2009年11月23日

裁かれるべきは権力と国労本部 11・27判決・報告集会 国労5・27臨大闘争弾圧被告団

週刊『前進』06頁(2417号2面1)(2009/11/23)

裁かれるべきは権力と国労本部
 国労5・27臨大闘争弾圧裁判勝利! 11・27判決公判・報告集会に結集を
 国労5・27臨大闘争弾圧被告団

 国労5・27臨大闘争弾圧裁判の判決公判が11月27日に開かれる。7被告の無罪戦取へ総決起しよう。被告団が発した判決公判と報告集会(要項1面)への結集の訴えを紹介します。(編集局)

 有罪判決粉砕へ総力決起を

 私たち被告団は、11月27日に迫った国労5・27臨大闘争弾圧裁判の判決公判と報告集会への大結集を訴えます。
 「裁かれるべきは国家権力と国労本部だ」——これが私たちの立場です。有罪判決策動を打ち砕き、なんとしても無罪判決を戦取します。
 私たちの02年5月27日の決起は階級的正義そのものです。国鉄分割・民営化攻撃に屈服し、自民党らの「3与党声明」を丸のみした国労本部が、解雇撤回を求める闘争団員を除名処分にするために臨時大会を強行したことは、断じて許されません。私たちは、この裏切りを粉砕するために総力で立ち上がったのです。
 この私たちの決起に追い詰められた国労本部派は、警視庁公安部と結託して私たちを警察に売り渡しました。しかし、この弾圧によって私たちは、1047名解雇撤回をあくまで貫き、国労本部を打倒する権利を握りしめたのです。
 さらに私たちは、被告に奴隷の道を強要する旧弁護団の裁判方針を拒否し、階級的原則を貫く裁判闘争を自己解放的に闘うため、08年2月22日、旧弁護団を解任しました。この決起は、4者4団体派との激烈な攻防の出発点となり、プロレタリア革命にとって避けられない体制内労働運動との死闘を最先端で切り開きました。この決起によって私たちは、動労千葉とともに1047名解雇撤回・JR体制打倒を貫く責任勢力に躍り出たのです。
 だから国家権力は私たちに階級的憎悪を集中し、有罪判決を下そうとしています。しかし、11・1労働者集会を打ち抜いたことにより、私たちはあらかじめ勝利しています。どんな判決にも微動だにしません。
 国家権力は、労働運動弾圧法として悪名高い「暴力行為等処罰法」を振りかざして私たちに襲いかかってきました。この悪法は、法大学生運動への弾圧にも適用され、今なお8学生が獄中にとらわれています。暴処法を打ち破る闘いは、8学生奪還に向けても決定的な意義を持っています。
 11・27判決公判と報告集会は7年間におよぶ裁判闘争の決着点であり、1047名解雇撤回・検修部門全面外注化阻止・JR体制打倒の決戦への出撃集会です。

 民主党・連合政権うち倒そう

 この闘いはまた、11・1全国労働者集会が切り開いた画期的地平を打ち固め、小沢・鳩山=民主党・連合政権打倒ののろしを上げる闘いです。
 11・1全国労働者集会は、全国・全世界から5850人の闘う労働者を結集し、1047名解雇撤回闘争を基軸に、世界大恐慌をプロレタリア世界革命に転化する国際的隊列を登場させました。国鉄1047名闘争は、全世界の闘う労働者の結集軸になりました。
 11月8日、5万人を結集した韓国・民主労総の労働者大会も、労働者の国際連帯闘争として11・1とひとつのものとして闘われています。
 とりわけ、11・1労働者集会が、小沢・鳩山=民主党・連合政権打倒の戦闘宣言を発するものとしてかちとられたことは決定的です。民主党・連合政権は、自民党支配を崩壊に追い込んだ労働者階級の怒りと決起を鎮圧し、プロレタリア革命を圧殺するために、政権内に連合を取り込むことで〈戦争・改憲、民営化・労組破壊〉の攻撃を推し進める極反動政権です。
 鳩山は所信表明演説で、「国の形の変革」を掲げました。これは、小沢の言う「普通の国」=戦争を遂行できる国になるということです。そのために鳩山は「友愛政治」を叫び、道州制導入で360万人公務員を全員解雇して労働運動の絶滅を狙い、「東アジア共同体構想」で対米対抗的な安保・外交政策にのめり込んでいます。これは、現代版の産業報国会と大東亜共栄圏の攻撃を、連合と結託して推進しようとするものです。
 11・1労働者集会で、動労千葉争議団、動労水戸、国労闘争団が壇上に立ち、1047名解雇撤回・JR体制打倒を訴えました。職場・生産点で大失業攻撃に立ち向かい、資本や体制内労働運動と闘う青年労働者が、革命に向けての熱烈なアピールを発しました。1047名解雇撤回闘争を先端基軸に、民主党・連合政権と真っ向から対決する陣形が、ここに形成されたのです。
 新自由主義に基づく大失業と戦争の攻撃の原点は、国鉄労働者20万人首切りの国鉄分割・民営化攻撃です。動労千葉はこれに対して唯一、2波のストライキで立ち向かい、90年4月の清算事業団解雇に対してもストライキを打ち抜きました。この闘いが国鉄分割・民営化を破産に追い込み、国労本部による闘争団つぶしを吹き飛ばして、1047名闘争をつくり出したのです。
 現在、労働者派遣法のもと、1千万人を超す労働者が非正規職にされています。民主党・連合政権は、道州制導入攻撃を強めるとともに、社保庁1千人解雇、日航1万3千人解雇の攻撃を強行しようとしています。これを打ち破る力は、1047名解雇撤回闘争に労働者が全面的に決起することによって生まれます。
 1047名闘争は民主党・連合政権打倒の推進軸であり、大失業攻撃を打ち返す水路です。それはまた、革命情勢をさらに成熟させる闘いです。
 今や4者4団体の政治解決路線は完全に破綻しています。その中で、JR総連カクマル松崎明と戸塚秀夫、樋口篤三らによる新たな1047名闘争破壊策動が始まっています。彼らは、国鉄分割・民営化の手先となったJR総連カクマルの悪行の数々を「正しかった」と居直り、1047名闘争を解体することで松崎の復権を画策しています。この策動を、国鉄労働者を先頭に6千万労働者の怒りで粉砕し尽くさなければなりません。
 国鉄分割・民営化と人生をかけて闘い、不当な弾圧と全力で立ち向かってきた私たち被告団は、1047名解雇撤回・JR体制打倒、JR総連打倒へ最先頭で闘います。

 全面外注化阻止の決戦へ!

 10月29日、JR東日本は検修部門の全面外注化を提案してきました。JRはこれを来年4月1日に強行実施しようとしています。
 11・27闘争は、これと全面的に対決し、10春闘勝利の決戦態勢を打ち固める闘いです。検修部門全面外注化の攻撃は、職場丸ごとの出向攻撃であり、動労千葉、動労水戸の組織破壊と1047名闘争の解体、国労の最後的壊滅を狙う大攻撃です。この攻撃を許せば、安全のさらなる崩壊は不可避です。
 JR資本との癒着・結託体制の破綻という絶体絶命の危機に追いつめられた東労組カクマルは、そこから逃れるため、外注化攻撃との率先妥結を強行しました。彼らは、国鉄分割・民営化時の裏切りをまたも繰り返しているのです。資本の先兵=JR総連カクマルを許さず、4者4団体派の屈服を打ち破って闘おう。
 JR体制は、安全問題・要員問題・結託体制のすべてにおいて破産を遂げています。今こそ、JR体制打倒の好機です。1047名解雇撤回を貫き、検修部門の全面外注化絶対阻止の5カ月間決戦に突入しよう。
 私たちはまた、尼崎事故の真相を隠し、事故調報告の改ざんに手を染めたJR西日本幹部・事故調幹部どもをJR体制もろとも打倒するため、反合・運転保安闘争に全力で決起します。
 私たち被告団は、動労西日本・九州闘争団(鉄建公団訴訟原告)とともに、12月3日のJR西日本本社包囲闘争を呼びかけています。この闘いは「1047名解雇撤回、国労5・27臨大闘争弾圧粉砕・有罪処分攻撃阻止、JR西日本の尼崎事故改ざん弾劾」を真っ向から掲げて闘われます。関西はもとより、西日本各地からの12・3闘争への総結集を訴えます。
 11・27判決を怒りの総決起で迎え撃ち、12・3JR西日本本社包囲闘争で有罪—解雇策動を粉砕しよう。ともに闘おう。