2010年1月 1日

東日本解放共闘総会 3支部への処分に戦闘宣言

週刊『前進』12頁(2422号2面3)(2010/01/01)

東日本解放共闘総会 “腐った本部は打倒だ”
 3支部への処分に戦闘宣言

 「腐りきった中央本部を打倒する!」「私たちが部落解放運動の指導勢力として闘うことを決意する」——部落解放同盟全国連西郡支部・杉並支部・品川支部の連名による「声明」が高らかに読み上げられた。
 12月20日、渋谷勤労福祉会館で開催された部落解放東日本共闘会議第18回総会は、全国連中央本部による3支部への「支部承認取り消し」「役員10人除名」という「統制処分通告」(11月19日)に対する怒りで包まれた。結集した103人の労働者・学生は、3支部声明を万雷の拍手で支持し、ともに闘う決意を打ち固めた。
 処分攻撃は11月労働者集会から逃亡し路線的破産に追いつめられた本部のあがきだ。「今ではいつも、闘う労働組合の赤旗の隊列に、誇らしく3支部の荊冠旗がひるがえっている」(「声明」)ように、資本・国家権力と非和解で闘い11月集会派として登場している3支部への憎悪と敵対、支部破壊宣言だ。絶対に許すわけにはいかない。
 総会は、既成解放同盟や全国連中央が民主党・連合政権の懐に飛び込み権力の手先に成り下がる中で、解放共闘こそが部落解放運動の主流派であることを圧倒的に確認した。また「3者協議」路線を粉砕し石川一雄さんとともに狭山第3次再審闘争と八尾北医療センター民営化阻止・西郡住宅闘争に決起する方針を確立した。
 司会は、この間4波のストを打ち抜き遠距離配転攻撃を粉砕した動労水戸が務めた。主催者あいさつは解放共闘議長の動労千葉・田中康宏委員長だ。田中さんは、解放共闘の闘いの原点は、マルクス主義=階級闘争の立場に立った当たり前の部落解放運動を取り戻すことにあると鮮明に提起した。
 続いて井上長治事務局長が議案に基づき総括と方針を提起した。「11・1労働者集会の勝利の上に総会を迎えた。これに追いつめられた全国連中央本部が西郡・杉並・品川の3支部に対して統制処分に踏み切ってきた」と怒りを込めた。
 ともに処分攻撃と闘う西郡支部、八尾北労組、広島解放共闘からのメッセージが紹介された後、杉並支部の田中れい子支部長が、本部による統制処分を弾劾し戦闘宣言を発した3支部連名の「声明」を発表した。会場から「よし!」の声が上がった。
 「声明」の中で次々と本部の腐敗ぶりが明らかにされた。「処分」理由にはなんと「動労千葉とともに革命をめざす部落解放運動」をやっているからとある。しかし本部はもともと「革命をめざして全国連をつくった」のではなかったか。会場からはこの変節に対する怒りと驚きの声があがり、失笑すら起こった。処分は本部の敗北宣言であり、解放共闘の1年間の前進を一層際立たせている。
 処分通告を受けた支部役員が次々と発言に立ったが、いずれも勝利者としての自信にあふれていた。デッチあげ「広島差別事件」の「糾弾闘争」へのめりこむことで本部の危機と破産がさらに深まることは明白だ。
 東京西部労組交流センター、動労千葉、動労水戸、婦人民全クラブ全国協関東ブロック、都政を革新する会、全学連の決意表明は、闘えば勝てることを実感させ、狭山闘争の勝利もこうした闘いの前進でかちとることができることを確信させるものだった。
 決意表明の最後に杉並支部と品川支部が登壇。杉並支部は「全国連中央は住宅闘争で路線的に破産していることを示した。労働者階級の解放の中に部落解放がある。マルクス主義に基づく部落解放闘争路線で闘う」と表明した。
 品川支部は、処分攻撃の中で3支部の強固な団結を破壊しようとする策動への怒りをたたきつけ、「支部の存亡をかけて八尾北民営化と闘う」と決意を語った。
 JR検修外注化阻止を最大の決戦とする2010年決戦に躍り出る決意を込めて参加者全員が肩を組みインターナショナルを斉唱し、民主党・連合政権打倒を誓った。