わりがない。極右翼で拉致議連会長代行の中井洽(ひろし)が国家公安委員長・拉致問題相を兼務していることにも、その意志が表れている。
 自衛隊だろうが海保だろうが、臨検は戦争につながる挑発行為だ。政府は、臨検を強行して武力衝突となれば、やはり自衛隊が必要だと言って戦争にエスカレートさせるつもりなのだ。
 とめよう戦争への道百万人署名運動・岡山県連絡会は、国会開会前日の10月25日、JR岡山駅前で臨検法に反対する緊急街宣を行った。連絡会の代表は「岡田外相が普天間基地県外移設の公約を破る発言をした。貨物検査法は北朝鮮に戦争を挑発する法律だ。北朝鮮への傲慢(ごうまん)な考えから戦争を挑発する日本政府を許してはならない」と訴えた。
 労働者の首が簡単に切られる社会になると同時に、北朝鮮への排外主義があおられてきた。支配層は「分かりやすい敵」をつくり、排外主義で労働者大衆の怒りや不満を外へそらそうとしているのだ。
 排外主義の扇動や侵略戦争に反撃することは労働組合の無条件の義務だと思う。アメリカのように、軍隊に入って戦争に行かなければ生きて行けないような貧しい若者、青年労働者を生み出しているのは政府と資本家ではないか。労働者の敵は「北朝鮮」ではなく、資本家とその代弁者である政府だ。