2009年11月30日

国労5・27弾圧判決 「暴処法」「共謀」を粉砕 この勝利を検修全面外注化阻止へ! 大量首切りと賃下げを狙う「事業仕分け」を粉砕しよう 8学生をこれ以上勾留させるな

週刊『前進』06頁(2418号1面1)(2009/11/30)

国労5・27弾圧判決 「暴処法」「共謀」を粉砕
 この勝利を検修全面外注化阻止へ!
 大量首切りと賃下げを狙う「事業仕分け」を粉砕しよう
 8学生をこれ以上勾留させるな

 国労5・27臨大闘争弾圧裁判は、暴処法を適用できず、「共謀」も認定できず、検察が求刑した懲役刑(1年〜1年6カ月)を完全に粉砕する画期的な大勝利をかちとった(向山被告は無罪、国労組合員6被告は罰金)。国鉄闘争解体策動をうち破り闘いぬいてきた被告団と国鉄労働者、弁護団、全国の支援者の団結がかちとった勝利だ。この勝利を、国鉄1047名解雇撤回、検修業務の全面外注化阻止の巨大な力へ! 民主党・連合政権打倒の12月決戦から10春闘に決起しよう。

 国際連帯で帝国主義打倒へ

 11・1全国労働者総決起集会でかちとられた国際連帯闘争が、全世界で爆発的に発展している。
 韓国では民主労総と韓国労総がイミョンバク政権打倒の100万人ゼネストに突き進んでいる。
 ヨーロッパ全域で「教育は売り物じゃない」を掲げて、学生が一斉ストライキに突入した。アメリカ・カリフォルニアでも、授業料値上げや教職員の首切りに反対するストライキが警察権力と激突して闘われている。
 11・1で国際的=階級的団結をうち固めた労働者や学生が、すぐさま自国で全力で立ち上がっている! これが国際連帯の力だ。全世界で、労働者の闘いが燎原(りょうげん)の火のように広がっている。帝国主義とスターリン主義による分断を打破し、国境を越えて労働者が団結すれば、世界大恐慌をプロレタリア世界革命に転化する無限の力を発揮するのだ。
 労働者が団結して闘えば勝てる時代がきた。世界大恐慌の大爆発で、米帝を先頭に、帝国主義は死の苦悶(くもん)にのたうち回り、追い詰められているではないか。
 法大闘争を闘う獄中8学生奪還へ、保釈金5000万円カンパを集めよう。7カ月もの長期勾留など断じて許せない。監獄にぶち込むべきなのは資本家や高級官僚、政治家や体制内労組幹部、法大当局と公安警察だ。12月、全国声明運動と保釈金カンパ運動を先端に、8学生奪還の大運動を爆発させ、労働者の怒りで8学生を奪還しよう!
 米帝危機の爆発と大失業は一層激化している。10月のアメリカの住宅着工件数は前月比10・6%減、7—9月期の住宅ローンの延滞率と差し押さえ率の合計は14・41%と過去最悪を更新した。住宅ローンやクレジットカードの焦げ付きの増加などで「問題金融機関」が9月末時点で552行まで増加。6月末の416行から3割も増加した。アメリカの銀行破綻は、今年だけで124行だ(昨年1年間は25行の破綻)。ドル安が進行し、金が連日最高値を更新し、資本家どもは二番底、三番底の現実性に恐怖している。
 アメリカの完全失業率は10・2%、失業者は1570万人だ。米農務省は、約1715万世帯が貧困などを理由に食料不足とする報告書を発表した。日本でも、就職をあきらめた人や雇用調整助成金対象者を含めれば失業率は15・6%だ。全住宅の13・1%が空き家にもかかわらず、住む家を奪われた労働者がホームレスとなり、公園での炊き出しに並んでいる。巨大な生産力がありながら、労働者を食わせることもできない資本主義など、今すぐ打倒だ!
 労働者が食っていけない中で、資本家どもはあくまでも金もうけを追求している。巨額の公的資金を注入された大銀行バンク・オブ・アメリカの幹部は9億円の報酬、最高経営責任者は退任時に112億円も受け取っている! AIGの幹部も9億5千万円、シティグループの幹部も8億円の報酬を得ている。資本家どもは、世界大恐慌の矛盾を労働者に転嫁して首切りと賃下げ、非正規職化を強いながら、自分たちは多額の役員報酬や株式配当を得ている。こういった資本家どもの利益を守っているのがオバマ政権であり、小沢・鳩山の民主党・連合政権だ。
 今週、米帝オバマは、破綻したアフガニスタン侵略戦争のエスカレーションを狙って、アフガン新戦略を発表する。帝国主義は結局、世界大恐慌の中で帝国主義間争闘戦を激化させ、侵略戦争と世界戦争に突き進むのだ。全世界の労働者の怒りと団結で、大失業と世界戦争に突き進む帝国主義を打倒しよう! 三里塚の43年に及ぶ闘いと、沖縄の労働者階級の闘いこそ、その最先端の闘いだ。

 国鉄決戦に全労働者の未来

 小沢・鳩山政権こそ戦争・改憲と民営化・労組破壊に突き進む労働者の敵だ。民主党・連合政権は、労働者の怒りの決起を圧殺するために、国鉄1047名解雇撤回闘争の解体と、その先頭で闘う動労千葉、動労水戸、国労共闘、国労5・27臨大闘争弾圧被告団の全面解体攻撃に出てきた。その最悪の先兵こそJR総連カクマルだ。
 そして鳩山政権打倒の最先端の闘いが、「国鉄1047名解雇撤回! 検査修繕業務の全面外注化阻止! 国労5・27臨大闘争弾圧有罪解雇粉砕!」の国鉄決戦だ。国鉄決戦にすべての労働者の未来がかかっている。国鉄決戦に全労働者の怒りを結集し、民主党・連合政権を打倒しよう!
 JR東日本の姿こそ、世界大恐慌の矛盾を労働者に押しつけ、自らは多額の利益を得ている資本家どもの腐りきった典型的な姿だ。JR東日本は、検修業務の全面外注化の狙いを「コストダウンを徹底した効率的な事業運営」だと言う。ふざけるな。徹底的な人件費削減によって、会社の利益を上げようというものではないか。
 検修業務の全面外注化とは一つに、JRにおいて非正規雇用を全面的本格的に導入するものだ。1987年の国鉄分割・民営化こそ、非正規雇用拡大の出発点だった。今では自治体、郵政、学校を始めとして全労働人口の4割が非正規労働者だ。JRにおける非正規雇用の全面的本格的導入は、日本の労働者全体によりすさまじい非正規化をもたらす。大失業と闘うすべての労働者の怒りを結集して粉砕しよう。
 二つに、JRにおける安全の最後的崩壊をもたらし、第2・第3の尼崎事故を引き起こすものだ。信号トラブルや車両故障が激発している。利益追求のために要員を削減し、技術の継承が断たれ、安全が無視されているからだ。これらは国鉄分割・民営化と2000年代に進められた外注化攻撃によるものだ。さらなる外注化が列車運行の安全を最後的に崩壊させることは明らかだ。これは全労働者の命がかかった重大問題だ。動労千葉の「反合理化・運転保安闘争」路線で、検修業務外注化阻止決戦の大発展をつくり出そう。
 三つに、JR幹部と東労組幹部の天下り先を確保するためのものだ。JR東労組千葉地本の前委員長・斎藤吉司が、千葉鉄道サービス(旧千葉車両整備)の本社監査部長に納まっている。JR幹部や東労組幹部は、労働者には非正規雇用と低賃金を強制し、自らは高額の報酬を得ているのだ。このJR東日本の腐った労資関係こそ、最末期の帝国主義の姿だ。
 しかし、労働者が団結して闘えば勝てる。全面外注化はあまりにも矛盾的で破綻的だ。現場の青年労働者は外注化に激しい怒りを持っている。団結して闘えば、敵の攻撃をJR体制の総崩壊に転化することができる。実際、動労千葉の団結した闘いは8年間にわたってJR東日本の中で唯一、千葉支社管内の検修業務外注化を阻んできた。
 一切は、労働運動をめぐる攻防だ。労働者階級の敵=JR総連を打倒し、国労本部を打倒し、動労千葉派が国鉄闘争の主流派として登場する時がきた。ここにすべての労働者の未来がかかっている。すべての職場・学園・地域に国鉄闘争を持ち込もう! その最大の武器が動労千葉物販と国労NIPPO物販だ。

 体制内打倒し職場に団結を

 鳩山政権のデフレ宣言は、大量首切り・賃下げ宣言だ。12月から10春闘に向かう過程は、すさまじい大失業攻撃との対決だ。日本航空での1万3千人解雇や年金支給OB3割カット・現役5割カットを許すな。民主党・連合政権の「事業仕分け」は、「人件費こそ最大の無駄」という大攻撃であり、道州制による公務員労働者360万人首切りへの道だ。すべての労働者への大攻撃だ。
 鳩山政権は、社会保険庁の労働者が立ち上がり、国鉄1047名解雇撤回闘争と結合することに恐怖している。民主党・連合政権の最大の弱点は、連合支配だ。連合支配に労働者の怒りは煮えたぎっている。資本主義を擁護し、労働者の怒りを圧殺する体制内労組幹部を打倒し、職場に労働者の団結をつくりだそう。職場支配権を労働者の団結でつくり出そう。「解雇撤回!」の旗のもとにすべての労働者の怒りを結集させ、国鉄決戦を先頭にして連合の労働者支配を覆そう!
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 革共同は、ついに綱領草案を発表した。すべての闘う労働者は、綱領草案のもとに団結しよう。今こそ革共同に結集し、ともに反帝国主義・反スターリン主義世界革命に勝利しよう!